スカーレット

スカーレット 父・常治から逃げない家族の謎 現代社会でも同じ病魔に蝕まれる人多数

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朝ドラ「スカーレット」では序盤から一貫して父親の常治がクズですよね。

 

借金を踏み倒して逃げておきながら金を貯めずに酒に変えてしまい、子どもたちをまるで自分の所有するロボットか何かのように言いなりにさせようとしています。

 

なぜ家族は逃げないのか、不思議ですよね。

 

ですが実は現代社会でも同じような人たちはたくさんいます。

 

 

 

今日もクズ、明日もクズ

 

常治のクズっぷりは今に始まったことではありません。

 

進学したいという喜美子を無理やり働かせ、その給料は家に収めて当然としていました。

 

常治が強引に大阪で働かせたにもかかわらず、寂しいからと嘘をついてまで信楽に呼び、勝手に電報で辞めると伝えたりしています。

 

お酒を飲んで前後不覚になっては周囲に迷惑をかけ、身内には厳しく他人にはいい顔をしています。

 

挙句、38話では直子が歯向かったらちゃぶ台をひっくり返しました。

 

今の時代では考えられないレベルのクズですが、実は昭和の時代は「強い父親像」として割と認められていた生き方です。

 

たとえば漫画やアニメで人気の「巨人の星」の飛雄馬の父もちゃぶ台返しが得意技でした。

 

そういう時代でした。

 

 

なぜ家族は逃げ出さない?

 

おそらく、家族は「それがクレイジーであること」と認識していないのでしょう。

 

父親は家長でありどんな横暴な振る舞いも許されるものというその時代の共通認識があるため迷惑に思っても「我慢するのが当たり前」になってしまっているのです。

 

だから直子が反抗するのも「直子は素直じゃない」などという感想が出てくるのです。

 

しかもこのセリフは常治ではなく喜美子と母親のマツの会話です。

 

今の時代であれば直子の反応のほうが普通ですが、当時はそういう考え方がなかったのです。

 

 

今の時代も同じ

 

今の時代、父親の横暴は家族から総叩きにあい父の立場を失うことになります。

 

ですが別の場面では似たような事象が起きています。

 

たとえば雇い手対雇われ側では圧倒的に雇い手側が強いですよね。

 

何か反論しようものなら「クビにできるんだぞ?」と言い出したり、言わないまでも匂わす上司はとても多いです。

 

雇う側も雇われ側も本来同じ立場のはずですが、今の時代でもまだ「雇い手が生殺与奪の権利を所有している」という風潮があるので文句を言う人は異端扱いされてしまいます。

 

これはスカーレットの常治と同様、その時代では「それが当たり前」だから違和感に気が付けないのです。

 

一部の人は直子のように気が付いて指摘しますが、その指摘は「意識高い系」「へそまがり」「社会へのレジスタンス(笑)」などと揶揄されてしまいます。

 

 

昔は逃げられなかった

 

「スカーレット」の昭和中期の頃は家族が逃げることは難しい時代でした。

 

特に川原家は喜美子が働けるとはいえ、母親のマツは病気がちで労働に耐えられませんし直子は中学生、百合子に至ってはまだ小学生です。

 

常治の稼ぎがたいしたことないとはいえ、その稼ぎがなくては生きていけない状態です。

 

当時、女性が働くのはあくまでバイトやパートレベルの雑用クラスであり、男性と肩を並べて同じ給料を貰うのは限られた一部の人だけでした。

 

クズの父がいて大変ですが、どうにもならない時代だったのです。

 

 

今の時代はいくらでも逃げられる

 

今の時代もクズな父やクズな上司など過酷な環境で苦しんでいる人は多いですよね。

 

でも今の時代はいくらでも逃げられます。

 

「逃げ出したらもっと苦しい地獄が待っている」と言って耐えることを強要する人は多いですが、そもそも今が地獄なら逃げた先が地獄でも同じです。

 

だったら「もしかしたら改善されるかも」というチャンスに賭けてみるのもいいのではないでしょうか。

 

ちなみにこの際にただ神に祈るのではなく、よりよい環境になるように資格を取ったり応募先の職場を調べたりする努力をすれば改善される確率は上がります。

 

なお勘違いしている方がいますが「今の状況から何も手放すことなく改善したい」という希望は基本的に叶いません。

 

少なくとも新しい職場へ行けば仕事は覚えなおす必要があるので一時的に負荷がかかりますし、やったことのないジャンルであれば才能云々のまえに知識が足りないので苦労します。

 

転職していきなりバリバリ活躍できると夢見るのはやめましょう。

 

それは多くの人が「白馬の王子様症候群」などとバカにしているライトノベルの「異世界転生モノ」と同じです。

 

 

最後に

 

朝ドラ「スカーレット」の喜美子の父・常治がクズですよね。

 

なぜ家族は逃げないのか不思議に思う人も多いようです。

 

当時は一家の大黒柱である父親は横暴が許されていた時代です。

 

だから隣人も母親もあれだけのクズを「そういう人だから」の一言で済ませてしまうのです。

 

「そういう時代」というのは今の時代にも当てはまります。

 

「雇う側が雇われる側より偉い」「ルールは形骸化していても守らなくてはならない」などは今の時代でも当たり前とされていますよね。

 

そのことに疑問を持つ人は異端扱いされてしまいます。

 

ただ、今の時代はフリーランスやノマドワーカーという働き方も選択できるので昭和と比べたら格段に生きやすい時代ですよね。

 

 

 

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