ノーサイド・ゲーム

ノーサイドゲーム 浜畑さんのラストシーンは美談か?怪我を押して戦う是非

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TBS「ノーサイドゲーム」最終回の

アストロズ対サイクロンズ戦では

徹底的に七尾を研究され手も足も

出なくなったアストロズが後半に

浜畑を投入し、七尾・浜畑のダブル

スタンドオフで試合をひっくり返し

ました。

 

ギリギリで勝利し、お互いを称え

あった感動の最終回でしたが私は

浜畑が怪我を押して戦ったシーンを

美談として描いたことにやや不満を

感じました。

 

 

 

痛みに耐えてよく頑張った。感動した!?

 

平成時代にはこのセリフが流行語に

なりました。

 

日本ではこの手の「死ぬ気で頑張る」

事に対する評価が高く、感動してしまう

という国民性があります。

 

ちなみにこのセリフを言われた貴乃花は

その後膝の手術を受け1年以上休場

するという結果になっています。

 

 

浜畑の怪我はドラマオリジナル設定

 

原作小説でもサイクロンズとの一戦で

七尾が封じられた後、浜畑とのダブル

スクラムハーフという戦略を取って

います。

 

ただし、浜畑は怪我をおしての出場では

ありません。

 

年齢による衰えでレギュラーではなく

なっていますが、チームメンバーやファン

からの信頼は厚くアストロズの支柱と

して最終戦でも活躍しました。

ちなみに小説版では最終戦で七尾が

相手の反則スレスレのタックルで

脳震盪を起こしかけていますがこちらは

ドクターの診察で問題がないと判断

されています。

 

 

いい加減、この無理をすることを称賛するのは辞めるべき

 

貴乃花だけでなく多くの「感動的な」

スポーツ選手は痛みに耐えて無理を

した結果、選手生命を削ってしまって

います。

 

毎年お正月に行われている箱根駅伝でも

毎回無茶をする選手が登場しマスコミが

「感動の」記事を量産していますよね。

 

選手自身が「ここで終わってもいい」と

考えてしまうのはわかりますが監督など

責任者は悪者になってでも止めるべき

ではないでしょうか。

 

アストロズの浜畑も、年齢的な衰えが

あったとはいえサイクロンズ戦を最後に

引退しています。

 

サイクロンズ戦で七尾とのダブルスクラム

ハーフで勝利したことから、浜畑は

来期もまだ必要な人材と言えるでしょう。

 

浜畑自身は七尾にポジションを奪われ

引退したがっていましたが、リーダー

としてもチームから頼りにされていますし

まだ選手としてやれたはずです。

 

 

影響される人が多すぎる

 

この手の「無理して頑張る姿」を

かっこいいと感じてしまう人たちが

それに影響されて現実でも迷惑をかけて

います。

 

その中で私が最も嫌いなのが

「体調が悪いのに出社してくる社員」

です。

 

「頑張ってる」という評価をされたい

ようですが生産性が落ちているどころか

周囲に病気をまき散らすことになるので

辞めてほしいです。

 

頑張る方向性が違うのだということを

理解して欲しいですよね。

 

頑張って早く治してください。

 

 

最後に

 

TBS「ノーサイドゲーム」の最終回、

サイクロンズ戦では浜畑が膝の怪我を

押して出場しました。

 

感動的なシーンのようですが私は

この手の「無理をする姿」が大嫌いです。

 

私は浜畑もそれを演じる廣瀬俊朗も

アストロズもノーサイド・ゲームも

全て大好きでしたが、この選手生命を

削る努力だけは好きになれません。

 

浜畑は最初から引退するつもりでしたが

七尾とのダブルスクラムハーフは次の

シーズンでも十分通用するはずですし

精神的支柱としてのリーダーシップは

七尾にはまだないものです。

 

選手側が無理をしたがるのはわかりますが

監督やGMは悪役になってでもそれを

止めるべきだと思います。

 

ドラマやマスコミの記事でこの手の

「無理する姿は感動的」とされてしまうと

現実でもそれに影響される選手が増えて

しまいます。

 

このドラマはフィクションですが

「無理する姿」もフィクションの中

だけのものになって欲しいですね。

 

 

優れた選手はできるだけ長く活躍して

欲しいです。

 

そのためには試合を投げてでも監督は

選手をきちんと休ませてほしいです。

 

根性論で怪我を悪化させる悪しき習慣は

令和時代に持ち込まないで欲しいですね。

 

精神は肉体を凌駕しません。

 

 

 

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