最近Twitterなどで「日本の教育」に
対する懐疑的なツイートをする人が
多いですよね。
2019年夏ドラマ「スカム」でも登場人物の
「大学は詐欺」というセリフがありました。
本当にそうでしょうか。
大学の費用
たとえばベネッセによる調査を見ると
入学金と授業料を合わせた費用は
国立大学が約250万
私立文系が約400万
私立理系が約530万
私立医学系が約2400万
※医学系は6年間分
となっています。
そこから生活費を月10万円として足すと
10万×12か月×4年間=480万
ということで国立大ですら730万円も
かかる計算になります。
私立の医学大学は3000万を超えます。
東京ならば10万円では生活できない
でしょうし、もっとかかりそうですね。
大学は投資として考えたら不向き?
1000万円近い金額を使って大学に通って
どれだけリターンが見込めるのでしょうか。
最近では大卒でも手取り15万円程度などと
いう方も多いようです。
高卒で働いても手取り12万はもらえるで
しょうし、差額はたった3万円です。
これでは1000万という大金と4年間という
貴重な時間を投資するのは無意味に見えて
きますね。
本当に詐欺?実際のデータから高卒と大卒で比べてみた
労働政策研究・研修機構による長期労働統計を
見ると、高卒の初任給は約16万、大卒の
初任給は21万程度となっています。
5万円ほどの差があります。
昇給も併せて考えるために
生涯年収を確認してみると
高卒・・・2.5億
大卒・・・3.3億
となっています。
引用:「ユースフル労働統計 2018」
つまり8000万円もの差があるわけです。
1000万かけて大学に進学すると最終的に
8000万円の差が生まれるわけです。
データは60歳で退職するとなっています。
ですので高校卒業時点の18歳から約42年で
8000万円返ってくるという計算です。
42年で8倍です。
これは年率5%の複利で預け続ける
以上の利率となります。
今の日本に5%の金利が付く投資先は
どれだけあるでしょうか。
そう考えると十分効率のよい投資先と
言えそうです。
ただし
データ上では大学進学は高卒と比べて
8000万もの差があり、それは5%の金利で
預けるのと同じだということになります。
ただし、これはあくまで平均値です。
たとえば何も学ばずに無駄に過ごし
高卒と同じような企業に入社すれば
8000万も差がつかないでしょう。
また、就職してからも努力を続けなければ
収入は増えませんし、下手をすれば
途中で退職することだってありえます。
何事にもリスクはつきものなので
そこはきちんと把握しておきましょう。
最後に
ということで、大学は詐欺どころか
優秀な投資先と考えてよさそうです。
8000万円も生涯年収が変わるということを
考えれば大学に進学しない理由はないです
よね。
悪名高き奨学金も実際には利率は非常に
低いです。
大学在学中に遊んでばかりでなく、
将来に向けてしっかりと「仕事に活かせる
勉強」をしていきましょう。
「現実が見えていない!」と怒る方も
いるかもしれませんが、その方たちは
努力の方向が間違っているだけです。
あなたはどうすれば収入が増えるか
把握していますか?
自分の働く企業の昇任・昇給がどういう
システムになっているかわかっていますか?
昇任・昇給のために行動をしていますか?
「今の仕事のまま裕福になりたい」
というのは「いつか王子様が迎えに
来てくれる」と言っているのと同じです。
現実を見ましょう。
今が辛いならその状況を抜けるために
行動しましょう。
朝ごはんをスムージーにするとか
英会話の勉強をするとかじゃないですよ?
国際的な企業なら英会話は必要ですが
もっと直接的な昇給方法があるはず
です。
しっかりと目的に沿った努力をしましょう。