当記事は小説「ルパンの娘」について記載
されたものです。
「ルパンの娘」は泥棒一家の娘と警察一家の
息子の恋愛物語です。
罪の意識が薄い登場人物が多く、物騒な
文言も登場しますがあくまでフィクション
であり現実のものではありません。
また、演じている俳優・女優が罪を犯して
いるわけではなく、ドラマ上の演技です。
現実の人物とドラマの登場人物を同一視
しないよう、お気をつけください。
桜庭和一は三雲巌が殺された場に駆けつけて
おり、形見としてMと刺繍されたハンカチを
受け取っています。
そしてそのハンカチは和馬と華の婚約が
破棄された際に華の手に渡っています。
でもちょっと待ってください。
おかしいですよね?
矛盾していることがあります。
それとも三雲巌は天然さんなのでしょうか。
実はコレ、伏線になっています。
説明しますのでご覧ください。
なお、当記事は小説版「ルパンの娘」を
基に記述しています。フジテレビ版では
一部設定が異なる可能性がありますので
ご注意ください。
Mのハンカチ
三雲巌は50年前のある事件の犯人を
追っており、返り討ちにあってしまい
ます。
桜庭和一は三雲巌同様にその事件に関わる
被害者のため犯人の顔を一目見ようと
現場に行きました。
しかし現場では返り討ちにあって
息絶えようとしている巌が遺されて
いただけでした。
巌は自分の身元が割れてしまうと
Lの一族の存在がバレてしまうため
顔をわからないようにしてほしいと
桜庭和一に頼み、形見としてMと
書かれたハンカチを渡しています。
矛盾
三雲巌はこの数週間前に孫の三雲渉に
警察のデータベースに侵入し別人の
指紋や写真を入れ替えさせています。
そこまで用意周到に自分の正体を隠して
おきながらなぜハンカチにイニシャルを
入れているのでしょうか。
もし桜庭和一が間に合わなかったら
Mのハンカチはその場に残されることに
なります。
立嶋雅夫にもMが入っているので
大丈夫だと思ったのでしょうか。
真相は?
Mのハンカチは犯人のものです。
最期に一矢報いるためにスリの技術で
奪い取ったのです。
犯人の名前は、巻栄一です。
桜庭和馬の先輩の刑事です。
三雲巌が追っていた50年前の事件の
犯人は巻栄一の祖父、巻英輔で栄一は
その手駒として動いていたのです。
本当の真実
実はこの事件にはさらに隠された事実が
あります。
三雲巌は犯人が警察であることを知り
自分自身では接触せずある男を駒として
利用していたのですが、その男が欲に
目がくらみ単独で強請ろうとしたことで
殺されてしまったのです。
つまり亡くなったのは三雲巌ではありません。
三雲巌は生きています。
真犯人に辿り着けるよう、現場から去った
巻栄一からMのハンカチを抜き取って
桜庭和一に「形見」として華に渡るように
預けたのです。
最後に
「ルパンの娘」で三雲巌の形見として
華が受け取ったMのハンカチは巌が
最期の力を振り絞って犯人からスッた
証拠でした。
と、みせかけて本当は亡くなったのは
三雲巌の手駒です。
Mのハンカチは犯人である巻栄一のもので
巌が電車の中で巻栄一からスッたものです。
身元を隠したのにイニシャル入りハンカチを
持っていたのではなく、真犯人に辿り
つけるようにヒントを残していたんですね。