TBSドラマ「集団左遷!!」の第1話が
放送されましたが予想外に苦戦している
ようです。
私はこのドラマの原作小説となっている
「集団左遷」「銀行支店長」の2冊を読んで
いますが、原作とは雰囲気が全く違って
おりある意味新鮮でした。
ただ、正直に言うと「そうじゃない」と
思ってしまいます。
そうじゃない・・・
実は第1話放送前の予告の時点で嫌な
予感はしていました。
主人公の片山洋がバタバタと必死に
駆け回るシーンがあったためです。
2つの原作ではどちらも主人公は
会社のため、部下のため、そして家族の
ために真剣に仕事に取り組んでいる
硬派な物語でした。
原作通りにやられてもそれはそれでキツい
原作「集団左遷」では下剋上できた
とは言えず、左遷部署は解体され
ほとんどのメンバーが会社を辞めています。
しかも主人公に至ってはとんでもない
結末を迎えてしまいます。
もう一方の原作「銀行支店長」でも主人公は
支店のメンバーと本店との間に挟まれ
なんとか盛り立てようと努力するも
結局どうにもならずに銀行を退職して
しまいます。
どちらの原作も主人公が救われない結末
ですので、日曜日の夜に見たい内容とは
言えません。
そういう意味ではドラマのオリジナル展開は
歓迎です。
ですが、原作の展開がキツいからといって
なにもコメディにしなくても・・・と
感じてしまいます。
肝心のコメディがスベってる?!
面白いと感じるかどうかは視聴者それぞれの
感性による部分が大きいため判断が難しい
ですが、私はスベっていると思いました。
原作小説を読んでいたためにコメディタッチな
ストーリーが受け入れられていないという
点が大きいのかもしれません。
「廃店」という危機を迎えているのに
ギャグ路線というのはフィクションを
フィクションとして完全に現実と切り離して
視聴できる人でないと厳しいのでしょうね。
半沢直樹と比較する人多数
SNSなどでは大ヒットドラマ「半沢直樹」と
比較している方が多いようです。
原作「集団左遷」は不動産会社だったにも
関わらず「半沢直樹」と同じ銀行を舞台に
変えた点や、香川照之が出演していること、
部下が上司をやりこめる下剋上という
展開などが比較されやすい原因かも
しれませんね。
実は私は「半沢直樹」を観たことがありません。
ですので「どちらが優れているか」について
コメントできません。
それぞれの原作者は同時期に活躍した
作家で、甲乙つけがたい高い評価を得て
います。
個人的には似た設定だとしても比較する
こと自体が無意味に感じます。
週刊誌では視聴率対決などで煽りますが
そもそも我々視聴者は視聴率も気にする
必要はないのです。
自分が面白ければそれでいいのです。
主人公役・福山雅治
福山雅治といえば「ガリレオ」などの
ヒットドラマに出演した俳優ですが、
このドラマでは「下手くそ」と言われて
しまっています。
たしかにコメディはほぼ初めてなので
慣れていない演技なのかもしれません。
コメディはそもそも「自然な演技」が
存在しないため、これまで見たことがない
俳優が演技すると誰でも下手に見えて
しまいます。
これについては慣れるまで数話は耐えないと
なりません。
すでにコメディドラマの実績のある俳優で
ない限り、必ず通る道です。
福山雅治アンチが活動中?
福山雅治といえばイケメン独身俳優と
して有名でしたが、ご存知の通り2015年に
結婚しています。
当時は「福山ショック」「ましゃロス」などと
話題になり、所属事務所の株価が10%近く
下落するなどの影響がありました。
これによりファンの一部がアンチになっている
ようです。
SNSなどでは奥さんの名前を出して
福山雅治を叩いている人がいます。
アンチ・ファンはとても声が大きいのが
特徴で実際には少数の活動でも大人数に
見えることがあります。
「集団左遷!!」もこの福山雅治アンチの
工作の影響がないとはいえないのでは
ないでしょうか。
ちなみに、私は福山雅治が好きです。
HEY!HEY!HEY!が放送されていた頃
ゲストとしてダウンタウンとバカ話をしていた頃が
一番好きです。
松本人志が罰ゲームで当時苦手としていた
歌を生放送で歌う際、本来一人で歌う
予定だったところを一緒に歌っていたのが
印象に残っています。
最後に
TBSドラマ「集団左遷!!」が予想外の
滑り出しとなりました。
原作は硬派なストーリーなのですが
ドラマではまさかのコメディ調です。
受け入れられない視聴者が多く、すべって
いると言われています。
主演の福山雅治がこれまでコメディドラマに
あまり出ていないのも受け入れにくい
原因なのかもしれませんね。
なお、冒頭でも言いましたがコメディを
面白いと感じるかどうかはそれぞれの
感性によるところが大きいです。
「集団左遷!!」を面白いと感じている人も
いるでしょう。
私は数話様子を見る予定ですが、今後
コメディ調に慣れて「面白い派」に
転じるかもしれません。