お寿司といえば、酢メシに新鮮な魚介の
乗った食べ物ですよね。
そして、その魚は基本的に海水魚です。
そう、海で獲れた新鮮な魚を使った料理
なんです。
となると、海なし県では美味しいお寿司は
食べられないということですよね。
そんな中、まさかの「野菜すし」なる
ものが、海のない埼玉県で誕生し、
話題となっています。
埼玉県民は寿司嫌い?
新鮮な海水魚が手に入らないため、
どうしても海の近い都道府県よりお寿司の
質が落ちてしまう海なし県の埼玉。
実際に、鮨商生活衛生同業組合という
すし屋さんの加盟する組織は、10年の
間に1300軒から120軒へと、1/10以上に
減少しているのだそうです。
寿司が嫌いというより、美味しい寿司が
食べられないというのが正しいようですね。
野菜すしの生まれた背景
野菜すしの産みの親は、埼玉県内の
寿司割烹店「山水」の店主・関根利明さん。
前述のすし屋組織・鮨商生活衛生同業組合
で理事を務めている関根利明さんは、
埼玉県内でのすし屋の苦境に頭を悩ませて
いました。
過去には埼玉県吉川市の特産品である
ナマズを使った寿司などにも挑戦して
います。
新鮮な海水魚が手に入らない中、埼玉の
野菜を使った寿司を、ワールド スシ
カップというコンテストに出品し、
好評を得たことで本格的な研究が
スタートしました。
職人気質な同業者たちの中には反対の
声を上げる人も少なくありませんでしたが、
ついに内外から賞賛を得られるレベルの
野菜すしが誕生しました。
野菜すしが食べられるお店は?
徐々に広がりつつある野菜すし。
ですが、やはり食べるなら元祖でしょう。
野菜すしの産みの親、関根利明さんの
寿司割烹・山水はこちらです。
〒331-0823 埼玉県さいたま市北区日進町2丁目788
昼は11:00~14:30
夜は16:00~21:20
定休日は木曜日となっています。
最寄り駅は、JR川越線の日進駅。
南口を出てロータリーの前の道を直進
すると1つめの交差点左にあります。
自分でも作れるの?
通常、お寿司を握るには何年もの修行が
必要ですよね。
とはいえ、そこまで本格的でなくとも
家で作ってみたいというのもわかります。
野菜すしの産みの親である関根利明さんは
レシピ本を発行しています。
が、本のタイトルや販売経路など
わかりませんでした。
すし屋組合内のみで見ることができる
のかもしれませんね。
実際の山水の料理を見ても、素人が
真似できそうには思えません。
残念。
山水の野菜すしレシピではありませんが、
パリやロンドンで流行している野菜すしの
アレンジレシピ本があります。
VEGESUSHI パリが恋した、野菜を使ったケーキのようなお寿司
海外の創作料理のため、お寿司と呼んで
いいか悩みますが、比較的簡単に作れ
そうですので、興味のある方は読んで
みても面白いかもしれません。
ベジタリアンにも話題沸騰中!?
2020年東京五輪では、海外から多くの
観光客が押し寄せます。
その中には、ベジタリアンや、生の魚を
食べたことがない人も多いはず。
そんな人たちにも、日本料理として
有名なお寿司を食べてもらえるという
のは、なかなかいいのではないでしょうか。
実際に、前述のレシピ本などでもわかる
通り、ヨーロッパなどではすでに野菜すしが
流行しはじめています。
本場の野菜すしを食べに来る外国人の
方も増えるかもしれませんね!
最後に
新鮮な海水魚が取れない埼玉県で誕生
した、野菜すし。
女性やベジタリアンの方などに大人気
だそうです。
2020年東京五輪での海外からの観光客
激増に備え、生魚ではないお寿司が
今後増えてきそうですね。
楽しみです!