VTuberになる最短の方法を紹介する2つめの記事です。
前回は「絵が描けない・3Dが作れない人でもキャラクターが作れる」というテーマでVRoid Studioの基本的な使い方を紹介しました。
VRoidはキャラクター生成のみであり、実際に動かすのは別のソフトが必要です。
自分一人で遊ぶのではなく、YouTube上などで「VTuber」として活動させるには、自分(モデル)の動きと連動させなければいけませんね。
簡単に無料で動かすのなら3teneがオススメですが、その3teneで動かすには「VRM形式」で保存しなくてはなりません。
VRoidStudio製品版の保存方法がわかりにくいと感じたので情報共有します。
目次
VRM方式でのエクスポート ボタンの場所は?
※この作業はPCのスペックによってはかなり重くなります。制作したキャラクターを必ず通常保存してから作業してください。フリーズして当日の作業が全てパァになる可能性があります
VRoidStudioは普通に保存すると***.vroidという拡張子になります。
この拡張子では3teneで使うことができません。
3teneでは***.vrmという形式で保存(エクスポート)が必要です。
通常の保存ボタンはバーの左端ですが、VRM形式での保存はそこにありません。
「ルック」というタブを選択し、さらにそこから右側にあるカメラの右側のボタン(下の画面の赤枠)を選択し、一番上の「VRVエクスポート」を選びましょう。
次のような画面になりますので、青いエクスポートボタンを押します。
青いエクスポートボタンを押すと、名前や利用ルールなどの設定画面になります。
※記載内容に関しては後述しています
入力後、エクスポートボタンを押すと保存先を聞かれます。
保存先はどこでもいいですが、探しやすい場所にしましょう。
3tene側は自動で探してくれません。
ショートカットキー
キャラクター制作画面で「F8」ボタンを押すと、どのタブを開いているかに関係なく(ルックタブを開かずに)即座にVRMエクスポート画面へと切り替わります。
※私は当初ボタンの場所がわからずショートカットキーしかないものだと思い込んでいました
VRM形式のエクスポートは頻繁に行うことではないですが、ルックタブを開くより動作が1回少ないので「クールに決めたい方」はショートカットを覚えましょう。
ついでにエンターキーも強打するとカッコイイデスヨ
設定内容
エクスポートボタンを押すと、いろいろと入力しなくてはならない画面が出てきます。
順番に紹介していきます。
適切に入力後、エクスポートボタンを押すと保存する場所を聞かれます。
アバター情報
アバター(制作したキャラクター)の名前や制作者であるあなたの情報を入力します。
タイトル
キャラクターの名前です。
私は「キャラクター名+衣装名」にしています。
例「めるりん黒パーカー」など
特に販売・配布する方は他の人が見てもすぐにどんなキャラクターかわかる名前がいいでしょう。
あなたのサークル名やハンドル名(ネット上で活動する際の名前)をつけるのもいいかもしれません。
作者
あなたの名前です。
本名である必要はありません。
あなたであることがわかる名前をつけてください。
サークル名やハンドル名にしておくのが無難です。
連絡先
このキャラクターに関する質問を受けるための連絡先です。
メールアドレスを入力しておきましょう。
参照
あなたがHPやSNSなどを利用しているのなら、それらを入力しておくといいでしょう。
キャラクターを販売している方は販売サイトのあなたのブースのURLを入力しておけば、さらなる売上が期待できるかもしれません。
バージョン
バージョン情報です。
一般的には1.01など小数点2桁の数字を使います。
小数点の左側(整数部分)は大きなバージョンアップで増やしていき、小数点以下はマイナーチェンジの際に増やしていくことが多いです。
※この方法にしなくてはならないわけではありません。自分が(配布する場合は利用者にも)わかりやすいネーミングルールで書きましょう。
アバターの人格に関する許諾の設定
以下は、キャラクターを受け取った相手に好き勝手されて迷惑をうけないようにするための設定です。
アバターに人格を与えることの許諾範囲
「アバター操作」とは、VTuberを含む「このキャラクターを操作すること全般」を指します。
他人に触らせる予定がないのなら「アバター作者のみ許される」のままでOKです。
あなたがサークルなどグループで活動しているのなら、グループのメンバーが操作できるように「明確に許可された人限定」がいいでしょう。
「購入した人のみ操作可能で、購入した人が再配布するのは許可しない」という場合も「明確に許可された人限定」がいいでしょう。
無料で配布してたくさんの人に楽しんでもらいたいという聖人のような方は「全員に許可」です。
再配布・改変に関する許諾の設定
また、「暴力」「性表現」「商用利用」も許可/不許可を宣言可能です。
「どこからが商用利用か」など、細かいルールを設定したい場合は「その他のライセンス条件」に記載しておきましょう。
ライセンスタイプ
要は「著作権」についての設定です。
クリエイティブコモンズは一つ一つ説明するとすさまじい長さになるので、必要な方はネットで調べてください。
「再配布禁止」にしておけばとりあえず大丈夫です。
最後に
VRoidStudioの最後の関門、「VRM形式の保存」について説明しましたがおわかりいただけたでしょうか。
通常の保存ボタンの近くにないのでわからないという方は多いのではないでしょうか。
・・・そうでもないのでしょうか。
もしかしてボタンの位置がわからずショートカットキーを使っていたのは私だけなのでしょうか。
次回はついに3teneでキャラクターを動かす説明です。
安物でいいのでwebカメラを用意しておいてください。
※ノートパソコン等で本体についている方はそれで十分ですが、スマホのカメラでは代用できませんのでご注意ください