毎週金曜日に放送されているドラマ版の
僕とシッポと神楽坂。
原作は漫画ですが単純に原作の順番通り
話が進んでいるわけではありません。
僕とシッポと神楽坂はほぼ1話完結の
物語なのでどの巻のどの話に対応して
いるかわかりにくいですよね。
一覧を作成してみました。
ドラマと漫画での違いなどもまとめて
いきますのでご覧ください。
第1話
第1話はコオ先生(相葉雅紀)が神楽坂の
動物病院へやってくる場面です。
トキワの息子・ダイチが交通事故の犬を
連れてきたことでトキワとも知り合う
という物語です。
原作では第1巻の第1話、ダイチが
パピヨンを連れてくるのは第1巻第3話
です。
原作との違い
ドラマでは徳丸先生の下で働いていずれ
独立したいというつもりでしたが、
原作漫画では最初から独立して一人で
やっていくつもりで神楽坂へ来ています。
いきなり階段を外されてバタバタして
いるドラマ版と違い徳丸先生はこっそり
タツヤ(コオ先生)のために裏でサポート
しています。
たとえば大量に未払い客に対しお金の
催促の手紙を出しているのですが、
そこの文面には後継者であるコオ先生が
優れた医者であること、序盤は金銭的に
経営が辛いためツケをコオ先生に払って
あげて欲しいことなどが書かれています。
第2話
コオ先生とは複雑な関係である大沢香子が
登場します。
さらには獣医大学生の堀川広樹(小瀧望)も
ここから物語に参加していきます。
症例発表会と香子の愛犬・ジュリの物語
です。
原作では第4巻第13話です。
原作との違い
原作ではナルタウン動物病院の田代先生と
コオ先生はあまり仲良くありません。
コオ先生を「所詮小さな病院」として
小馬鹿にしています。
第3話
第3話は扇屋の女性主人と飼い猫かなめの
物語でした。
原作では第2巻の第7話です。
原作との違い
原作では神楽坂再開発業者とのいざこざが
もう少し深く描かれています。
かなめちゃんのご主人・千津は再開発
反対派の筆頭でこの家は反対派の要の地
となっています。
自分がいなくなった後でも愛猫のかなめが
無事でいられるように、そして再開発を
止めて今の神楽坂が維持できるように
奔走する物語となっています。
家を買ってくれる人物が再開発グループの
差し金であることまでは同じですが
漫画では仲介した不動産屋も反対派で
最終的に若者のためのシェアハウスに
なります。
千津も愛猫かなめもそこのオーナーとして
住むことになっています。
ただし、そのシェアハウスの門出を
祝おうとした矢先、千津は・・・
第4話
コオ先生の挫折の物語です。
もともと99%助からないと言われた
心臓腫瘍の犬・ぐりの手術に全力で
立ち向かったものの力及ばず。
そしてその「結果」がネット上に拡散
されてしまいます。
第8巻第33話となっています。
原作との違い
原作ではネットを炎上させた犯人である
飼い主の息子は小学生くらいの善悪の
わからなさそうな雰囲気の子供でした。
ですがドラマでは大学生の伏目がちな
男性になっていましたね。
大学生にもなって母親がいないと食事も
ろくに作れずネットの書き込みも誰にも
相手にされないという「犯人像」を
マスコミが大好きなキャラクターに変更
しています。
さらに炎上に関してこの青年はきちんと
謝罪したものの、その炎上が鎮火したか
どうかについて描かれていません。
原作ではツイッター(のようなもの)で
炎上したため発信元の少年が「勘違いだった」
と呟いたことで鎮火しました。
ドラマでは5ch的な匿名掲示板だったため
仮に犯人の青年が「勘違いだった」と
書き込んでも「関係者おつ」で終わって
しまうでしょう。
どうやって鎮火したのか気になります。
とはいえ、そのあたりは深堀りすると1話
どころか1クール丸々使っても解決しない
かもしれません。
描ききれないのも仕方がない部分がある
でしょう。
第5話
すずめと母、そしてダイチとトキワという
それぞれの親子の物語です。
ダイチを父方の祖父母が育てようと
話をもちかけています。
実はダイチには重要な秘密がある
のですが・・・
ドラマでも同じ設定なのでしょうか。
一方のすずめは母の反対を振り切って
芸妓の世界へ飛び込んできたようですね。
芸妓は「お酒の席の仕事」と蔑む人が
いまだに少数ながら存在するようです。
職業に貴賎なしと言われる現在でも
このような考え方があるのは嘆かわしい
ですよね。
原作ではダイチの話が第3巻・第12話、
すずめの話が第3巻・第13話に収録されて
います。
ただしこの話はドラマと原作では設定が
大きく異なっています。
原作との違い
このセキセイインコと母娘の話、
原作ではすずめではありません。
ドラマでは登場しない「あやめ姐さん」の
話です。
ドラマではなぜか「あやめ姐さん」は
登場せず、しかも不思議なことに
オリジナルキャラの「まめ福」という
ほとんど同じ立ち位置の先輩芸妓が
登場します。
であればセキセイインコの今回の話は
まめ福の回になりそうなものなのですが
あやめに変更されています。
キャスティングの関係なのでしょう。
まめ福は芸人、すずめは女優が演じて
いるのでメイン回にするなら女優が
演じているすずめということなので
しょうね。
第6話
香子が飼い主のいなくなった犬を一時預かり
する物語です。
頼子はまだ以前の愛犬を忘れられず
新しくやってきた犬をあまり可愛がって
いません。
また、頼子は香子がコオ先生のところへ
行っていることにもよく思っていません。
頼子・香子・コオ先生の関係については
こちらをご覧ください。
原作では第7巻の第30話です。
原作との違い
香子が一時預かりする犬は原作では雑種
です。
ドラマでは映像的に雑種では問題があると
感じているのかチワワに変更となっています。
またそれに伴い発見の経緯も飼い主に
置き去りにされたという設定が悪質
ブリーダーに変更となりました。
飼い主の置き去りはパターンとしては
ダイキチと同じため変化させたのでしょうね。
最後に
僕とシッポと神楽坂の原作漫画とドラマの
対応表、そしてそれぞれの違いを簡単に
まとめてみました。
原作漫画は第1シーズンがすでに12巻まで
刊行されており10話前後しかないドラマで
全てを詰め込むのは難しいので仕方がない
ですね。
ただ1話完結モノとはいえ登場人物の
気持ちなどは連続しています。
堀川くんがコオ先生にあこがれる気持ちや
ダイキチが坂の上動物病院を「自分の家」と
感じていくところ、そしてなによりも
コオ先生とトキワの信頼関係などは全話
読んでいったほうが楽しめるはずです。
ドラマで僕とシッポと神楽坂に興味を
持った方はぜひ原作漫画も手にとってみて
ください。