朝ドラ「スカーレット」第2週では喜美子の父親が草間宗一郎からお金を貰おうとしなかったのが「男の意地」だと明かされました。
これに対し喜美子は「紙芝居を見なかったのは女の意地じゃ」と答えています。
喜美子は子供の意地なので大人になってから恥ずかしい思いをすればいいのですが、父親の川原常治は痛々しいですね。
意地を張る場所はそこではないですよね。
川原常治の意地
常治が不在の間に草間宗一郎が借金を立て替えたのですが、それをよしとせずお金を返そうとしました。
草間宗一郎は「助けてもらった恩」や「宿泊代」として払うと言いましたが聞き入れません。
そのガンコさは「もらったらいい」と言う喜美子に手をあげるほどです。
しかも思いっきり振りかぶって頬を叩いています。
正直、ドン引きしました。
勝負するところはそこじゃない
草間宗一郎からお金を貰わなかったのは「そうしてたまるか!」という意地だそうです。
「女にはない意地と誇りが男にはある」というのは男尊女卑の話にまで発展するので今は置いておくとして、「そうしてたまるか」と思うべきはここではないですよね。
川原常治は大阪で材木の卸をするために借金を作りました。
そしてその事業が失敗し、借金を踏み倒して逃げてきています。
「そうしてたまるか!」は逃げる前に発揮するべきですよね。
返すお金がないが家族に苦労をさせたくない。だから踏み倒してたまるか!
ならば感動できたでしょう。
借金取りから逃げ出し、お金を取りに来た二人組を適当なその場しのぎの嘘でやり過ごした上、自分だけ逃げています。
せめてそこで食い止めるという意地を見せるわけにはいかないのでしょうか。
歯向かわない相手にだけ強く出ることが意地?
自分に強い態度で出てこない草間宗一郎や娘の喜美子にだけ強く出ることの何が意地なのでしょうね。
借金取り相手には下手に出て、子ども相手には平気で張り手をするというのは擁護のしようがありません。
こういう大人にだけはなりたくないですよね。
最後に
朝ドラ「スカーレット」の喜美子の父・川原常治が回を追うごとにクズになっています。
もちろんスカーレットはフィクションであり現実にあった出来事ではないのですが見ていてドン引きしてしまいますね。
喜美子は今後陶芸の世界で名を残すことになりますが、この父からどんなことを学ぶのでしょうか。
今の所、喜美子は理不尽な態度を取る父を嫌っているようには見えません。
このまま川原常治が今の態度を続けたら反抗期前後で完全に決別することになりそうですよね。