3年前に爆発的ヒットとなったドラマ
下町ロケット。
2018年版も好調な視聴率で推移している
ようです。
ただ、演出がやや露骨過ぎるという声も
聞こえてきています。
どういうことなのか解説しますので
ご覧ください。
ギアゴーストのスパイ犯が判明するまで2週引っ張る
2018年版下町ロケットの前半はギアゴーストの
特許侵害訴訟がメインとなっています。
その重要な鍵を握る「ギアゴーストの
情報漏えいをしているスパイ」について
悪徳弁護士・中川京一と話しているシーンが
流れてから実際に犯人が判明するまで
2週かかりました。
しかも最初の週の予告で「スパイは誰だ?」と
大きなテロップを出していたにもかかわらず
翌週には何もわからずじまい。
その次の週になってやっとスパイが判明
しています。
露骨すぎるミスリード
さらにこのスパイについて、露骨すぎる
ミスリードが差し込まれていました。
偶然ギアゴースト買収の話を知って
しまった坂本菜々緒が他の社員に話して
しまい、その社員は買収案に強い不満を
漏らしています。
さらには社長の伊丹大と副社長の島津裕が
露骨に疑ってはならないと会話して
います。
さらにはこれまで何度も流れていた
中川弁護士によるスパイとの密談の
レストランとほとんど同じ照明の
赤いお店に入るシーンまで。
小説で予め犯人を知っていた方には特に
あからさまにミスリードさせようという
意図が見えてしまったようです。
露骨に映さなかった重田工業の社長
ギアゴーストの社長・伊丹大が帝国重工
時代に切った下請け企業の重田工業。
実は重田工業の社長はダイダロスの
重田登志行なのですが、そのシーンでは
登場しているにもかかわらず露骨に
顔を隠してわからないようにしていました。
そのシーンを後に「あのときいたのは
重田登志行だったのか!」という風に
使いたかったのはわかりますがあからさま
すぎて何らかの意図が事前に見えてしまって
いますね。
不自然すぎるカット
さらに第5話ではそのダイダロスの
重田登志行がギアゴーストの伊丹大に
買収を持ちかけるのですが、断られた
後にまだ話をしていたはずが不自然に
カットされています。
ここも実は後に重要な内容だったことが
わかるわけですが、伏線とするには
露骨すぎますよね。
最後に
2018年版下町ロケットは演出がかなり
露骨なものとなっています。
ストーリーそのものもベタな内容なので
それにあわせた演出なのかもしれませんが
やや「お腹いっぱい」と感じる視聴者が
多いようです。
私もちょっとベタすぎる気がしてきました。