こんにちは。
猫の下僕です。
今年ももうすぐM-1グランプリですね。
お笑い芸人の登竜門と呼ばれ、2010年に終了したときは、多くの芸人が目標を見失い、気力がなくなったほどの大会です。
そんな大会で優勝すれば、人気芸人に仲間入りできそうですが・・・
M-1グランプリ、THE MANZAI、キングオブコント、R-1ぐらんぷり。
年一回の、お笑いの祭典として、我々を楽しませてくれるお笑い賞レース。
その優勝者ともなれば、超売れっ子芸人間違いなし、のはずが、そうでもないコンビも多いようです。
その中の1組、笑い飯。
漫才の実力は折り紙つき。
ではなぜ、テレビでの露出がこんなにも少ないのでしょうか。
ナカイの窓では語られない、もう一つの理由をご覧ください。
目次
M-1グランプリ2010年王者・笑い飯
松本人志と島田紳助が大絶賛していたコンビです。
ちなみに、M-1の企画者も島田紳助です。(だからM-1出場に関して何かあったというわけではないですが・・・笑)
M-1グランプリ最後の大会とされた第10回大会(2015年に復活、第11回が開催)で、これまで第1回を除き9年連続出場していた笑い飯がついに優勝。
最後の大会で、M-1の象徴的存在であった笑い飯が優勝するという、ドラマチックな結末になりました。
しかし・・・
準優勝・スリムクラブに全てを持っていかれる
この年の準優勝、初登場のスリムクラブが異質すぎました。
あの、独特の声で一躍有名に。
このキャラクターの立ったコンビに、笑い飯の存在感はかすれてしまいました。
本当に?
ちなみに、そのスリムクラブも年々露出が減り、かすれた声の方の真栄田 賢(まえだ けん)が「探偵!ナイトスクープ」にレギュラーを持つのみで、コンビでのレギュラーはなくなっています。
これで、本当に笑い飯はスリムクラブのせいで人気が出なかったと言えるでしょうか。
笑い飯がテレビに出られなくなった本当の理由
準優勝のスリムクラブに持っていかれましたか?
たしかに、初登場で変わった声で変わったテンポの漫才ではありました。
ですが、実はそれとは無関係に、笑い飯はとんでもないことをやらかしたのです。
24時間テレビで生放送中に坂上忍を批判してスタジオが凍りつく
2014年の24時間テレビにゲストとして呼ばれた笑い飯の哲夫。
この年(2014年)に上方漫才大賞を受賞した際、「坂上忍ばっかりテレビに出ているのをやめさせたい」と言った冗談を引っ張りだされ、全国放送の「生放送」で再度その主張をさせられました。
坂上忍を目の前に、ただの冗談でチラっと言った事を再度喋らされる。
しかも、周囲がそれをギャグとして受け取ってくれればいいものを、誰一人笑わず、「本気の主張」として真面目に聞かれる。
時折差し込まれるひな壇にすわる女の子たちの不安げな表情が、その場の空気の悪さを物語っていました。
誰も助けてくれなかった
司会はくりーむしちゅー上田晋也。
坂上忍のまわりには、ネプチューンが座り、ひな壇にはロッチの姿もあります。
その場に芸人がいるにもかかわらず、笑いに繋げることもせず、ただただ空気が悪くなっていくのを見ているだけです。
むすっとする坂上忍
笑い飯哲也の主張に対し、顔を強張らせ、ムスっとする坂上忍。
本人を目の前に、「お前俳優のくせにバラエティ出すぎ」などと言われれば、腹が立つのは当然です。
この件に関し、坂上忍自身もどちらかと言えば被害者と言えるでしょう。
悪いのは誰
企画したスタッフがおかしいです。
どう考えても、ただの軽い冗談の「坂上忍バラエティ出すぎ」という主張を、本人の前で再度主張させる。
普通に考えれば言われた側は腹が立ちます。
やりたいことは、「ビッグなタレントに対し、力のない芸人が牙を剥く」というよくある笑いのパターンでしょう。
それを笑いにするなら、事前にリハーサルなり企画の趣旨説明なりをすべきです。
しかし、あの空気の凍りつき様、とても事前に聞かされていたとは思えません。
事前に何らかの示し合わせがあれば、あの場に出演していた全員、それ相応の反応ができていたはずです。
これ以来、テレビ出演がほとんどなくなる
今現在出演しているのは、以下。
テレビ静岡・笑い飯のモラ王(不定期放送)
関西テレビ・NMBとまなぶくん(不定期出演)
「不定期」ばっかりですね。
もともと決して多くはありませんでしたが、24時間テレビの「放送事故」で、「笑い飯は使いにくい」という風潮が出来上がってしまったような気がします。
ただし、この「放送事故」はM-1優勝から4年後のこと
他の多くの芸人が、優勝と同時に売れ出すのに対し、優勝年以降もラジオ番組のレギュラーなどはあったものの、テレビに引っ張りだこというほどではありませんでした。
放送事故は決定打ではあるものの、それ以前から「バラエティ向き」とは見られていなかったようですね。
漫才の実力はあっても、バラエティに求められるものとは違うということなのでしょう。
特に最近は、「面白い喋り」のできる芸人より、インパクトのある芸人を使いたがる傾向があります。
そういう意味では、笑い飯はちょっとテレビ向きではないのかもしれません。