日テレドラマ「同期のサクラ」の主人公・北野桜は「忖度」しない新入社員です。
という紹介がありましたが、第1話を見た視聴者からは「アスペ」「障害枠採用」などと言われています。
実際、新人研修では同じ班のメンバーと協調性が取れていないのに「仲間」と言い張ってみたり、「普通」ではない様子が描かれていますね。
ですがサクラの子ども時代を考えると仕方がないのかもしれません。
クレイジーすぎるサクラ
私がドン引きしたのは新人研修での模型作りで自分のイメージを伝えずに何度もイメージ図をリテイクしたシーンです。
私がIT系の会社に勤めていたというのもあるかもしれませんが、自分の意図を正しく伝えずに「なんとなく違う」「イメージじゃない」とリテイクされるのは本当に腹が立ちます。
サクラは自分の中にあるイメージを正しく伝えられていないことそのものには気がついてはいるようです。
ですが彼女は「忖度」しないので相手がどんな思いを持つかを考えずにイメージ図に直接ペンで修正を加えています。
さらに、模型が完成したと思ったら「耐荷重が考えられていない」と作り直しを要求します。
この時点ですでに外は暗くなっており、模型の提出期限は翌日に迫っている状態です。
「一緒に頑張れば大丈夫」と言っていますが、残業を強制しているわけです。
確かに建設会社で模型を作るのに耐荷重を考えていないのは致命的なミスですが、それを時間がないタイミングで言うのはさすがにイラっと来ます。
実際、同じ班のメンバーである月村百合が大激怒しています。
Twitterでは「よく言った」という反応と「怖すぎる」という反応に二分されているようです。
アスペ・障害枠利用などの声も
Twitterでは案の定「アスペ」「障害枠利用」と言われています。
ちなみに「サクラは忖度しない」とされています。
「忖度」とは他人の気持ちを推し量ることです。
なので忖度しないキャラというのは協調性を持たないキャラとも言い換えられるわけで、ネットスラングの意味での「アスペ」「障害者」と似たようなキャラクターになるようです。
瞬きが少なく人の目を凝視する
一般的に、人の目を凝視し続けるのはよくないとされています。
社会人のマナー講習などでも目ではなく鼻やアゴを見ると教えるところもあるくらいです。
しかしサクラは瞬きもせず人の目をじっと見つめています。
やましいことがなくてもじーっと見られるのはイヤですよね。
無表情
サクラは無表情で言葉にも感情があまり乗っていません。
ムスっとした表情はどちらかといえば怒っているようにも見えるので周囲にネガティブな感情をばらまくことになります。
同期メンバーから「いつも笑顔でいればいいのに」とアドバイスされますが、「面白くないのに笑えません」と答えています。
サクラがおかしいのは育った環境にある!?
サクラは新潟の美咲島という田舎で育ちました。
そこではサクラに同級生はいなかったようです。
つまり子供の頃に同年代とどう接するのかを学ぶ機会がなかったわけです。
美咲島も他の過疎地域同様に子供がいないのであれば、サクラは多くの大人に囲まれてチヤホヤされて育ったのでしょう。
自分のやりたいことに誰もが賛同し、実現のために協力してくれるのが当たり前の世界だったのかもしれません。
そうなのであれば、第1話のように自分勝手に振る舞うのも、班のメンバーが付いてきて当然と思ってしまうのも仕方がないのではないでしょうか。
今後、年を重ねて行くごとに人との接し方も学んで協調性を見につければ夢に向かって周りを鼓舞しながらともに成長していく素晴らしい人材になれるかもしれません。
最後に
日テレドラマ「同期のサクラ」の主人公・北野桜が「アスペルガー」「障害者」など散々な言われようです。
たしかに協調性の欠片もなく、自分勝手な行動が目立ちます。
ですが田舎育ちで他に同年代がいない子ども時代を過ごしているため、常に周囲の大人たちが自分に賛同してくれて一緒に夢の実現に行動してくれたのかもしれません。
だとすれば同期たちとの距離の取り方がわからないのも仕方がないことなのかもしれません。
今後ゆっくりと他者との距離感を身に着けて行くことになるのでしょう。
10年後、同期のメンバーとは「サクラのいない世界で生きていたくない」とまで言われる固い絆で結ばれています。
これからのサクラの成長ぶりが楽しみですね。