こんにちは。
猫の下僕です。
猫は好奇心旺盛な生き物ですよね。
下僕(私)が新しいものを部屋に持ち込むと、とりあえず近寄ってきて匂いと触り心地を確認しています。
我が主(猫)も、トイレットペーパーで遊ぶのが大好きでした。
やわらかく、爪が突き刺さるのが「獲物を捕らえる」という感覚に似ていて興奮するのだとか。
転がして遊んでいる分には構わないのですが、猫ちゃんの性格によっては食べてしまうこともあるのだとか。
そんな時はどうしたらいいのか。
調べてみました。
目次
少量なら問題ない
専門家の見解としては、少量であれば1,2日程度で排泄され、問題もないとのことです。
では、少量とはどの程度を示すのか。
我々人間と猫ではサイズが違います。
我々にとっての少量が、猫にとって少量とは限りません。
調べてみたところ、トイレットペーパーのタイプや猫の個体差によりかなり違うことがわかりました。
トイレットペーパーの種類
スーパーやドラッグストアでは、様々なトイレットペーパーが売られていますね。
毎日使うものですし、気に入ったものを使いたいところです。
猫に配慮して、もっとも安全なものを使いましょう。
匂いつきトイレットペーパー
猫によっては、この匂いが好奇心を刺激し、口に入れてしまうようです。
匂いの薬品そのものは基本的には無害となっていますが、これは人間に対してであり、猫に対して無害かどうかを調査したものはありませんでした。
影響がわからないのであれば、避けたほうがいいでしょう。
溶けにくいトイレットペーパー
廉価品などの粗悪なトイレットペーパーは、硬くて水にも溶けにくいタイプのものがありますね。
猫の唾液などでやわらかくなりきらず、食道を傷つけてしまう恐れがあるそうです。
単純に、水に溶けにくいと通常の使用でもトイレの詰まりを誘発しやすいため、1ランク上の溶けやすいトイレットペーパーを買いましょう。
ウォシュレット対応トイレットペーパー
使っている方はわかると思いますが、ウォシュレットの水を拭き取るために厚手になっています。
また、水を拭き取るという特性により、猫の唾液などが吸われて体内で膨らみます。
体内で大きくなると、排泄するにも吐き出すにも、困難になります。
トイレットペーパーそのものに毒素がなくても、体内に異物がとどまり続けることになるので危険です。
もっとも安全なトイレットペーパー
再生紙のものが繊維が短く、溶けやすいです。
ただし、安い再生紙トイレットペーパーは、硬くてゴワゴワしています。
前述の通り、硬いと体内を傷めることになります。
おすすめは、王子製紙の「エルフォーレ トイレットティシュ」です。
再生紙トイレットペーパーの中でもっともやわらかく、「エリエール」の姉妹品ということで安心感もあります。
ただし、匂いつきのため、好奇心で食べ過ぎてしまうかもしれませんので注意しましょう。
トイレットペーパー致死量
知人の獣医に聞いたところ、ミシン目換算で2枚程度から危険になるだろうとのことでした。
専門的に検査をしたわけではないため、これより少なくても危険な場合はあります。
トイレットペーパーによる体調不全は、毒性ではなく詰まりによるものです。
そのため、うまく飲み込めずノドにひっかかってしまったり、体内で膨らみ排出できなくなっている場合には注意が必要です。
実際にトイレットペーパーを食べてしまったら
爪とぎなど、トイレットペーパーを千切って遊んでいるときに、好奇心で食べてしまったというような、少量であることがわかっている場合はあまり心配しなくても大丈夫です。
ただ、ほとんどの場合は、「気がついたら食べていた」など、どの程度食べたかわからないことが多いかと思います。
トイレットペーパーをほとんど1本食べきってしまっているようであれば、即座に獣医のもとへ連れて行きましょう。
そうではなく、どの程度食べたかわからないが、猫がのほほんとした表情をしているのなら、とりあえずは様子見です。
排泄の場合は1,2日かかります。
その間、嘔吐による排出をする可能性もあります。
そのどちらもなかったり、明らかにぐったりしていると感じた場合は病院へ連れて行ってください。
体調チェック
おなかやノドをくすぐってみてください。
普段気持ちよさそうにするのに、逃げたり噛み付こうとするのであれば、そこを触られるのが不快ということです。
おそらくそのあたりにひっかかっているのでしょう。
無理に押して詰まりを解消しようとすると体内を傷つける恐れがあります。
この場合も、病院へ連れて行きましょう。
普段から猫とコミュニケーションをとることが大事
トイレットペーパーの誤飲に限らず、何か「危険かもしれない」と思ったとき、普段と様子が違うなら病院へ連れて行く必要があります。
そのためには、普段からコミュニケーションをとり、猫が飼い主に警戒心を持たず、すべてをさらけ出している状態であるのが望ましいです。
猫は警戒心が非常に強いため、骨折していても普段どおり過ごし、弱みを見せようとしないことすらあります。
猫にとって居心地のいい空間にして、小さなシグナルも見逃さないように注意深く見守りましょう。
まとめ
トイレットペーパーそのものに毒素はありません。
そのため、誤飲による問題は、ノドなどに詰まって窒息する場合や、体内から排出できなくなって体調を崩すパターンがほとんどです。
ノドが詰まっている場合、明らかに挙動がおかしくなりますので、急いで病院に連れて行きましょう。
イタズラのついでに飲み込んだ程度であれば、問題のない場合がほとんどです。
通常であれば1,2日で排出できるため、その間は念のため、体調に変化がないか注意しましょう。
普段から猫をよく見ていれば、様子がおかしくなったらすぐにわかるはずです。
常に愛情を持って接しましょう。