当記事はフジテレビ「仮面同窓会」の
感想です。
犯罪についての内容がありますが
あくまでもフィクション内の話であり
現実の行為ではありません。
「仮面同窓会」が始まりました。
私は原作小説のファンなのでドラマも
楽しみにしています。
ですが1クールでは時間が足りないためか
登場人物が杜撰な行動をしているのが
気になります。
やっている行為の割に動機が薄くて
置いてけぼりになった視聴者も多い
ようですね。
動機が薄い?
「拉致」というかなり重い犯行をする
にもかかわらず動機がとても薄いです。
実際にはようすけは高校時代の体罰の
トラウマを抱えており、カズは今でも
当時の後遺症に苦しんでいるという重い
動機があるのですがサラっと流されて
しまったためにピンと来ない人が多い
ようです。
敢えて10年も前の体罰教師に復讐をする
のですから高校時代の辛い思い出を1話分
くらい使ったほうが深く感情移入できそう
ですよね。
ノリが寒い
ようすけたちは28歳です。
子供の頃ならまだしも30にさしかかった
いい大人が同窓会で久しぶりに会って
お礼参りを実行するというのはちょっと
非現実的です。
(犯罪を現実的に描けるか不明ですが)
本編ではヤマトが
こういうバカができんのもギリギリじゃん?
と語るシーンがありますが、一般常識で
言えば拉致というバカができるラインなど
存在しません。
30手前の半分おじさんになりかかった
男が4人で企てる計画としては恥ずかし
すぎますよね。
原作小説では「大人になって行き詰って
いるのは当時のトラウマが楔となって
いるから」という理由が語られています。
それはそれで自分勝手な理屈ではあり
筋が通っているわけではありませんが
それなりに納得できる背景が描かれて
いました。
メンバーがクズだらけ
4人の実行メンバーはそれぞれクズです。
希一は父親の会社を継いだ甘やかされて
育ったボンボンで学生時代のイキっている
性格のままですし、「大人しくて真面目」
という設定のはずのヤマトはようすけに
対し「俺たち親友だろ?」と犯罪計画に
参加を促しています。
ようすけは言いなりですしカズはニートです。
計画が杜撰
「社用車で拉致」というコントのような
杜撰な行動を取っています。
もともとの計画では樫村先生を拉致して
ちょっと脅しただけで開放するはず
でした。
ということは捕まえる前に車を目撃
されることになります。
これではいくら仮面をしていても意味が
ありませんよね。
また、捕まえる瞬間こそ仮面をして
いますが廃工場に連れて行ってからは
仮面を外してしまいます。
途中でようすけがカズの名前を呼んで
しまいますが、もし仮面をつけていたら
「ブタ」という呼び方を忘れなかった
のではないでしょうか。
また、廃工場では拘束していた手を
自分たちの手で解いています。
さらには目隠しもふんわりと服を
被せただけの状態でようすけと目が
あってしまっています。
クライムミステリーなのかクライムコメディ
なのかわからなくなってきますね。
最後に
フジテレビ「仮面同窓会」の第1話は
杜撰な行動とクズな言動でイマイチ
入り込めないという声が多いです。
ですが原作小説は(多少の無茶はあれど)
最後まで引き込まれる面白さでしたし、
ドラマは原作小説とは一部設定を変えて
きているため原作ファンの予想を
覆す結末になりそうです。
話が進むにつれて面白くなっていく
ことを期待したいですね。