エジプトのルクソールはあのツタンカーメンの墓で有名な王家の谷があります。
ピラミッドの次の観光地としてセットで行く人も多いでしょう。
王家の谷はナイル川の先(西側)にあるので、現地のツアーで行くか、タクシーを使う必要があります。
街中にはルクソール神殿という遺跡があります。
ただし、どちらもエジプトらしいボッタクリと客引きが横行しています。
王家の谷
王家の谷はルクソールの街中からそこそこの距離があります。
現地ツアーかタクシーを1日または半日チャーターする方法があります。
ホテルでは現地ツアーを依頼することが可能です。
熱中症の危険があるため飲み物は1Lペットボトルを2本以上用意してください。
帽子は必須です。
タオルもあるといいでしょう。
ちなみに、遺跡群の中のいくつかは荷物の持ち込みを禁止している箇所があります。
飲み物は持ち込めるので、勘違いしてツアーバスの置きっぱなしにしないようにしましょう。
現地ツアーは土産物屋がセット
現地で申し込めるツアーは、各ホテルを回って客を乗せてミニバンで王家の谷に向かいます。
英語でのガイドがセットとなっており、料金は70エジプトポンドです。
※手配するホテルによって若干違ったり、時期によって値段の上下があるようです
ただし、ツアーの途中で土産物屋に軟禁されます。
日本からのパッケージツアーでもたまに存在する悪名高いアレです。
ガイドのおっさんは女性観光客とソファで談笑し、男性観光客には1人ずつにスタッフがやってきてマンツーマンで接客されます。
それだけならいいのですが、執拗にこれを買わないかあれを買わないかと言われ、10秒も同じ場所に視線を送っていると電卓を取り出して数字を打ち込んでくれと言い出します。
当然数字を打ち込んだらその値段で買わされます。
私は英語がわからないフリをして「0」と「=」を交互に押し続けて乗り切りました。
せっかくなので何かお土産を買ってもよかったのですが、ガイドが男女で明らかに対応を変えたこと、そして接客のしつこさからここでは絶対に何も買わないと決めました。
また、このガイドはツアー終了後にホテルに到着した時にチップを要求してきました。
私は土産物屋での態度に腹が立っていたので払わずに帰りました。
ちなみにこのガイドは王家の谷の説明事態はとても丁寧で、明るく英語も聞き取りやすいです。
土産物屋の一件がなければチップを払ってもよかったかもしれません。
街中の馬車
ルクソールで最もウザいのは街中の馬車です。
ホテルのオーナーからも「あいつらはボッタクリだから相手にしないこと」と注意を受けていましたが、とにかくしつこいです。
「無料で街を案内する」「無料でナイトマーケットに連れて行ってあげる」など「無料」を強調しています。
「あなたが幸せなら私も幸せ」と言って強引に馬車に乗せようとします。
英語は堪能ですが、「お前が消えることが俺の幸せだよ」という一文だけはなぜか聞き取れないようでした。
行く手を阻み、馬車から降りて腕をがっちりホールドしてきます。
腕をひねっても折れる直前まで離しません。
※本当に折ったら激昂して治療費を要求してくる可能性がありますので辞めましょう
徒歩での移動の場合、適当にあしらってもずっとくっついてきます。
適当な時間を指定しても、その時間までずっとくっついてきます。
走って逃げても馬車の方が早いので、最悪の場合はホテルまで連れて帰ってスタッフに追い払ってもらいましょう。
「エジプシャンプライス」のおっさん
街中には「日本人の彼女がいる」が決め台詞の日本好きな現地人がいます。
彼らもボッタクリです。
彼らは「エジプト人の俺と一緒ならエジプシャンプライスだよ」と言います。
そのおっさんと一緒に前日に訪れたばかりのレストランで前日と同じメニューを頼んだところ、「俺に任せろ」と仲介して最終的に提示した値段は正規の値段の5倍でした。
レストランではそのおじさんがこっそりとこちらの見えないところで正規の料金を払い、外に出てしばらくした後に代金を要求してきます。
日本語で構わないので相手より大きな声で「そんなわけあるか、もう一度戻ってメニュー確認するぞこら」と怒鳴ると大人しくなります。
オススメの宿
一番のオススメはハッピーランドルクソールです。
booking.comなどでは日本人のクチコミも多く、ドミトリーも個室もあります。
この宿では各種ツアーの手配をしてくれます。
馬車の客引きに追いかけられた際に追い払ってくれたのもここのオーナーです。
カタコト日本語の宿
もう1つのオススメ宿はGrand Hotelです。
こちらはオーナーが親日家でカタコトの日本語を話すことができます。
英語が苦手な私のような旅行者にとってはかなり安心できます。
こちらでもツアーの申し込みが可能ですし、ルクソール駅からカイロに戻るチケットなどを購入する際にもサポートしてくれます。
最後に
ルクソールはカイロよりボッタクリが多く感じました。
おそらくカイロよりも日本人・観光客が少ないのが原因でしょう。
「アラブの春」などの影響でエジプト全土で観光客が激減し、エジプトの物価ですら生活できない貧困層が増えています。
観光業は特に厳しく、少ない外国人観光客からなんとかお金を貰おうと必死です。
※2020年の世界中で大流行したあの感染症の後はさらにウザくなっている可能性が高いです
私はチップなどを含め、サービスをしてくれた対価を払うことはやぶさかではないのですが、エジプト人はサービスをはき違えている人が多いです。
一方で私が泊まったホステルは2カ所ともすばらしいオーナーで、馬車を追い払ってくれたり部屋を無料でグレードアップしてくれたりたくさんの便宜を図ってくれました。
※王家の谷ツアーはオーナーに頼んだ結果、土産物屋の軟禁と最後のチップ要求に遭遇しましたが...
ちなみにルクソールには気球に乗るツアーも存在します。
こちらもホテルで手配してもらえます。
おそらく土産物屋と最後のチップはセットになっているので断る準備をしておきましょう。
ちなみに紹介したホテルはbooking.comを見ると日本語のクチコミがたくさん並んでいますが、日本人宿というわけではなく滞在していた期間に日本人と遭遇することはありませんでした。
日本人同士でつるむのが苦手な方でも安心して宿泊できます。