うちわなんてどれも同じなんて思って
いませんか?
そんな方に、京うちわを紹介します。
京うちわの特徴
京うちわは、伝統工芸品です。
伝統工芸に指定されたのは昭和52年の
10月14日のことです。
京うちわの歴史を遡ると、室町時代の
前期である南北朝期が始まりです。
この頃、倭寇によって朝鮮うちわが
日本に持ち込まれました。
一般的なうちわと違う特徴として、
柄(え)が後から取り付けられる
「挿柄」という構造をしている点です。
なお、京うちわの等級は、貼ってある
紙部分を支えている竹ひごの本数に
よって決まります。
おおよそ50本程度が下級品、
80本以上になると上級品です。
その間の本数が中級品として扱われて
います。
値段の相場
京うちわの伝統工芸品としての技術を
今に伝えるのは、阿以波(あいば)だけ
です。
涼を感じるために仰ぐ用途だけではなく
美術品として飾ることのできるレベルの
逸品です。
そのためお値段も相当で、安いものでも
4000円近い値段となっています。
また、最高級クラスとなれば4万円近い
値段がしますので、私のような一般庶民は
仰ぐ手に力が入りすぎ涼しくなるどころか
大量の汗が噴出しそうです。
京都じゃないと手に入らない?
京うちわという名前だけあって、前述の
阿以波(あいば)など、有名なお店は
京都に店舗を構えています。
京うちわの技術を現代まで継承して
いるのは、京都の阿以波だけです。
ですが、京うちわのような構造のもの
であれば、他のお店でも作られています。
通販なら日本中どこでも手に入る!
便利な時代になりました。
今はほとんどの商品が通販で手に入り
ますね。
京うちわのような伝統工芸品ですら、
ネットで注文すれば自宅に届くのは
とても便利です。
京うちわ、せっかく購入するのであれば
やはり最も有名な阿以波(あいば)で
購入したいですよね。
注文を受けてから制作するため、3週間ほど
時間がかかってしまいます。
ですが、このクラスのものは普段使いと
いうよりは部屋に飾っておきたいところ。
秋が深まった部屋に似合いそうです。
こちらは先ほどのものと違い、片透です。
つまり、一方には絵柄がありますが、
反対側は絵柄が入っていません。
そのぶんお値段がかなりお買い得に
なっています。
こちらは阿以波のものではないですが、
お値段が極端に安くなっています。
普段使いにはこちらがおすすめです。
最後に
暑い日はうちわではなくエアコン。
そんな文明の利器に頼る生活もいい
ですが、ちょっと涼しくなってきたら
京うちわで風流に涼を取るのも
おしゃれですよね。