朝ドラ「スカーレット」第56話は「お見合い大作戦」と「直子のピンチ」という大きな話題がありました。
そのため見過ごされてしまっていますが、信作の家に何やら不穏な空気が流れていたことに気付きましたか?
大野雑貨店が大ピンチです。
大野雑貨店
発展する前の信楽を支えてきた大野雑貨店ですが、時代の流れに取り残されようとしています。
第56話では信作と喜美子が話している最中にお客さんが袋麺を買いに来ましたが置いてありませんでした。
そしてお客さんはこう言いました。
駅まで行ってみるわ
お判りいただけたでしょうか...
大野雑貨店の大ピンチ
「駅まで行く」というのはそこに大きなお店があるからです。
駅前にできた新しいお店は食料品・雑貨・衣料品まで置かれています。
一か所で買い物が済んでしまうため、多くの客がそちらへと流れてしまっています。
大野雑貨店は閉店することを決めました。
信作の両親が戦後故郷である信楽に帰ってきて始めた雑貨店です。
思い入れのあるお店です。
ですが信作の両親は陽気な顔をして乗り切ろうとしています。
大野雑貨店のその後
雑貨店はコーヒーを出す喫茶店に生まれ変わろうとしています。
しかし、これまでコーヒーを淹れた経験もないため味はまだまだです。
若者に人気のサンドイッチも知らなかったおじさんとおばさんが一生懸命頑張っています。
ちなみに、信楽にはまだ美味しいコーヒーのお店はありません。
味が多少悪くても「唯一のお店」であれば勝ち目はありそうですね。
最後に
朝ドラ「スカーレット」では信作の両親が経営する大野雑貨店が大ピンチを迎えています。
第56話の時点ではちょっとした伏線が撒かれていますね。
袋麺が置いておらず、買いに来たお客さんは「駅まで行く」と言っています。
駅前に大きなお店ができたのです。
買いに来たお客さんは大野雑貨店を助けようと、まず最初に寄っているのでしょう。
昭和の時代、こういう風景は至る所に見られたといいます。
コンビニや大型スーパーによって次々と小さな雑貨店が閉店していった時期です。
知人たちは当初こそ雑貨店を支えようと買い物をしていますが、じわじわと利便性に負けてスーパーを利用するようになります。
「スカーレット」での大野雑貨店だけでなく、現実でもこのようにして田舎の雑貨店や商店街が閉店していますよね。
正直に言えば私もコンビニやスーパーがあったらそちらを使ってしまいますが、地元密着型のお店が消えて行くのは悲しいですね。