フジテレビ「仮面同窓会」の第6話では
序盤から二重人格に苦しんでいた洋輔が
ついに精神内科に相談に行きました。
しかしそこで精神科の先生が話した内容は
だいぶ軽い症状の人に向けた内容だった
ように感じます。
少なくとも私は洋輔ほど深刻なトラウマは
抱えていませんが人に話しただけで解決は
しませんでした。
呑気な精神科医?
記憶が途切れてもう一人の自分がいる
みたいな、別の人格が出てしまう
と相談した洋輔に当初は
辛い体験から切り離そうとしてそういった
防衛反応をすることはある
としています。
しかし「どうやったら治りますか?」という
問いにはちょっとズレた回答をしています。
解決策
大学を卒業して20年間、単位を落として
卒業できない夢を見る患者さんがおり、
その人は同窓会で出席しその夢を話したところ
友人の多くも同じ夢を持っていることが
分かったそうです。
そしてその日を境に夢を見なくなったとの
ことです。
トラウマを持ったことのない人の脚本?
もちろん「人に話すことでラクになる」
というのは事実です。
ですのでこれによってラクになる人も
います。
ですがそれは「普通に大学を卒業したのに
なぜか単位を落として卒業できない夢」
といった程度の軽い症状の場合ではないで
しょうか。
洋輔はこの精神科医に具体的な話をして
いないので軽い解決策から徐々に紹介して
いるだけなのでしょうが、病院のシーンが
これだけで終わったことに強い違和感が
ありました。
フラッシュバック
過去の辛い出来事が急に脳裏に蘇る
ことをフラッシュバックといいます。
症状がひどい方は日常生活を送るのも
困難なほど苦しんでいます。
症状が重い人は他人に話す程度では
解決できません。
もちろんネット上の記事で解決策を
語れるほど生易しいものでもありません。
精神科を複数受診することも想定し、
自身にあった先生を探すことが重要です。
「話せばラクになる」は好奇心を満たす合言葉ではない
※ドラマの内容から脱線します
トラウマに苦しんでいる人や辛い思いを
している人がそれを抱え込まず他人に
喋ることでラクになるというのは事実です。
ですがそれは他人が好奇心で首を突っ込んで
いいという意味ではありません。
真剣に聴いて、同じ立場に立とうと努力し
一緒に支えるつもりがある人ならば
ぜひ話を聴いてあげてください。
ですが、「話せばラクになる」を免罪符に
面白半分で聞きたがる人が一定数います。
半笑いで聞いたり、途中で茶々を入れたり、
「気のせい気のせい」などといい加減な
対応をする人は相手を深く傷つけている
ことに気付いてください。
今でも精神面を軽視している人はとても
多く、気の持ち様でなんとかなると
思っている人はたくさんいます。
ですがそうでない人がいるということに
気付きましょう。
心の病気を理解できないのであれば
せめて近づかないようにしてください。
最後に
フジテレビ「仮面同窓会」第6話では
洋輔がついに精神科を受診しました。
精神科医の先生はかなりうっすらとした
解決策した提案していません。
洋輔の場合はトラウマの元凶が兄の死な
だけに他人に話すだけで万事解決とは
行かなさそうですよね。
これからも何度か病院に通って治して
行くのでしょうか。
それともミサトに話したことで完治
してしまうのでしょうか。