***2022ウクライナ危機について***

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恐れていたことが現実に起こってしまいました。

ドネツク・ルガンスクを助けるという名目のはずが、なぜかロシア軍はキエフに向かっているそうです。

2月24日時点で100人以上の日本人がウクライナにいるとの情報がありました。

私は「なぜ早く逃げなかったのか」と責めません。

きっとのっぴきならない事情があったのでしょう。

今もまだその事情は続いていますか?

お金が問題なら、近隣諸国にも同程度の物価の国がありますよ。

 

ウクライナ国外で当記事をご覧になっている方へ。

行くのは今ではありません。

当ブログのウクライナに関する記事は過去の情報であり、今現在のウクライナへの渡航を勧めるものではありません。

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***2022ウクライナ危機について・ここまで***

ウクライナ

ウクライナに日本人差別の風潮はある?ロシア語喋れないと生活できない?

更新日:

 

ウクライナをご存知ですか?

 

当サイトでは外こもりの候補地として何度も取り上げていました。

 

ですが一度も行ったことがない人は「ヨーロッパとロシアには日本人差別(アジア人差別)があるのでは・・・?」なんて思って尻込みしてしまうのではないでしょうか。

 

私も最初はそうでした。

 

「ウクライナは美人だらけで物価も安いよ!」と旅人から教えてもらった際、真っ先に聞いたのが「日本人差別(アジア人差別)はある?」でした。

 

また、ウクライナは(一部の人に)奥東欧などと呼ばれ、英語が通じない人が多い国です。

 

私が初めて訪れる前にネットで情報収集していた時には「ロシア語が喋れないやつが行くのは自〇行為」などという書き込みなどもありました。

 

※今から思い返してみれば、ウクライナのことをUKと略していたので「知ったかさん」だったのではと感じます。ウクライナの略称はUAです。UKはもちろんみなさんがご存知のUnited Kingdomことイギリスです

 

毎年2021年の新型コロナ発生前まで毎年何か月もウクライナに滞在している私がこの2つの疑問に答えます。

 

 

 

日本人差別の風潮はある?

 

ほとんどありません。

 

ただし「少なくとも私は」という注釈がつきますし、ゼロだとは言いません。

 

もちろん中には外国人をよく思わない人もいますし、対外国人など関係なくその人自身がアレな人というパターンもあります。

 

全てのウクライナ人に聞き取り調査をしたわけではないので、ウクライナで絶対に差別を受けないという保証はできません。

 

ですが多くのウクライナ人は日本を「すごい国」だと思っており、日本人に好意的です。

 

当ブログで何度か紹介していますが、ウクライナ各地に日本をフィーチャーしたお店やイベントがあります。

 

まず首都のキエフには麺屋武蔵が6店舗ありますし、スシヤという名前のお寿司屋さんがいたるところにあります。

 

麺屋武蔵はキエフだけですが、オデッサやリヴィウなどにもスシヤがあります。

 

ヤクザという名前の日本料理屋やЄвразія(読み:イエブラジア 意味:ユーラシア)というお寿司屋さんもあります。

 

その他、キエフ及び各地方都市ではコスプレイベントが定期的に行われています。

 

アメコミのコスプレをしている人もいますが、日本のアニメやマンガのコスプレをしている人もとても多いです。

 

イベントに行くと「あなたは日本人?」と声をかけられることも多いです。

 

ウクライナのコスプレ美女と仲良くなる方法とは?日本人なら逆に声をかけられることも!

 

 

中国人・韓国人と日本人

 

ウクライナには日本人はあまりいません。

 

一方、ウクライナやその北にあるベラルーシには中国の企業がたくさん進出しています。

 

※驚くべきことにベラルーシの空港には中国語の案内表記があります

 

ですが、どうやら多くのウクライナ人に中国・韓国の人はあまりいい印象は持たれていないようです。

 

ウクライナの街を歩いていると「ニーハオ」とよく声を掛けられますが、「ヤーヤポニエツ(私は日本人だよ)」と返事をすると急に好意的になります。

※女性の場合は「ヤーヤポーンカ」

 

※「ニーハオ」と声を掛けられた時点で「差別を受けた」と騒ぎ立てる旅行者もいますが、私は中国人と間違われたことを「差別」だとは思いませんし、アジア人で最も話者が多い(さらにいえば現地にいる確率が最も高いアジア人に高確率で通じるであろう)中国語で話しかけるのは我々が英語で話しかけることと同じだと思っています

 

 

ロシア語が喋れないと生活できない?

 

そんなことはありません。

 

確かに西ヨーロッパと違い英語が使えない人が多いです。

 

当然ながら日本語を使える人はほとんどいません。

 

ですが、ウクライナで働いたり学校に通いたいというのでなければなんとかなります。

 

ホテルのスタッフも英語が使えないことがありますが、カレンダーを見せながら筆記とボディランゲージで十分伝わりますし、そもそも最近ではスマホでホテルの予約ができるので問題は起きません。

 

さらに言えば、宿泊客の中に英語が使える人がいれば助けを求めることができます。

 

20年前のスマホがなかった時代ならいざ知らず、今は海外でも現地のSIMカードがあれば超格安でネット通信ができます。

 

スマホでロシア語やウクライナ語を翻訳することも可能ですし、わからない情報を検索すればすでに日本語で旅人がブログに書いているケースが多いです。

 

 

当然、ロシア語が喋れたほうが楽しい

 

当たり前の話ですが、ウクライナ語やロシア語が喋れたほうが楽しめます。

 

看板やメニューなどはキリル文字なので、これを「声に出せる」程度に読めるようになるだけでも行動範囲は広がります。

 

たとえばресторанを英語風に「ペクトパー」と読んでも意味が分かりませんが、ロシア語風に「レストラン」と発音できれば、そこがどんなお店なのか想像できるはずです。

 

マクドナルドでソースを選ぶ際に「терияки(テリヤキ)」「тартар(タルタル)」を発音できれば日本食が恋しくなっている時に助かるかもしれません。

※タルタルソースは起源を遡っていくとウクライナなどで活動していたタタール人に行きつくという説がありますのでむしろこちらが本場です

 

ちなみにウクライナ語・ロシア語は語尾変化や文法が非常に難解です。

 

完璧に話せるようになるには何年・何十年とかかると言われています。

 

仕事をしたいのであれば完璧を目指す必要がありますが、旅行や外こもりを目指すのであれば語尾変化を無視してすべて原形で使っても通じます。

 

 

【2023年追記】ロシア語を喋ったら嫌われる?

 

ロシアによるウクライナ侵攻により、ウクライナ人のロシア人に対する印象は最悪なものとなりました。

 

私のウクライナ人の友人たちも「もうロシア人を信じられない」と口にしています。

 

どの程度嫌っているかがわかるエピソードを紹介します。

 

ウクライナ人の友人に「私が住んでいるジョージアに避難したらどうか」と打診した際に「ジョージアにはロシア人がいる。私は彼らを信じることができない」と口にして(ジョージアよりも生活費がかかる)ポルトガルに避難しました。

 

 

一方、私自身が以前からロシア語を勉強しているため「私がロシア語で話すことは不愉快ではないか?」と聞いてみたところ「外国人が話しているのは大丈夫。あなたがウクライナを好きでいてくれることを知っているから」と答えてくれました。

 

私がロシア語を学び始めたのが「ウクライナに移住したいから」だということを知っていたからそう答えてくれた部分は大きいとは思いますが、ロシアがウクライナからいなくなった状態で我々日本人がウクライナに行き支援活動などをする際にロシア語を話したとしても、いきなり殴りかかってくることはなさそうです。

 

とはいえ、もしあなたがウクライナ人と話したり、ウクライナに訪れるのであれば、ロシア語を話せたとしても可能な限りウクライナサイドであることはアピールしたほうがいいでしょう。

 

具体的に言えば「ありがとう」をスパシーバではなくジャークユと言ってみましょう。

 

なお「こんにちは」はロシア語で「здравствуйте(ズドラストヴィチェ)」はウクライナ語で「Привіт」ですが、ロシア語にも「привет」という言葉があり、親しくない相手に使うと無礼な挨拶とされています。

 

外国人が使ってもたいていの人は大目に見てくれますが、「ロシア人を憎んでいるウクライナ人に向かってロシア語で無礼な挨拶をする」というのはリスクがあると私は思います。

 

ですので挨拶は「Привіт」ではなく「здравствуйте」のほうがいいでしょう。

 

 

最後に

 

ということで、ウクライナに日本人差別はほぼありません。

 

また、ロシア語が喋れなくても旅行や外こもりレベルであれば問題ありません。

 

 

ウクライナは日本食やコスプレイベントなど、日本文化に関するものがたくさんあります。

 

そして物価が安く、ノービザで90日滞在が可能です。

 

旅行や外こもりの候補地としてオススメできます。

 

 

念のため繰り返しますが、私は「ウクライナには日本人差別が一切ない」とは言っていません。

 

私はウクライナ愛が強く、現地にいるときにその気持ちが漏れ出ています。

 

さらにはロシア語を喋ろうという気持ちがあり、極まれにカタコトで喋ったりします。

 

そういう相手国への敬意を持った態度を示せば、普通の人は好意的に感じるものです。

 

逆に、「俺、日本人様やぞ」「金払ってんだから傅け」などの横柄な態度を取ったり、「入ってはダメ・やってはダメ」と言われているのに言葉がわからないからと言って強引に押し通すようなマネをすれば相手もそれ相応の態度を取ります。

 

私はこの手の人が相手から何らかの不快な行動を取られたとしても「差別された」とは思いません。

 

原因は「日本人」ではなく「その人自身」にあるんです。

 

さらに言えば、スラム街やホームレスのたまり場、街灯も人気(ひとけ)もない場所を夜中に練り歩くのも「その人自身の問題」だと思います。

 

「日本人」は特権階級ではありません。

 

海外では警戒して当然の場所では警戒しましょう。

 

鴨がネギをしょってハンターの前で踊り狂っておきながら撃たれて文句を言うのは違うと思いますよ。

 

 

とは言いながらも、本当にこちらに非がないのに悪意を持って近づいてくる人もいます。

 

それはウクライナだろうと日本だろうと同じです。残念ながらクズはどの国にも一定数います。

 

クズ数匹と出会っただけでその国の国民全員を見極めた気にはならないでください。

 

あなたの運が悪かっただけです。

 

 

 

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