あなたは、誰かと外食に行った際、相手が
おいしそうなものを食べていたらどうしますか?
一口ちょうだいと言ってしまうでしょうか。
それとも、断固拒否しますか?
ネット上ではちょっとした論争になっています。
目次
一口ちょうだい女は卑しい?
ネットでは、いつも一口頂戴と言って
いる人を卑しいと断じている人がいます。
言い分としては、自分の注文したもの
だけでなく、他人の食べ物まで掻っ攫って
いくから、とのこと。
うーん。
わからないではないですかね。
「だったら自分も注文しろよ」
というのも、言いたいことはわかります。
そもそも「一口頂戴」は女性だけ?
たしかに、女性グループで食事に行く際、
一口欲しがる人は多いような気がします。
男性同士で食べさせあっている姿は
すこし見る側としても抵抗感がありますね。
おそらく、男性方はそのような周囲の
反応を理解しているため、他人のいる
外での食事ではあまりしないのでしょう。
ちなみに、既婚女性からは「うちの旦那は
一口頂戴派だ」という声も聞きます。
「一口ちょうだい女」という表現は
男性の裏の姿を知らない人による表現
といっていいかもしれませんね。
一口ちょうだい嫌い派の意見
・自分で注文すればいい
・食べたいから注文したのにそれを盗ら
れるのが嫌
・食べるペースが乱れる
・おかずだけ持っていくならライスももっていけ
・お前に一口あげる前提で注文してない
・自分勝手に贅沢してこちらの気持ちを汲めていない
・それを断るとこちらが「器が小さい」
と言われるのがさらに腹立たしい
とのこと。
たしかに、ごはんとおかずの配分を決めて
食べ始めた後でおかずだけ減ると困りますね。
ただ、自分で注文するほどの量はいらな
いけど、ちょっとだけ食べてみたいと
いうときもあります。
まあ、それも「自分勝手な贅沢」なのでしょうね。
一口ちょうだい肯定派の意見
・一人では食べきれないから一口欲しい
・それくらいでケチくさい
・お互い色々食べさせあえば楽しめる
肯定派の方々は、「相手も一口欲しがっている」
という前提で物事を考えていることが
多いような気がしますね。
「ちょっとくらいいいじゃない」という
気持ちは私もすごくよくわかりますし、
たしかにそれを断固拒否するのはちょっと
器が小さいような気もします。
ですが、食事というのはとても大切な
ものです。
それに対し、こだわりがある人の気持ちを
蔑ろにして、自分の意見を通すのはよく
ありませんね。
お互いの考えを尊重し、食事をシェア
したくないタイプの人には一口頂戴と
催促しないようにしましょう。
国によっても「一口ちょうだい」に対する見解が違う!?
日本でも賛否両論の一口ちょうだい問題
ですが、海外ではどうなのでしょうか。
※これはあくまで私自身の体験となって
しまうので、各国の総意ではないことに
ご留意ください。
アジア
アジア圏は比較的許容派が多いです。
たとえば、中国ではあの丸テーブルで
とりわける食事を思い描けばわかる通り、
大皿の食べ物を家族で食べるのが自然です。
ですので、二人でのデートなどでも、
お互いの食事をシェアすることが多いですね。
韓国でも、許容派が多い印象です。
私はジャージャー麺を混ぜずに食べる派
なのですが、突然向かいの席から自分の
箸でかき混ぜて「こうやって食べるんだぜ」
といいながら食べるところまで実演して
くれた友人もいます(笑)
タイもシェアする人が多いですね。
いろいろ頼んで、ちょっとずつ残す人が
多く、デパートのフードコートでは
食べ残しの入った丼が置きっぱなしに
なっており、座っていいものか悩むことも
しばしば。
もちろん、残さなくてはいけないという
厳格なマナーはありません。
屋台など、料理をする人との距離が近い
場所では、全て平らげて笑顔でサムズアップ
すればだいたい仲良くなれます。
アメリカ
どちらかというと否定派の人が多い
かもしれませんね。
レストランなどでは一人分の量が多い
ですが、それぞれの食べる量も多いため
普通に一人でたいらげています。
ヨーロッパ
ドイツやオランダ、フランスあたりの
西ヨーロッパの方は自分の食べ物は
自分のものという感覚が多いです。
ちなみに、ドイツのマクドナルドで食事
をしていたとき、見知らぬ少年から
「ポテトについてるシール頂戴」と言わ
れたことがありましたが、父親がすっ飛
んできて謝罪してました。
まあ、見ず知らずの人相手であれば
国を問わずノーマナーですね(笑)
イタリア・ギリシャなどはシェア派が
多かったです。
とはいえ、イタリアのピザは1ピース
ずつ購入できるため、ホール状態の
ピザをみんなでシェアするという日本の
ようなことは少なかったですね。
ここまで書いてきて気付いたこと
各国の様子を自分の体験をもとに書いて
見たのですが、一点気が付いたことが
あります。
それは、シェア派が多いと感じている
国は、パーティなどで盛り上がる場に
参加することが多かったということです。
単純に私の知人たちがパーティ好きだ
ということもありますが、集まって騒ぐ
のが好きな国民性の国は、シェアにも
寛容な人が多いですね。
パーティなどの集まりがあれば、旅行者
である私が心の距離を縮めやすいという
のもあるかもしれません。
また、アジアの各国がそうであるように、
もともと大皿を取り分けて食べる文化が
ある国では、食べる人が二人になったと
してもシェアに寛容であることが多いです。
ただし、これらはあくまでも私の主観です。
私は各国で生まれ育ったわけではない
ですし、たまたまシェア派・否定派の
どちらかに偏っただけかもしれません。
ですので、この情報はあくまでも「そう
いう人がいるらしい」という程度に留め、
実際にその国の人と食事をする際には
事前にどちらのタイプか確認してから
一口ねだるようにしてください。
食べ物の恨みが怖いのだけは全世界共通です。
楽しい食事をしましょう!