北朝鮮がミサイルを発射した7月4日。
ネット上では「パンダ漁なんだ」という
不思議な言葉が流行しました。
北朝鮮の暴走が止まりません。
私は政治に疎く、東京都議選の結果も
いまいちその重大性を理解できていな
かったりします。
とはいえ、北朝鮮が頻繁に日本近海に
向けてミサイルを発射している問題に
ついてはある程度理解できています。
マズいですね。
目次
パンダ漁なんだ とは
北朝鮮の軍歌の空耳です。
出だしやサビの部分が、
要するにパンダ漁なんだ
要するにパンダ料理なんだ
などと聞こえるようで、ネット上では
ミサイル発射報道そっちのけで盛り上が
りを見せていました。
北朝鮮はいつもミサイルの発射実験に
失敗しているので、今回も同様に危機感
を持っていない人が多いようですね。
ですが、どうやら今回は違うようです。
特別重大報道の内容は
2017年7月4日、再び北朝鮮がミサイルを
発射し、「特別重大報道」として、ICBM
の発射実験に成功したと表明しました。
このICBMはいわゆる大陸間弾道ミサイル
というもので、高度は2870kmに達し、
いかなる国にも着弾可能とされています。
これまでは日本を越えるのも難しかった
北朝鮮のミサイル能力が、急激に飛距離
を伸ばし、全世界を射程に治めたこと
になります。
まともな国ならまだしも、北朝鮮という
何を考えているかわからない国にその
ような武力があるのは非常にリスクが
ありますね。
過去の「特別重大報道」
実は、北朝鮮の特別重大報道は今回が
初めてではありません。
2016年に、核実験を行った際と、
長距離弾道ミサイル発射時の2回です。
北朝鮮の核
2016年までにも何度か実験を行っており
このときは4度目にあたります。
地下核実験で、北朝鮮の主張としては
水素爆弾を用いた初めての実験です。
日本でも深さ0kmのマグニチュード5.1の
地震を観測しており、これが北朝鮮の
これまで行ってきた核実験と波形が似て
いることから、核実験が行われたと想定
されています。
北朝鮮は「特別重大報道」として、
水素爆弾の成功を表明しています。
ただし、韓国やアメリカは水素爆弾の
実験成功に懐疑的な姿勢を示しており、
ノルウェーにある核実験監視組織は、
爆発規模が広島方・長崎型に及ばない
TNT火薬1万トン以下のものだったと
する見解を示しています。
何らかの爆発実験があったのは確かで、
仮に長崎・広島ほどの規模でなかった
としても、脅威が存在することには
変わりありません。
水素爆弾ではないと示す国が多いことで
まるで失敗したかのような印象を受け
ますが、核実験そのものは行われて
いますし、近隣各国の制止を無視して
独断で勝手な行動を続けていることに
大きな問題がありますよね。
2016年の長距離弾道ミサイル
同じく「特別重大報道」が行われた
2016年の長距離弾道ミサイル発射実験。
北朝鮮側は、人工衛星打ち上げ用
ロケット「光明星」としています。
ただし、長距離弾道ミサイルと人工衛星
打ち上げロケットは技術的にはほぼ
同じもので、主張が長距離弾道ミサイル
なのか人工衛星打ち上げロケットなのか
は問題ではありません。
このときの飛翔体は、沖縄県上空を
通過しており、当日は沖縄を走る
モノレールで数分間運転が停止して
いました。
このときのロケットの飛行距離は
12,000kmから13,000kmとされています。
この当事でも、北朝鮮のミサイル発射
技術はかなりの距離をカバーしていた
ことになりますね。
何km飛ばせれば世界中をカバーできるのか
世界一周の距離をご存知ですか?
光が1秒で地球を7周半というのは聞いた
ことがあるかもしれませんね。
光は秒速30万kmです。
ということは、計算すると地球の一周は
4万kmということになります。
全世界を射程に入れるためには、一周の
半分を飛ばすことができればいいので、
必要な飛翔距離は2万kmということに
なります。
2016年の光明星は13,000kmでしたので
今回さらに7,000kmも伸びたという
ことになります。
とてつもない早さで北朝鮮の軍事技術が
成長していますね。
日本は遺憾の意だとか言葉だけではなく
実際に北朝鮮の軍事力を剥ぐ方法で
国民の安全を守って欲しいですね。
危機感のない日本人たち
今回の特別重大報道によって、北朝鮮の
射程は全世界を覆っていることが発覚
しました。
そのような危険な報道に対し、ネット
では北朝鮮軍歌が面白いという反応を
返しています。
日本は安全な国で、ほとんどの人が
戦争を体験しておらず、海外での紛争
などもどこか映画のように非現実的な
ものと捉えがちです。
私も同じで、北朝鮮の銃口が常にこちら
を向いているといわれてもイマイチ
ピンと来ていません。
ですが、このままではいけませんよね。
我々一人ひとりができることは限られて
いますし、どこぞの国のように集団で
シュプレヒコールをすることが正しいとも
思いませんが、自分の身を守るために
何かしなくてはならないのではと思います。
みなさんも、もし近くにミサイルを
打ち込まれたらどうするか?ということを
少し考えてみてはどうでしょうか。
「学校にテロリストが押し寄せたら」の
ような退屈なときの暇つぶしのような
考えになってしまうかもしれませんが、
現実に起こりうることは少しでも意識
しておくと、本当に発生したときの
対処が違うはずです。