トレース~科捜研の男

トレース~科捜研の男 原作と違いすぎる船越劇場に原作者の気持ちは?

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フジテレビ月9「トレース~科捜研の男」が

放送スタートしました。

 

原作漫画は元科捜研という異色の経歴を

持つ古賀慶です。

 

実際に科捜研にいただけあり、漫画では

これまでのドラマで描かれた科捜研とは

異なる地味ではあるものの事件の真相を

突き止める姿が描かれていました。

 

ですがドラマ版は「船越劇場」と揶揄

されることもあるように、刑事の虎丸を

演じる船越英一郎が全面に押し出された

刑事モノドラマに成り果てています。

 

原作者はどんな気持ちでこのドラマを

見ているのでしょうか。

 

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原作改悪?

 

ドラマと原作は大きく違います。

 

原作があったとしてもドラマはドラマ

として楽しむようにしたいところですが

あまりにも科捜研を蔑ろにした作り

なので原作ファンからは不満の声が

上がっています。

 

 

昭和の臭いがする暴力刑事

 

虎丸良平は正義感溢れるアニキ肌で部下からの

信頼も厚い刑事です。

 

原作を知らない人はそんなこと言われても

理解できませんよね?

 

船越英一郎の演じている虎丸良平は

原作ではあんな粗暴な刑事ではありません。

 

ドラマ第1話では原作ファンの中にも

「船越英一郎はドラマオリジナルキャラ」

だと勘違いし、虎丸を演じているのだと

気付かなかった人が多発しました。

 

 

虎丸良平は原作では心優しい熱血刑事です。

 

たとえば、被害者の胎児を鑑定に依頼

した後、「(検査のために)体に傷が

ついちまったか?」と心配しており

かかとの後ろの目立たない部分をちょこっと

だけ切ったということを聞かされて

嬉しそうにしていました。

 

さらにその胎児を収容するケースを包むため

車のイラストが描かれた風呂敷を用意して

おり、たとえ胎児であっても被害者へは

最大限の心遣いをしていることが見て

とれます。

 

部下からも慕われており、直属の部下では

ないノンナのために合コンを開くなど

面倒見のいいアニキ肌でもあります。

 

ドラマでは家族に逃げられていますが

原作ではまだ2歳の息子を溺愛しており

合コンの最中に家族のよさを語ったり

しています。

 

そして何より真野礼二を「センセイ」と

呼んで信頼しており、真野礼二からの

依頼であれば自分では意味がわからない

鑑定物もきちんと科捜研に持っていきます。

 

ドラマのように物に当り散らしたことは

一度もなく、笑顔を見せることも多いです。

 

原作からの最大の改悪はこの虎丸刑事です。

 

 

越権行為ばかりの科捜研

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原作で描かれた科捜研は警察から依頼を

受けた鑑定物に対してDNA型鑑定などで

真実を追究する機関です。

 

警察の鑑識係と違い、科捜研が現場に

臨場(検査のために赴くこと)するのは

珍しく、警察からの依頼がなければ

自由にDNA型鑑定をすることはできない

とされていました。

 

ドラマでは勝手に被害者に接触してみたり

警察より先に犯行が予想される現場に

急行したりとやりたい放題です。

 

 

ノンナが暗い

 

新人研究員であるノンナも設定が大きく

違います。

 

原作では「正義のヒーロー」に憧れて

科捜研にやってきており、当初はドラマの

ような劇的な場面がなくチマチマと作業

ばかりしていることに辟易としていますが

それでも常に明るく前向きで、暗い過去を

持つ真野礼二の心の清涼剤となっています。

 

一方のドラマでは「成り行き」で科捜研に

「仕方なく」やってきたようで、第2話では

早々に辞めたいと言い始めます。

 

しかもそのぐちぐちとした悩みを真野礼二や

上司の海塚律子(小雪)だけでなく被害者

にまで愚痴っています。

 

虎丸があの調子でノンナまで暗いので

ドラマ内に明るいキャラクターがいません。

 

 

科捜研の職場が地獄

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科捜研は生涯配置換えがないため、

研究員は家族のような絆で結ばれて

います。

 

そのため原作では真野礼二相手でも

信頼関係が結ばれており、独断で手間の

かかる作業を行った際には手の空いている

研究員が駆けつけて手助けをしています。

 

一方のドラマでは明らかに真野礼二を

煙たがっており、手助けをせずに飲み会に

行ってしまいます。

 

さらにノンナに対してもフォローするどころか

高圧的な態度で恫喝しています。

 

こんな職場に一生いなくてはならないのなら

ノンナが辞めたいと考えるのも仕方が

ないですよね。

 

 

海塚律子(小雪)が無能

 

小雪が演じる海塚律子は法医科長で

科捜研をまとめる立場にあります。

 

原作ではそもそも女性ではなく男性で

ちょっととぼけたところのある優しい

雰囲気の人物です。

 

しかしドラマでは基本的に科捜研の

人間関係にノータッチです。

 

上述のようにノンナが悩んでいるのを

知った上で何もフォローせず「今日は

帰りなさい」と愚痴すらも聞きません。

 

さらには真野礼二に向かって「沢口さん

大丈夫?」と問いかけておりフォローを

他人に任せています。

 

それでいて、ノンナが立ち直った際には

満足そうな笑顔を見せています。

 

この人は何もしていません。

 

 

原作者・古賀慶はどう思っている?

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私も含めた原作ファンからは困惑の声が

上がっているドラマですが、原作者は

どう感じているのでしょうか。

 

ツイッターではこんなことを呟いています。

 

 

 

 

 

 

原作ファンには「うーん・・・」という

部分が多いドラマですが古賀慶は一言も

ネガティブなツイートをしていません。

 

本心では・・・などと部外者である私が

勝手に想像することはやめておきます。

 

原作者は喜んでいるようなので多少(?)

原作と違う設定でも「原作者が悲しんでいる!」

などと根拠のない代弁はしないほうが

よさそうですね。

 

 

最後に

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フジテレビ月9「船越劇場」もとい

「トレース~科捜研の男」が放送されて

います。

 

原作とは大きく違う設定で原作ファンの

私としてはかなり悲しい気持ちで見て

いますが、原作者の古賀慶は喜びの

ツイートをしています。

 

さらに古賀慶にリプライをしている人も

基本的にはドラマにも好意的な内容と

なっています。

 

これが違うあれが違うと騒ぐ私は

ちょっと心が狭いのかもしれませんね。

 

大らかな気持ちでドラマを見ようと

思います。

 

 

原作はドラマとキャラクターもほとんど

違うのでドラマを見てから原作漫画を

読むとかなり楽しめると思います。

 

1月19日には第6巻が発売されます。

 

ぜひ手にとってみてください!

 

 

 

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