朝ドラ「スカーレット」の人気が好調ですね。
私も毎日楽しみにしています。
ですが喜美子の父・常治だけはイラっとします。
昭和の男らしい男尊女卑・子どもの人権無視のクズです。
私の父がまさにこんな人でした。
昭和の男過ぎる
平成初期の頃から「父親の権威が失墜した」と言われ、家族の顔色を伺う気の弱い父親が増えています。
ですが常治は違います。
家族の誰よりも偉そうにしており、言うことを聞かず、自分が常に正しいと思っています・
舞台が戦後間もない昭和なのでむしろ脚本家・キャストともにすばらしいレベルということですね。
子どもの人権無視
勝手に喜美子を大阪の荒木荘で働かせ、自分が寂しくなったら「母が倒れた」と嘘をついてまで信楽に呼び戻しています。
そもそも喜美子が「高校に行きたい」と言った際にも「女に学問は必要ない」と切り捨てました。
喜美子は荒木荘の仕事と内職で仕送りをしながら自分でもお金を貯め、美術学校へ通うことを決めています。
しかしそれに対しても「誰が学校行け言うた」と聞く耳を持ちません。
うちが何したいのか聞いてくれへんの
喜美子は自分のやりたいことに興味すら持たない父に悲しそうな顔をしています。
常治はそのセリフを聞いてもまだ考えを改めません。
それどころか「大阪に行きたくないって泣いてたやろがい」と昔の話を持ち出します。
私の親もそうでしたが、子どもが成長したことを認めない親は本当にウザいですよね。
子どもの頃は「家族」が最大のコミュニティで自分の住んでいる町が世界でした。
しかし一人で働くようになり、違うコミュニティで違う世界に触れれば考えが変わるのは当たりまえです。
そしてその段階になるのには3年もあれば十分です。
「たかが3年でわかったような口きくな」と言っていますが、外の3年はクズな父の呪縛を断ち切るには十分すぎる時間です。
何が「仕事があるんで」じゃ、笑かしてくれるわ
最後に常治は最低の捨て台詞を残しました。
何が「仕事があるんで」じゃ、笑かしてくれるわ
ってどのツラ下げて言っているのでしょうね。
「笑えるお仕事」をしている子どもからの仕送りをあてにしている親の言う事は一味違いますね。
最後に
朝ドラ「スカーレット」の喜美子の父・常治が毎回クズすぎます。
ネットでは常治を「自分の気持ちを正直に伝えられない微笑ましい父」として見ている方が多いようです。
私はそこまで寛容になれません。
金がないのに酒ばかり飲み、男尊女卑・子どもの人権無視などの態度は内心どう思っていようがNGだと思います。
ただし、それは令和の時代の常識に当てはめた話です。
昭和の時代は(それがいいかどうかは別として)常治のような考え方は比較的一般的なもののようです。
そういう意味では常治というキャラクターは「スカーレット」の世界ではクズではないことになります。