テレビ朝日ドラマ「アリバイ崩し承ります」の第4話が放送されましたね。
正直、ネタ切れなのではないかと思わせるレベルで都合がよい展開でした。
目次
ペンションでの殺害事件
第4話はペンションに泊まっている客同士による殺害事件でした。
アリバイのなかった中学生に疑いがかかりましたが、実際には予想されていた犯行時刻より前に事件が起きていました。
この事件はいろいろと偶然が重なっています。
偶然だらけの目撃者
察時美幸(演:安田顕)は10分だけ事件現場である時計台を見ており、そのタイミングで被害者が時計台に歩いていくのを確認しています。
そしてわずか4分間時計台から目を離し、その直後に部屋を出て真犯人と遭遇しています。
尋常ではない演技力の真犯人
真犯人は、計画的に殺人を犯したわけではありません。
被害者から襲われ、正当防衛で返り討ちにしたのです。
その偶然の殺人を犯した直後に、刑事に悟られないように演技をしてその後2時間近くバーで一緒にお酒を飲んでいます。
私は殺人を犯したことがないのでわかりませんが、大事件を犯した直後に自然な演技ができるものなのでしょうか。
それとも察時美幸の目が節穴すぎるだけなのでしょうか。
正当防衛(笑)
真犯人は被害者から襲われたために返り討ちにしました。
殺傷能力の高い得物ならば偶然相手を殺害してしまうこともあるかもしれません。
ですが今回の得物は鉄アレイです。
映像上でも大きく振りかぶって頭を殴りつけています。
あれで殺意がなかったと言えるのでしょうか。
暗がりで知らない人間から襲われたのではなく、幼馴染が襲ってきただけです。
場合によっては「ドッキリ」を疑う状況です。
普通なら過激になったとしても行動不能にさせる程度のような気がします。
幼馴染だと気付いた理由
被害者の黒岩は食事の際にナイフとフォークをすり合わせる癖があり、それがきっかけで幼馴染であることに気付いたとされています。
固有名詞を叫ぶような特徴であれば判別できますが、住んでいるところとは違う場所でただナイフとフォークをすりあわせただけで「おれおれ、昔一緒に遊んでたおれだよ」なんて言うものでしょうか。
逃走犯がペンションに泊まっていた理由
被害者は特殊詐欺のリーダーとして逃走中の身でした。
にもかかわらずペンションに泊まっていた理由は
あいつ、ああみえてグルメなんです
とのことです。
これはギャグシーンということでいいのでしょうか。
実はこのストーリーは...
なんと原作通りです。
原作小説では時乃が現場に訪れていなかったり、中学生が連行されてしまったりしていますが、事件の概要はほぼ同じです。
原作もドラマと同様に都合がよすぎる偶然に偶然が重なった事件として描かれています。
最後に
テレビ朝日ドラマ「アリバイ崩し承ります」の第4話、ペンションでの事件は都合がよすぎましたね。
しかもこの偶然に偶然が重なった事件で時乃はなぜか犯人と被害者が幼馴染であり、ナイフとフォークの癖で幼馴染だと気付いたことまで言い当てています。
私にはネタ切れに見えます。
ただし、原作小説でもほとんど同じストーリーが存在します。
ドラマがネタ切れなのではなく原作小説の時点でネタ切れだったのでしょうか。
この都合のよい事件をそのままドラマ化したということは、このエピソードに違和感があるのは私だけということなのでしょうか。