日テレドラマ「向かいのバズる家族」では
主人公の篝あかりが普段言えない鬱憤を
晴らすため、ナマハゲチョップという
キャラクターで動画投稿を行っています。
このナマハゲチョップは序盤から時折
あかりの背後に現れて会話をしています。
これはイマジナリーフレンドと呼ばれる
現象です。
イマジナリーフレンドとは
過酷な状況に置かれた子供や周囲に友人
などがいない子供に見られる現象です。
言葉の通り、本人の空想上の友人です。
空想の中で本人と対話したり一緒に遊んだり
します。
自分の都合のいいように動く友達、
自分自身の悩みを解決するための会話、
自分の普段表現できない内容を具現化する
存在などとして現れます。
ナマハゲチョップ
普段笑顔でいる篝あかりはその反動で
YouTubeで世間を切るような内容の
動画を投稿しています。
それだけであればただのYouTuberですが
実際には時折あかり本人の背後に登場し
会話をしています。
発生時期
最初に発生したのは中学生の頃です。
当時、学校生活で何かあったようで
その頃にテレビでみたナマハゲに感化され
自分でナマハゲのお面を作って別人格を
作ろうとしています。
あかりの背後に登場した際の特徴
「私(ナマハゲチョップ)はお前(あかり)に
必要な存在」
という趣旨の発言が多いです。
悩んでいることについて、普段のあかり
ならば言わないような「本音」ともとれる
助言をしています。
イマジナリーフレンドである根拠
そもそも周囲に見えずあかりとしか
会話をしていない時点で確定ですが、
第7話では
「私はお前の中にあることしか言葉に
できない」
と発言しています。
これはつまりあかりの脳内が作り上げた
存在ということを意味しています。
「私はいい子でいる必要がないから」
という言葉も、普段本音を隠していい子で
居続けるあかりに対する空想上の存在
ということを裏付けています。
イマジナリーフレンドは悪いこと?
「周囲に見えない空想上の友達」という
ことは人によっては「自作自演」と感じて
ネガティブな感想を持つこともあります。
ですが、自分の気持ちを整理するために
「対話」という手段で物事を考えるのは
理に適った行為ですし、苦しい環境に
置かれた際にいつでも気軽に相談できる
(しかも絶対に関係が壊れない)友人
というのは他には代えがたいものです。
ほとんどの場合、イマジナリーフレンドは
本人の心の支えになっています。
否定したり消そうとすることは本人の
ためになることではありません。
偏見を持たずに接することのできる
世界になるといいですよね。
最後に
日テレドラマ「向かいのバズる家族」の
主人公・篝あかりの周囲に現れる
ナマハゲチョップはイマジナリーフレンド
のようです。
空想の友達は子供の頃に発生することが
多いですがあかりの場合は現在でも
頻繁に会話をしています。
なおイマジナリーフレンドは病気や
異常ではないので治す必要もありません。
本人が悩んでいるのであれば消滅させる
努力が必要かもしれませんが、自分の
思考を整理するために対話できる人物が
常に存在するのは悪いことではないです。
おかしいと思う必要はなさそうですよ。