テレビ東京「スパイラル~町工場の奇跡」が
最終回を迎えました。
ハゲタカファンドのホライズンキャピタルに
買収されかかっている中、起死回生の策略で
戦います。
ですがその策に矛盾があるような気がします。
根本的な部分で解決になっていないはずです。
ホライズンキャピタルジャパンが望んだ特許
手足が動かせない難病のキミちゃんの
ための補助器具・マジテックガードに
使われている特許を求めており、
それを軍事産業のパワードスーツとして
流用したいと考えているのです。
起死回生の策・特許をフリーに
所有している全ての特許権を開放し
誰にでも使えるようにしました。
この方法はホライズンキャピタルに
とっては確かに買収する価値が下がる
ので意味のある行為です。
最大の矛盾とは
結局、特許権を開放して誰もが使える
ということは軍用バワードスーツにも
使えるということですよね。
ホライゾンキャピタルが買収する必要が
なくなっただけです。
特許がなければ採用しない?
誰でも使えるということは敵対国も
使えるため優位性がなくなり特許を
使う価値がなくなるのだという説明が
ありました。
果たしてそうでしょうか。
他国も使える技術であれば自国の
パワードスーツには採用しないので
しょうか。
多額のお金を投じてまで欲しかった技術
ですよね?
アメリカが採用しなかったとしても他国が
採用するでしょう。
そうすればアメリカは優位どころか
劣位に甘んじることになります。
結果として全世界の軍事パワードスーツの
「標準機能」になりはしないでしょうか。
矛盾2
キャピタルジャパンがマジテックに求めた
ものは2つあったはずです。
1つは上述の特許、そしてもう1つは
芝野健夫の頭脳です。
芝野健夫は特許の発案者ではなく
ターンアラウンドマネージャーとして
求められていたはずです。
であれば特許がフリーになってもまだ
価値はあるはずです。
それとも芝野健夫は特許がないと
全力で奪うには物足りない人物なので
しょうか。
マジテックは結局破産していますが、
そのタイミングでトミナガは再度勧誘
しています。
諦めていないわけです。
だったら買収を続けてもよかったはずです。
まさか芝野健夫を欲しがったのはトミナガの
独断だったためそれだけを理由に買収を
続ける権限がなかったのでしょうか。
最後に
テレビ東京「スパイラル~町工場の奇跡」が
最終回を迎えました。
結局ホライゾンキャピタルからの買収は
免れることができましたが、軍事利用
されそうだった特許はフリーになっており
アメリカだけでなく世界中の軍隊が採用
できる状態になっています。
誰でも使えるから優位性がなくなると
説明されていますが、使わなかった軍は
採用している軍に対し劣位となります。
結果的にアメリカだけでなく全世界の
パワードスーツの標準装備になりかねない
大失策のような気がします。
さらにトミナガは芝野健夫を評価して
おり、芝野健夫を欲しがっていました。
特許がフリーになっただけで買収を
諦める必要はなかったような気がしますね。