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ウガンダの湖、ふちが黄色いのはなぜ?理由はグレートリフトバレーとも関係が?

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こんにちは、猫の下僕です。

 

世界ふしぎ発見でも特集された、

アフリカの真珠、ウガンダ。

 

大自然が魅力的な東アフリカのこの国

ですが、グレート・リフト・バレー(

日本名・大地溝帯)の周囲にある火山湖

が黄色いのはなぜかわかりますか?

 

調べましたので、ご覧ください。

 

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関連:クイーンエリザベス公園とは?

 

火山湖が黄色い原因は?

 

答えは硫黄です。

 

火山の噴火により、地下にあったマグマ

は、周囲の岩石の硫黄を溶かしながら

昇ってきます。

 

硫黄の(液体から固体に変わる温度)は

120度前後です。

 

マグマは非常に高温ですが、地上に

噴出し急激に冷えた結果、120度を下

回ると硫黄が固まります。

 

硫黄は、他の鉱物より融点が低く、

マグマの熱によって非常に溶けやすい

ため、火山灰に硫黄が多く含まれている

というわけですね。

 

固形となった硫黄が湖に浮いているため

黄色く見えるということになります。

 

 

また、この火口湖に含まれているのは

硫黄だけではありません。

 

マグマが地下の岩石を溶かした際に

ミネラルを非常に多く含んだ塩

地表に運んでいるのです。

 

ミネラルというのは、動物の体内では

生成できません。

 

ですが、生きていくためにはなくては

ならない栄養素です。

 

サバンナで生きる野生動物はサプリなどで

ミネラルを補給するわけにはいきませんので

火山湖に含まれている塩を摂取することで

ミネラルを補給しているんですね。

 

 

クイーンエリザベス公園の周囲にも点在する湖

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ウガンダで最も有名な国立公園である、

クイーンエリザベス国立公園。

 

ここにも火山湖が点在しており、その

湖もふちが黄色く濁っています。

 

これらの湖ができた原因は、グレートリフトバレー

と深い関係があるのです。

 

 

グレートリフトバレーって?

 

日本語では大地溝帯と呼ばれており、

まさにその名の通り、アフリカ大陸を

縦に切り裂く大きな溝のような谷です。

 

このグレートリフトバレーが誕生した

理由は、地球内部のマントルによる

ものです。

 

地震や火山の原因となるマントル。

 

グレートリフトバレーのできたあたりは

マントルの動きが非常に活発で、

マントル・プルームと呼ばれるマントル

内の上昇気流があることがわかって

います。

 

このマントルの大きなうねりにより、

南北に大地が裂けた結果、大地溝帯が

出来上がったのです。

 

 

谷と火山湖にどんな関係が?

 

グレートリフトバレーの原因は

マントルでした。

 

マントルは、火山の源です。

 

マントルの上昇流であるマントル・プルーム

は、大地に谷を作っただけでなく、

そのまま表面に噴出しています。

 

つまり、火山となってマントルが地上に

噴出したわけですね。

 

その結果、大地が陥没し、そこに水が

溜まることで火山湖となったのです。

 

 

火山湖の種類

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火山湖は大きくわけて2種類に分かれます。

 

1つめは、火口湖。

 

そしてもう1つは、カレデラ湖。

 

それぞれの違いを見て見ましょう。

 

 

火口湖

 

読んで字のごとく、噴火口であったところに

水が溜まってできた湖です。

 

形は円形であることが多く、小さくて

浅い傾向があります。

 

浅い、といっても大自然のサイズでの

浅さなので、実際には4,50m程度までの

深さがあります。

 

足が届くとかのレベルではありませんね。

 

国土地理院の定義によりますと、

 

火山の噴火口に水をたたえて生じた湖。

 

小さな火口湖は形状が単純な円形をなす。

 

とされています。

 

日本の火口湖は、宮城県の蔵王にある

御釜などが有名です。

 

 

カルデラ湖

 

国土地理院の定義によると、

 

カルデラ内に生じた湖。

 

そのうちカルデラの全部ないし大半が

湖で占められるものをカルデラ湖。

 

カルデラ内の局所的な部分に水を

たたえた湖を火口原湖という。

 

ということで、カルデラのほとんどが

湖になったものがカルデラ湖です。

 

ちなみに、カルデラとは国土地理院に

よると、

 

火山性の火口状凹地で、直径が2kmより

大きいもの。

 

通常の爆裂火口は直径が2kmを超えない

ので、爆裂以外の陥没等の成因が 考えられる。

 

とのことです。

 

一説では、内部を火山流が通った後の

空洞が陥没したのではないかと言われて

います。

 

日本では芦ノ湖が有名です。

 

 

温泉が硫黄臭いのも火山が理由?

 

半分は正解で、半分は不正解です。

 

硫黄泉には、火山性のものと非火山性の

ものがあり、前者はマグマ内に溶け込んだ

硫黄が溶け出たものになります。

 

後者の非火山性硫黄泉は、マグマとは

無関係です。

 

こちらは、有機物に含まれているもの

です。

 

地層内の動植物が上手に分解されると

石油などの化学燃料になるのですが、

分解がうまく進まないと硫化水素が

発生します。

 

これが、あの硫黄臭の原因です。

 

非火山性硫黄泉は、地層内に堆積して

いる化学燃料へと分解されなかった

有機物を温泉水脈が通過することで、

その地層に存在する有機物から発生

している硫化水素を取り込み、あの

独特の臭いとなっているのです。

 

昔の動植物が漬かった温泉に入るのは

ちょっと気分がよくありませんね。

 

私はできれば火山性硫黄泉の温泉に

入りたいです。

 

 

最後に

 

ウガンダに限ったことではないですが、

火山湖の周囲が黄色く濁るのは、マグマ

から溶け出した硫黄が原因でした。

 

また、塩分が非常に多く含まれている

ため、動物にとっても重要な栄養素と

なり、ナイル河などの通常の水とは

ちがったものとしてウガンダの動物に

とってなくてはならないものとなって

います。

 

ちなみに、我々人間もミネラルの摂取は

必要ですが、野生動物のように自然の

泥水をすするのはやめたほうがいいでしょう。

 

 

 

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