日テレ「わたし旦那をシェアしてた」の
第5話ではちょっと眉を顰めたくなる
暴力シーンがありました。
直前には猛毒のVXガスをガーゼに
染み込ませて持ち歩くというギャグも
あり笑顔になっていただけに暴力シーンが
キツかったですね。
問題の暴力シーン
シェアハウスの管理人が佐伯という男に
背中を思いきり蹴飛ばされ、廊下を吹き
飛んでいます。
管理人の染谷文江を演じている夏木マリは
67歳です。
老女です。
高齢の女性が吹き飛び柱に激突して
います。
「若ければいい」「男性だったらいい」
ということはありませんが、力もなく
怪我もしやすい老女に対して暴力を振るう
というのはドラマでもいい気分ではない
ですよね。
直前にはギャグシーンが
染谷文江を襲った佐伯は当初VXガスを
染み込ませたガーゼを武器に戦って
いました。
毒ガスのことを説明するためにガーゼを
顔の真横で振っていますがガスマスクなどは
つけていませんでした。
この佐伯という男は猛毒を受け付けない
人物のようです。
なお、染谷文江を襲いだしてからはなぜか
手に持っていません。
おそらくテーブルに置いて追いかけまわして
いたのでしょう。
VXガーゼはフィクションすぎてギャグと
して受け入れることができますが、その
延長として老女が吹き飛ぶのもギャグと
考えるのはちょっと無理がありますよね。
ドラマとはいえ演じているのは生身の人間で、
67歳の女性が吹き飛び柱にぶつかるという
のは痛みが想像できてしまいます。
雑用係も殴られまくる
ホテルのロビーでは松田秀明が森雄作から
棒のようなもので殴られています。
森雄作の異常さを際立たせたいがために
倒れている状態でも執拗に殴っています。
衝撃音が軽いので軽傷に見えますが
実は染谷文江よりも重症のようです。
女刑事も吹き飛ぶ
さらに染谷文江を救いロビーまで
降りてきた女刑事も森雄作に蹴飛ばされて
います。
こちらはよくみると実際には当たって
いませんが一発目の蹴りが腹部に当たり
身体が浮いているように見えます。
停止したりスロー再生したりして確認
していなければかなりの衝撃に見えますね。
染谷文江への蹴りが一番惨く見える理由
老女であるということがやはり一番の
理由ではあります。
しかし他の2人に関しては足や棒が当たって
おらず実際にダメージがないのに対し
染谷文江は明らかに吹き飛んでおり、
その上で壁に激突しているためダメージが
想像できてしまうというのも視聴者に
痛みを感じさせる原因のような気がします。
今回暴力を受ける側の演技をした演者の
中で最も演技力があるのは染谷文江を
演じている夏木マリであり、女優としての
プロ意識からそこまでやっているのかも
しれません。
ですが見ている側は「迫真の演技」より
身体を心配してしまいますね。
ほとんどの視聴者は暴力シーンのリアリティを
求めていないはずです。
最後に
日テレ「わたし旦那をシェアしてた」の
第5話ではかなりエグい暴力シーンが
ありました。
若い人や男性であれば暴力を振るっていい
ということにはなりませんが、老女など
身体的に弱い相手への暴力は見るのも
辛いですよね。
特に今回のシーンでは体が吹き飛んで
柱にぶつかっており、殴っているフリ
ではないのでダメージが残っているはず
です。
このドラマは設定やストーリーに
リアリティがないので暴力シーンも
無理してリアルにしなくてもよかった
ような気がしますね。