2020年に放送予定だった半沢直樹の2ndシーズン。
その前半は、東京中央銀行とその子会社の東京セントラル証券の対決です。
電脳雑技集団が東京スパイラルという企業を買収するのですが、それぞれに東京中央銀行と東京セントラル証券がアドバイザーに就いて親会社vs子会社という形でやりあいます。
なお当記事は原作小説「ロスジェネの逆襲」を基に記述しています。
ドラマ版とは一部違う可能性がありますのでご注意ください。
時間外取引
電脳雑技集団は東京スパイラルの買収のため、30%近い株式を時間外取引で取得しました。
これには東京スパイラルの二人の重役(正確には元重役)が関わっています。
裏切った重役たち
大量の株を売却したのは、財務担当役員だった清田正伸と戦略担当役員だった加納一成です。
二人はこの買収騒動の1か月前に経営方針の対立により退職しています。
二人は社長の瀬名とともに東京スパイラルを立ち上げた創業メンバーです。
もともと三人は同じ会社に勤めており、プログラミングスキルを持つ瀬名が社長となり、経理係だった清田が財務部長、営業だった加納が営業部長となってスタートしました。
裏切り者と電脳雑技集団を繋いだのは誰?
清田・加納と電脳雑技集団を繋いだのは、東京中央銀行の野崎です。
二人は起業セミナーで一緒に講演したことがきっかけで知り合い、その後信頼関係を持つに至っています。
それが縁で電脳雑技集団に時間外取引で株を売るという戦略が成立しました。
二人のその後
清田・加納の二人はその後、東京スパイラルの株を売った利益を元手に通信ビジネスを始めます。
株の売却益を全てインフラにつぎ込んだものの、見通しが狂い資金不足に陥ります。
そして瀬名を訪ね、「資金さえあれば必ず成功するから東京スパイラルで事業を引き取ってもらえないか」と打診しています。
瀬名はもちろんその打診を断っています。
最後に
2020年の半沢直樹2ndシーズン前半、IT企業の買収劇で東京スパイラルの株を時間外取引で電脳雑技集団に売却したのは、東京スパイラルの元重役の清田正伸と加納一成です。
そしてそれを影で操ったのは東京中央銀行の野崎です。
最終的に、清田と可能は株の売却益を元手に通信ビジネスを始めようとしますが、インフラへの費用が足りなくなり瀬名に泣きつきます。
しかし瀬名は会社を去っただけでなく株を売却した裏切り者に容赦はなく、事業を吸収したり二人を東京スパイラルに再度迎え入れることはありませんでした。
そして二人はそのままフェードアウトしていきます。