新海誠監督の新作映画「天気の子」。
前作「君の名は。」同様にツッコミどころが多いと話題です。
序盤、東京に出たばかりの穂高はネカフェを拠点にアルバイトを探していましたね。
このときの生活費が想像以上に高額でした。
1週間の総額
穂高がメモしていた生活費は、なんと1週間で31,038円です。
1日あたり約4,400円です。
これを1か月30日続けたら132,000円です。
時給1,000円のバイトを月132時間しなければいけません。
※正確には源泉徴収されるのでもっと必要です
穂高がどのくらいお金を持って出てきたか明らかにされていませんが、もうちょっと考えてお金を使うべきでしたね。
ちなみに、この1週間の支出にはフェリー代の6510円が含まれています。
毎週かかる費用ではないので、実際には月の生活費はもう少し安くなりそうです。
極端に安い食費
お金がない人は真っ先に食費を削る傾向があります。
穂高も同様で、1日の食費は「最大500円」と決めており、実際には最初の1週間は300円程度で過ごしています。
しかもコンビニのおにぎりやカップ麺、ファストフードです。
現実の貧乏な人もなぜかコンビニおにぎりやハンバーガーなどを食べていますよね。
あれ、高くないですか?
栄養価の低いコンビニやファストフードの食事は貧乏人には悪手中の悪手です。
栄養のないもので空腹感を満たしていると、だんだん動けなくなっていきます。
動けなくなれば仕事を探すことができなくなり、より厳しい状況になります。
おにぎりはほぼお米でできています。
お米を炊けばあのサイズのおにぎりは30円もかかりません。
「旅行中の数日間」であれば別ですが、家に戻る予定がないのなら炊飯器を購入すべきですよね。
1個あたり70円の差と考えると、50個も食べる頃には安い炊飯器1台分くらいになります。
...ネカフェに炊飯器を持ち込んでいいかはわかりませんが。
ネカフェという悪手
現実でも「ネカフェ難民」という言葉があるように、ネットカフェを定宿にしている人は多いですよね。
ですがパック料金で安くなっているとはいえ、夜間だけでも8時間で3000円近くします。
穂高も毎回3200円払っています。
月額で96,000円です。
異常に高いですが、光熱費コミで23区内駅前一等地であることを考えたらアリなのでしょうか。
なお、穂高は高校一年生でバイトもしておらず、家出中なので身元保証人もいないため、アパートやマンションは借りられません。
シェアハウスもまともなところは身分証が必要ですし、ルームシェアをすると相手が捕まります。
そのため選択肢として高いとしてもネカフェしか使えなかったのでしょう。
※というか現実の日本ではネカフェも身分証が必要なので穂高には泊まれないはずです
東京で月10万円以下は無理?
穂高の場合は宿がネカフェしか選択肢がなかったと考えると、月額換算で10万円以下に抑えるのは不可能でしょう。
ただし成人している方であれば可能です。
ネカフェでなくシェアハウスを使えば宿代が光熱費込みで4万円程度まで抑えられます。
食費も自炊にすれば栄養価のあるものを安く食べることが可能です。
※自炊は高いと勘違いしている方がいますが、安い食材でやりくりすれば確実に外食やファストフード、コンビニ飯よりもコスパが上になります
個人的には「ネカフェ難民」は生活費を削る努力の方向を間違えている気がします。
もちろん理由があってそれしか方法がない人もいるでしょうが、もっと安くできる方法を調べていない人も多いようです。
最後に
「天気の子」の主人公・穂高は東京に出てきたばかりの頃、1週間で31,038円も使っていました。
その内訳として一番大きかったのはネットカフェの料金で、1日3,200円かかっていました。
なお、現実の日本ではネットカフェの個室を利用する場合は身分証の提示が必要です。
高校一年生の穂高は利用できないでしょう。
※もちろん「天気の子」はフィクションです