NHKの朝の連続ドラマ小説、2017年度は
有村架純主演のひよっこが好調な滑り出し
を見せていますね。
後期放送予定の「わろてんか」の主演が
発表され、話題となっています。
主演は、葵わかなさん。
なんと、今年から慶應義塾大学に通って
いる秀才でもあります。
しかし、その慶應義塾大学への合格が
ずるいと言われているようです。
どういうことなのでしょうか。
目次
何がずるい?
どうやら、受験方法に問題があった
ようです。
「問題」といっても、当然ながらコネや
裏口などといった非常識な方法ではなく、
いわゆる一般的な筆記試験を受けていな
いという意味です。
とはいえ推薦枠というわけでもありません。
一体何なのでしょうか。
それは・・・
AO試験で合格!
慶應義塾大学のAO試験は、学問の枠で
学生を入塾(慶應は入学でなく入塾と
言います)させるのではなく、学科に
関係する成果などを見ます。
もちろん、私立最高峰の大学ですから、
学業も一定以上のレベルを修めている
ことが要求されますが、それだけで
なく、中学卒業から受験までに何を
なしたかを多面的・総合的に判断し
選考します。
AO試験の不評は亜細亜大学が発端?
亜細亜大学の「けん玉日本一」での
採用があまりにも話題となり、
AO入試=一芸入試=一発芸入試
という間違った認識ができてしまって
いますね。
実際、特化した一部分を評価された
学生は、入学後に講義についていけない
こともあるようで、批判的な動きもある
ようです。
私の友人は、とある有名国立大学に
AO入試で合格しましたが、一般入試で
入った学生たちとの学力の差に苦しんで
いました。
試験免除で学力を一切見ない場合は
入ってから不幸になります。
高校の内申書などで、大学での講義に
ついていけるレベルの学力くらいは
見る必要がありそうですね。
なお、慶應の場合は、AO試験であっても
一定の学力が必要です。
慶應義塾大学AO試験概要
若干複雑なうえ、毎年変わる可能性が
大学側から示唆されています。
このページでは、2017年4月の概要を
読んだ上でざっくりとまとめている
だけですので、実際に受験する方は
慶應義塾大学のHPから入学案内を入手
してください。
では、葵わかなさんの場合どのような
AO入試だったのか見てみましょう。
A方式
まずはAO試験のうち、一番出願難易度の
低いA方式。
1.高校卒業(見込み含む)
これは当然満たされています。
2.志望理由・入学後の構想が明確
いわゆる推薦入試で必要とされるもの
ですね。
面接試験で問われる内容でしょう。
3.入学後の目標や構想を、より高い
レベルで実現するに十分な意欲と能力を
有するもの
意欲はいいとして、気になるのは能力ですね。
慶應義塾の学習環境を活かし、ハイ
レベルな活動ができるのでしょうか。
しかも、芸能活動を続けながら、です。
4.さまざまな活動に積極的に取り組み、
成果を出している者
具体的には、何らかのコンクールや発表、
競技会などで成果を出し、社会的に
認められている必要があるようです。
高校時代の葵わかなさんは何か成果を
出していたのでしょうか。
芸能活動が含まれるのであれば、特に
2016年は新CMの女王と呼ばれるほどの
活躍ぶりでしたので、社会的に評価
されたといってよさそうです。
B方式
A方式の条件をクリアした上で、さらに
追加の要件をクリアするとB方式での
出願が可能となります。
B方式の条件は、
高校時代の学業成績が平均4.5以上
です。
しかも、メイン教科だけでなく、音楽や
体育なども含めた平均です。
4.5ということは4と5が半々レベルですね。
相当優秀な成績となりそうです。
ただし、成績が絶対評価か相対評価かに
よりますし、高校自体のレベルにもよります。
葵わかなさんは、もともと勉強が好きと
いうことなので、4.5を取れているのかも
しれませんね。
C方式
B方式とは別で、A方式に追加して
指定されたコンテストで所定の成績を
収めた場合、C方式として出願が可能です。
コンテストの一覧は割愛しますが、
一例を挙げると
・三田文学新人賞最終候補
・日本数学オリンピック予選Aランク
・福沢諭吉記念祭全国高等学校弁論大会最優秀賞
などなど。
このレベルを受賞するなら一般入試の
ほうがラクなんじゃないかと思われる
ようなバケモノコンクールが勢ぞろいです。
葵わかなさんはどの方式?
本人や周囲の関係者からの公式な発表は
ないため、要件からの予測となりますが
おそらくはB方式でしょう。
学力が足りなければA方式かもしれません。
C方式については、該当するコンテストの
入賞がなさそうですので除外できます。
どちらにせよ、AO入試だからといって
誰でも出願できるものではありませんね。
さすが慶應義塾大学です。
私立最高峰大学へのAO入試といえば
若い方はご存じないかもしれませんが、
1990年代に大人気だった広末涼子さんが
早稲田大学へAO入試で入学しています。
AO入試合格が「芸能人枠」と言われた
ことで相当なバッシングを受けました。
あのイメージがあるので、葵わかなさんも
芸能人枠なのではないかと思われ、
「ずるい」という評価に繋がっている
のかもしれませんね。
ただし、葵わかなさんについては、
勉強が好きでもともと学力が高かったと
されています。
その状態から、さらに2016/2017年には
慶應義塾大学へ入るために猛勉強を
していたというのですから、ただの
「芸能人枠」ではなさそうです。
あれ?ちょっとした違和感が
「猛勉強」の必要性に違和感を覚えた
方がいるかもしれませんね。
そう、慶應義塾のAO入試には、筆記試験
はないんです。
となれば、高校3年生になってからの
猛勉強は無意味です。
これが何を意味するのか。
・実際には猛勉強をしていないが、
芸能人枠として入ったというバッシング
を避けるために勉強していたことにした。
穿った見方をすれば、こうなるでしょう。
ただ、私は
・慶應義塾のAO入試に落ちたら、一般で
再受験するつもりだった。
ということではないかと思います。
これまでの素行のよさのおかげで、
AO入試の出願条件を満たせていた。
だが、合格の自信はあまりなかった
ために、一般入試のための準備をして
いた。
ということであれば、つじつまが
あうのではないかと思うのですがいかが
でしょうか。
結局葵わかなは「ずるい」のか
個人的には、ずるくないと思っています。
仮に、コネなどを含めた「芸能人枠」
だったとしても、そこまで到達するには
並々ならぬ努力が必要です。
新CMの女王と呼ばれるほどの活動こそが
十分な「社会的成果」と言えるでしょう。
また、今の日本はまだまだ学歴社会では
ありますが、葵わかなクラスまで有名な
芸能人であれば、仮に芸能界をやめて
一企業に入るにしても、学歴そのものは
会社側も見ないですし、あてにならない
でしょう。
つまり、そもそも葵わかなさんが慶應に
入ったところで、その学歴を活かせる
場がほとんどないのです。
となれば、ずるい=羨ましいという
気持ちは湧かなくなるのではないでしょうか。
葵わかなさんは幼い頃から慈善事業に
興味を持っていたようで、慶應では
その分野についての興味を満たしたい
ようです。
学歴ではなく、慶應でしか学べないことに
興味があるということですね。
クイズ番組でその実力がわかる?
最近は東大卒業生限定のクイズ番組など、
視聴者置いてけぼり型の超難問クイズ
番組が流行していますよね。
芸能人でも、東大OBや現役超難関大学の
学生が出演することも多いです。
葵わかなさんもそちらに出演し、AO入試
だからといってバカでないことを証明
できれば、「ずるい」という声もなくなる
のではないでしょうか。
今後の出演が楽しみですね。
最後に
ということで、2017年後期のNHK朝の
連続テレビ小説「わろてんか」に主演で
出演する葵わかなさんの大学関係を
調べてみました。
慶應義塾大学のAO入試による入塾。
入塾と同年にNHKの連続テレビ小説の
主演ということで、きちんと大学に
通うことができるか不安ですが、
なんとか真面目に卒業して欲しいですね。
葵わかなさんの2017年からの活躍を
期待しています!!