25歳で日本代表のスタメンを獲得した
遅咲きのエース・野本梨佳。
ノーマークの女子バレーファンの目に
鮮烈に映ったことでしょう。
韓国戦の爆発力には本当に驚かされ
ましたよね。
とはいえ、まだまだ課題もあるようです。
韓国戦で無双!
グラチャンバレー2017の初戦。
近くて遠い国、韓国との対戦でした。
日本は世界ランク6位、韓国は同10位と
いうこともあり、なんとしても勝ちた
かった初戦。
ポイントゲッターである古賀紗理那が
ケガで欠場している中、爆発したのが
野本梨佳でした。
主力がいない中、貴重な特典源として
韓国相手に無双状態の17得点。
すさまじい得点力を見せてくれました。
グラチャンバレー2017で大きく成長
しそうですね。
怪我に苦しんだ野本梨佳
現在も所属する、久光製薬スプリングスで
バレーをするようになって2年目、右肩を
壊してしまいます。
病名は、スラップ損傷。
肩関節の上部分(関節唇)の損傷で、
アタックの動作や、野球などの投球の
ような動きで発生します。
痛みは激しく、原因となっている部位の
切除手術が必要との診断を受けてしまいます。
手術、リハビリ・・・バレーのできない日々
2012年にスラップ損傷の手術を受けた
野本梨佳。
手術は成功し、懸命なリハビリを続け
ますが痛みが消えず、肩から上に手を
上げることすら覚束ない状態でした。
この間、同期でもあり今回のグラチャン
にも出場している石井優希たちは
どんどん活躍していました。
このときの野本梨佳の悔しさは想像も
できないほどだったことでしょう。
エースに育てるか?
そんな野本梨佳ですが、今年の
グラチャンでついにその能力が爆発
します。
初戦の韓国戦では最多得点の17点を
上げ、火の鳥日本の得点源となりました。
しかし、エースになるにはまだまだ
課題もあるようです。
守備面
韓国戦の後のインタビューで、
野本梨佳自身も課題にあげた守備。
中田久美監督も、ストレートで勝った
ものの「取りこぼしの場面が多かった」
と指摘しています。
ペース配分
韓国戦で無双状態だった野本梨佳ですが、
第2、第3セット終盤で交代させられて
います。
これは、連戦で体力の消耗の激しい
国際大会のペース配分ができていない
との判断です。
グラチャン開催中にずっと韓国戦の
パフォーマンスを発揮できればいいの
ですが、ペースを考えずに短期爆発を
しているだけなのであれば、後半が
心配ですね。
なお、韓国戦の翌日のロシア戦では
ベンチスタートとなっています。
韓国戦の疲れを残してしまっている
のでしょうか。
心配ですね。
精神面
怪我で長期の戦線離脱があったことや
リオ五輪などの大きな国際大会での
経験がないことで、やはり精神面の
未熟さは否めません。
とはいえ、野本梨佳は
「緊張するかと思ったけど意外と
いつも通りに楽しめました」
と、強気の発言をしています。
今回は同期の長岡望悠が怪我で離脱
しているため、仲間の分も頑張って
ほしいですね。
最後に
怪我に泣いた新エース、野本梨佳。
日本代表戦での本格的なプレーは今回が
初めてですが、一気に火の鳥日本の
エースの座を確固たるものにできる
でしょうか。
今後の活躍が楽しみですね!