日テレドラマ「35歳の少女」が賛否両論ですね。
ヒロインの望美(演:柴咲コウ)は身体は35歳に成長しているものの、事故で寝たきりだったため心は10歳のままという設定です。
ですが、10歳とは思えない未熟な行動で「精神年齢が幼稚園児並」と不満の声が上がっています。
「自分が10歳の頃はちゃんとしていた」と語る方々、それって「幸せで何もストレスのない世界」の話ではないでしょうか。
10歳なんて、自分に対処しきれないアクシデントに巻き込まれたらこんなもんです。
望美の精神年齢が若すぎる?
たしかに第一話ではかおをくしゃくしゃにして大声で泣きだしましたし、第二話ではお子様ランチを食べたがるなど子供っぽい行動が多いです。
10歳というと小学校4年生から5年生の時期です。
もう少し分別があってもよさそうですよね。
自分が10歳のときはもっとちゃんとしていた
と呟いている方が多いです。
本当にちゃんとしていた人もいるかもしれませんが、「当時は周囲も子どもしかいなかったから自分がどれだけ子どもだったのか覚えていない」というのが実際のところではないでしょうか。
私は「自分が子どもの頃はなぁ...」なんてセリフ、恥ずかしくて言えません。
それじゃまるで「ワシが若い頃はもっとちゃんとしていた」とつぶやくおじさんたちと同じじゃないですか。
同じ状況だったら精神年齢が下がってもおかしくない
「望美が10歳に見えない」と語っている多くの人は、今の望美の状況を加味していません。
「私が10歳の頃はもっとちゃんとしていた」というのは周囲に同年代の友達がいて、両親がちゃんと保護者だったからではないでしょうか。
ちゃんとしていたとしても10年しか人生経験がない人が突然25年も経過して知っている人が誰もいなくなったら(知っている人がみんな別人のようになっていたら)まともな精神状態ではいられなくなるでしょう。
泣き叫びママやパパに助けを求め、こんなものは現実ではないと駄々をこねるほうが普通のような気がします。
むしろこの状況で(混乱してはいるものの)取り乱していない望美はある意味で大人と言えるかもしれません。
25年間で脳が退化している可能性はある
上記の「特異な状況で精神年齢が下がる」説とは別に、25年間昏睡状態だったことによる脳の退化という可能性もありますよね。
現実世界では何十年も寝たきりの方が快復するケースは極めてまれです。
ですので「10歳の少女が25年後に目覚めたらどう行動するか」というのは、統計学的にも医学的にも正解は存在しません。
なので25年間使っていなかったことで脳細胞が壊れ、10歳の状態よりさらに退化してしまったとしても不思議なことではありません。
最後に
「35歳の少女」の望美(演:柴咲コウ)の言動が10歳より若く見えるという点について、「特異な状況でパニックになっている」説と「25年で脳が退化した」説を紹介しました。
どちらも医学的根拠のない私の想像です。
このドラマはフィクションですし、現実的にあり得ない設定に「その言動はおかしい!」なんて声を荒らげずに適当に脳内補完して楽しみましょう。
「おかしいだろ!!」というセリフをツッコミとして笑いながら言えるのであれば大丈夫ですが、本気でイライラしているのであればそれは危険です。
まずはテレビを消しましょう。
あなたは疲れています。
実生活が大変な時期に、わざわざ自らストレスを受けに行く必要はありません。
ドラマは「避けられる地雷」です。
自分にあわないと思ったら「このドラマはおかしい!つまらない!」などと叫ばず、テレビを消して別の楽しいことを見つけてください。