2019年1月から放送しているフジテレビの
月9ドラマ「トレース~科捜研の男」が
自らハードルを上げてその下をくぐって
いくという残念なことになっています。
他局の大人気ドラマのタイトルをパクって
おきながらこの体たらく。
「月9」ブランドは大丈夫なのでしょうか。
目次
他局の大人気ドラマを盛大にパクる
フジテレビの月9ドラマのタイトルは
「トレース~科捜研の男」ですね。
一方、テレビ朝日では「科捜研の女」という
サスペンスドラマが長く続いています。
ほぼ毎年放送されており、SEASON1は
1999年にスタートしています。
2019年のSEASON19は1年間放送される
ことが発表されています。
この大人気ドラマの名前を堂々とパクって
宣戦布告したフジテレビ。
月9ブランドなら勝てると思ったので
しょうか。
ギャグドラマだと思った方が多い
あまりにもあからさまにパクったために
サスペンスドラマ風ギャグドラマだと
思った方が多いようです。
火サスの帝王・船越英一郎を連れてきた
ところからも「逆にギャグなのでは」
という予想をしてしまいがちですよね。
ですが実際には普通にサスペンスドラマ
でした。
結果的に他局に塩を送る形に
大人気ドラマと似たタイトルでそれを
大きく上回る出来であれば話題になった
かもしれませんが、いろいろ噛み合わず
結局「やっぱり科捜研の女はすごい」
という評価になってしまっています。
「科捜研の女」も長期シリーズのため
マンネリ化を指摘されていますが、
それがいい意味で「安心して見られる」
ということを再確認した視聴者が多い
です。
科捜研の男が終わった後の4月から
科捜研の女が放送されるということも
あり、他局のドラマの壮大な番宣のような
ことになりそうです。
沢口つながり
「科捜研の女」の主人公・榊マリコを
演じるのは沢口靖子です。
そして「科捜研の男」に登場する新人の
法医科研究員は沢口ノンナです。
「沢口」と呼ばれるたびに視聴者の頭に
「沢口靖子」が思い浮かぶのは製作前に
予想がついたのではないでしょうか。
わざわざ原作漫画からタイトルを変えた
原作漫画のタイトルは「トレース~
科捜研法医研究員の追想」となって
います。
原作者は実際に科捜研に勤務していた
ことがあり、その体験を基に漫画を描いて
います。
そのため刑事ドラマでよくある華やかな
シーンはなく、科捜研メンバーが
容疑者を追い詰めたりすることも
ありません。
ドラマでは第1話からノンナが被害者の
家族に感情的に説得をするなど原作では
ありえなかったシーンが描かれています。
自らハードルを上げていくスタイル
原作漫画のままのタイトルであれば
「科捜研の女」と比較する人は少なかった
でしょう。
原作漫画と同様のテーマで描くのであれば
「華麗に事件を解決する科捜研」とは
ならないので別物として扱う人も多かった
はずです。
自ら意識させるような名前にするので
あれば誰もが納得できるレベルのドラマを
作るべきでした。
現状では「科捜研の女」に勝っていると
言える状況ではありませんね。
後半の盛り返しに期待
最近はどのドラマも第1話の時点で
絶賛されているものは少ないです。
キャストがよかったり原作が人気だったり
すれば事前の期待値が上がりすぎるため
ほぼ確実に「期待はずれ」の刻印が
押されます。
「トレース~科捜研の男」も序盤は
ある程度仕方がないのかもしれません。
原作ファンやキャストファンなどを
黙らせるレベルの展開に期待したい
ですね。