平成の頃から大きな社会問題となっている
オレオレ詐欺。
初期の頃はいざ知らず、今はかなり
システムが整っているようです。
昔は多重債務者が無理やりやらされて
いたというイメージがありますが
最近では末端構成員に至るまで自らの
意思で参加しているそうですよ。
最近タイで「プレイヤー」と呼ばれる
電話役が大量に捕まっていますが彼らは
そもそも末端ですらありません。
やつらは総じてクズです。
※私は詐欺が大嫌いです
オレオレ詐欺の構成員
まず、大きくどんな役が存在するのか
概要を説明します。
【金主】
いわゆる投資家にあたります。
電話をかけるための事務所や足がつかない
SIM、そしてお金を持っている高齢者の
名簿などの準備のためのお金を用意する
人物で、成果の一部を報酬として得て
います。
【番頭】
金主とお金のやりとりをしたり、実際に
オレオレ詐欺をするグループを管理する
人物です。
通常、複数のグループを同時運営する
ことが多く、実際に電話をかけたり
お金を奪いに行くメンバーとは顔を
合わせないことが多いです。
【店長】
実際にオレオレ詐欺を行う事務所で
メンバーを管理運営する責任者です。
【プレイヤー】
いわゆる「カケ子」と呼ばれる、被害者に
電話をかけるメンバーです。
【ウケ子】
ATMの引き出しや直接会っての
受け渡しなどを担当するメンバーです。
最近では外注するようです。
彼らは望んでこの世界に足を踏み入れている
特に末端のメンバーは多重債務などで
どうしようもなくなったメンバーが
半ば騙されて働かされているという
イメージがありますが、実際にはそういう
人は使いません。
なぜなら警察にタレコミされるリスクが
あるからです。
考えてみれば当たり前ですよね。
多重債務者はクズというイメージが
ありますし、実際に多くはそうなので
しょうが良心をもたないわけでは
ありません。
高齢者をだましてお金を取ることに
堪えられず、お金より正義を選んで
警察に駆け込む可能性があります。
ですので多重債務者の中には「適正者」が
いるかもしれませんが、無理やりオレオレ詐欺に
加担させることはありえません。
ただし、オレオレ詐欺に使うための
SIMの提供者になることはあります。
オレオレ詐欺は足がつかないように
第三者のSIMを使うのですが、
多重債務者の中でSIMを契約できる
人に可能な限り大量に契約させ、それを
1つ5万円程度で買い取るのです。
多重債務者は実際に自分が手を汚す
わけではないのでSIMの提供は
受け入れることが多いようです。
プレイヤーは精鋭たち
実際に高齢者に電話をかけるプレイヤー
たちは末端どころかオレオレ詐欺の
中枢を担う重要な人物です。
そのため不良世界特有の「仲間は
絶対に売らない」という強い忠誠心を
持つ人物で固められています。
さらに研修で「金を持っている高齢者は
悪」という意識をすり込んだり
「金のないやつから奪うより金持ちから
奪うほうがマトモ」とわけのわからない
大義名分をすり込んでいます。
これに感化され、「自分たちは世直し
している」と考えている輩までいる
始末です。
リスキーなウケ子は多段システム
警察に捕まったりするリスクが最も
高いウケ子は上述の通り外注が増えて
います。
もちろん裏社会の外注です。
ランサーズやクラウドワークスでは
お願いできません。
捕まるリスクが高いためお互いに
面識のないメンバーを介してお金が
流れています。
4~5人、連絡先どころか顔も見た
ことがないメンバーがコインロッカーや
公衆トイレ、橋からの投げ落としなどを
使って次々とお金を受け渡すことで
どこかのタイミングで警察に捕まっても
後を辿れないようになっています。
このウケ子も通常は多重債務者などの
一般人は使いません。
なぜなら大金を一人で持ち歩かせる
からです。
大金は人を狂わせる魔力があります。
多重債務者はお金さえあれば全てが
解決すると思っているため途中で
お金を持ったまま逃げ出すというリスクが
あります。
メンバーはそれが悪いことだとわかった
上でお金のために加担しています。
最後に
オレオレ詐欺の構成員について紹介
しました。
末端だと思われているプレイヤー(かけ子)は
実は演技力が必要な重要なメンバーです。
本当の末端である受け子は使い捨てに
近い感覚で使われていますが、こちらは
大金を預けることになるため得体のしれない
多重債務者を使うことはできません。
ということで、オレオレ詐欺に加担する
全メンバーは被害者ではありません。
「そうするしかなかった」のではなく
「そうしたくてした」人たちです。
だから同情の余地など全くありません。