TBS「Heaven?~ご苦楽レストラン」が
不評ですね。
原作は漫画で実写化が難しいと言われて
いましたが再現度で言えばそこまで
悪くはないような気がします。
しかしギャグが今の時代にあっておらず
眉をひそめている人が多いようです。
人をけなして笑いを取る
ドラマ版第2話序盤でのライバル店の
偵察ではロワン・ディシーの従業員たちが
「お見合いサークルみたい」と言われ
他の客からバカにされていました。
このライバル店は4000円から5000円程度の
それなりの値段がするお店です。
そんなお店でランチを楽しむような層の
女性たちが「結婚するために頑張っている
男性」を嘲笑う構図は見ていて反吐が
出ます。
堂々と振り返って覗き込んでおり
聞こえるような声でバカにしています。
これを「ギャグシーン」としている
ことが信じがたいですよね。
※偵察のためライバル店とわからないように
装ったことで周囲からお見合いサークルと
勘違いされています
名前を間違えるギャグ
第1話・第2話ともに登場人物が人の
名前を間違えています。
「人の名前を間違える」というのを
面白いとする感性が理解できません。
第1話での伊賀観を「如月君」と呼んだのは
伊賀観を演じる福士蒼汰の出世作である
「仮面ライダーフォーゼ」の役名なので
まだファンサービスとして意味がわかる
のですが、第2話では川合太一が常連客の
鱸克雄(すずきかつお)を「石材屋の
ハゼさん」と呼びました。
こちらは魚の名前つながりで間違っています。
名前を間違えるのは失礼な行為です。
それをギャグとして扱うのはイラっと
しますね。
テンションで塩加減が変わるシェフ
名シェフ・小澤幸應は自信がなくなると
塩の量が減ります。
どこが名シェフなんでしょうか。
ときどきすごい料理を出すシェフは
天才シェフかもしれませんが名シェフでは
ありません。
100点を出せなくてもいい。
毎回必ず80点を出し続けることができること。
それがプロだ。
過去にどこかのシェフがそう語ったことが
あります。
客が存在する全ての仕事に共通しますが
精度が不安定では安心して任せることは
できません。
小澤シェフはテンションの浮き沈みが
激しく第2話の1話だけで見ても
頻繁に100%から0%までの間を上下して
います。
こんな不安定な料理に5000円も出す
ことはできないですよね。
そもそもオーナーは自分がフレンチを食べたいだけ
根本的な話ですが、オーナーの黒須仮名子が
ロワン・ディシーをオープンさせたのは
自分のマンションの近くにフレンチがあれば
いつでもフレンチが食べられるからです。
経営のことなど関係なしにどんなに混雑
していても客席に居座り、客の目の前で
スタッフに暴言を吐き食材の一番美味しい
部分を食べようとしています。
立地も悪くシェフも気分屋でオーナーが
うざく値段も安いわけではないという
ロワン・ディシーの売りは何なのでしょうか。
なぜ客はこの店に訪れるのでしょうか。
最後に
TBS「Heaven?~ご苦楽レストラン」の
ギャグがつまらないという声が上がって
います。
そもそも原作漫画は2003年に完結しており
当時の笑いのセンスと今の笑いのセンスは
違います。
ドラマ版はそのギャップを埋めるような
味付けをしていません。
今の時代に人をけなして笑いを取るのは
受け入れられにくいですよね。
このドラマはかなり人を選ぶ内容に
なっています。
万人に受け入れられる必要はないので
テコ入れ等はしなくてもいいですが
視聴率は期待できなさそうですね。
なおこのドラマはparaviでスピンオフが
放送されています。
paraviが独自のスピンオフを放送
するのはこのドラマが初めてです。
私は有料放送であってもスピンオフを
してくれることはアリだと思って
いるのでできれば今後もTBS系の
ドラマのスピンオフを続けてほしい
です。
Tverというサイトでは1週間の見逃し
放送が無料で視聴できます。
※TV局が出資する合法サイトです
有料動画サイトはぜひスピンオフで
差別化を図ってほしいですね。