日テレドラマ「ニッポンノワール」は「究極のノンストッパブル・ミステリー」と自称していました。
いざふたを開けて見たらギャグドラマでしたね...
そういう意味で視聴者の予想を裏切るのはちょっとテンションが下がります。
キャストの中に「監督から聞いた話が一番面白かったとならないように祈りたい」と言っている役者がいましたが、その不安は現実のものになりかかっています。
目次
第1話がクレイジー
どのドラマも第1話は視聴者をその世界観に引き込ませなくてはならない大事な回です。
最近ではテレビ以外にたくさん娯楽があるので面白くないと判断されればすぐに視聴者は離れてしまいます。
以前は第3話くらいまでを使ってゆっくりと世界観を表現できていましたが、最近では1話の前半で視聴者の心を掴まなくてはならないとまで言われています。
ニッポンノワールはその意味ではうまくいったとは言い難いですね。
ドン引きのパーリーピーポー
全体的にアレなキャラクターが多い中でひと際異才を放つのが工藤阿須加が演じる名越時生です。
パーリーピーポー(party people)だそうで、異様にテンションが高いです。
演じている工藤阿須加は今までこの手のキャラクターを演じたことがないため視聴者は受け入れにくいようです。
ちなみに工藤阿須加本人もこのキャスティングにとても驚いたらしく、「本当に僕でいいんですか?」と聞いたことが明かされています。
自分でも違うんじゃないかと思いながらも挑戦したことは長い目で見ればプラスになるはずです。
第1話では違和感がすごいことになっていますが、最終回付近では「工藤阿須加=パリピ」となるといいですね。
それはそれで次回作以降に影響が出て困りそうですが。
ドン引きの同僚殺し未遂
名越時生は捜査一課理事官の本城諭にそそのかされ、遊佐清春を碓氷薫事件の犯人だと勘違いして襲い掛かりました。
しかも拳銃でです。
日本の警察はここまで簡単に発砲するんでしたっけ?
さらに理解できないのが、名越時生は遊佐清春の吸ったタバコを碓氷家に持って行って濡れ衣を着せたことです。
碓氷薫事件の犯人だと思ったこととタバコで濡れ衣を着せたことは両立しないような気がするのですが...
警察の会議室での乱闘
話が前後しますが、碓氷薫事件の捜査会議で碓氷班は他の刑事から「田舎者の集まり」とバカにされて大乱闘になりました。
これは本当に日本の警察が舞台のドラマなのでしょうか。
公安部の刑事、静かにさせるために発砲する
この捜査会議中の大乱闘の最後には公安部の刑事である才門要(演:井浦新)が拳銃を天井に向けて発砲しています。
そんなに簡単にパンパンやれるんでしたっけ?
子どもも発砲する
このあたりで「あ、このドラマはコメディなんだ」と気付いた(諦めた)方も多いのではないでしょうか。
名越時生が遊佐清春に襲い掛かった際、「碓氷薫事件の犯人は遊佐清春」と名越時生が口走ったことで碓氷薫の息子・克喜が清春に向けて発砲しました。
子どもが撃ったら肩が抜けます。
反社の物語ならまだ理解できた...
喧嘩っ早くお互いに恫喝しあい、平気で殺傷能力の高い得物を振り回すこの団体を日本の警察だとは思いたくないですよね。
ヤのつく怖い人たちの物語だと言われた方がまだ納得できます。
これまでにない刑事ドラマを作りたいあまりに頭の中で何周もグルグル回っておかしなことになっているように見えます。
でもまだ第1話
日曜22時台のドラマは、「3年A組」も「あなたの番です」も第1話の評価は散々でした。
「3年A組」はサイコスリラーだと思っていた視聴者が落胆の声が上がり、「あなたの番です」では登場人物のあまりの多さに誰が誰かわからないと失望の声が上がりました。
それでもこの2作品は回を追うごとに人気が上昇しました。
※「あなたの番です」は最終回で失速しましたが
ニッポンノワールもまだ第1話です。
第1話は「究極のノンストッパブル・ミステリー」とはちょっと違うように見えましたがまだまだこれからです。
とりあえず第1話で一通りの顔見せは終わりました。
これから本題のミステリーに踏み込んでいくのでしょう。
最後に
日テレドラマ「ニッポンノワール」の第1話が予想外にコメディ色が強く困惑しましたね。
第1話単独で言えば、私は面白くはありませんでした。
でもこの時間枠の前2作品「3年A組」「あなたの番です」は尻上がりに面白くなっていくタイプでした。
ニッポンノワールもそうなるといいですね。
最終話が終わった後にこの記事を見直して「的外れすぎるwww」と言えることを祈っています。