最近、ラテラルシンキングという思考法が人気ですよね。
日本語訳では「水平思考」などとも呼ばれています。
ざっくり言うと、課題とは関係のない事象との共通点を見つけて応用するという考え方です。
ですが実際にこの方法を使おうとすると「荒唐無稽な案を推し進める子どもみたいな発想にとらわれた人」というレッテルを貼られてしまったりしますね。
なぜ現実で使おうとすると問題が起きるのでしょうか。
それはどうすれば克服できるのでしょうか。
ラテラルシンキングは使えない?問題点はどこに?
ラテラルシンキングは一見無関係な事柄の共通点を見つけ、解決策を発想する方法です。
そのため、「常識破り」で「発想の飛躍」が可能とされて一部でもてはやされています。
ですが、実際にはその「常識」は無視できないものが多く、型破りな発想は実現不可能なものになりがちです。
弱点
つまり、ラテラルシンキングの弱点は「実現性を無視している」という点です。
「実現できるかを考えない」というのが前提の「論理的な思考ではない自由な発想」なので当然といえば当然ですね。
だからそのラテラルシンキングで発想した案をそのまま実行すると失敗するか、そもそも実行そのものができないのです。
解決策
深く知ろうとした方ならご存知だとは思いますが、ラテラルシンキングは1つの案を出して終わりではありません。
複数の案を出し、それらは専門家やアナリストなどに判断を仰いでから実行します。
「複数の案を出す」「最終的には知識と経験がある人たちによって理論的な分析をする」というのが解決策です。
ラテラルシンキングは一人では失敗しやすい
荒唐無稽な案であっても、自分が導き出した案は「それこそが最適解」と思い込んでしまうケースがあります。
特に一人で考えていると、本来の自由な発想とは真逆に一つの案に固執してしまいがちです。
これを回避するためには、発想時に複数の人で話し合うか、友人や知人、同僚などに相談してみましょう。
荒唐無稽であっても、他人に話すとなると多少分析はしたくなりますよね。
完璧ではなくても、「他人にも行けるかもしれないと思ってもらえる程度」には理論武装をしましょう。
ラテラルシンキングに限らず、考え付いたアイデアは「実現できるか」「実際に効果的か(売れるか・勝てるかetc...)」の分析をせずに実行してはなりません。
まずは自分の案を周囲に見せて判断し、その後さらに本格的に分析した後に実行しましょう。
最後に
ラテラルシンキングは常識にとらわれない自由な発想ができます。
ですがその発想は荒唐無稽なものになりがちで、実現不可能なものも多く含まれます。
発想する段階では実現の可能性を気にしなくていいですが、「これは」という案は分析をしましょう。
ラテラルシンキングは「質より量」の発想法です。
たくさんの案の中からよいアイデアを見つけましょう。