日テレドラマ「ランチ合コン探偵 ~恋とグルメと謎解きと~」ではお昼休みに合コンするという慌ただしい設定となっています。
通常の企業はお昼休みは1時間ということが多いですよね。
ですが社会人の方ならわかるかと思いますが、ランチをゆっくり食べている時間はあまりありません。
職場からお店へ移動し、注文し、食べ、会計し、帰ってこなくてはなりません。
ランチ合コンはそこに待ち合わせ、自己紹介などの時間が加わります。
1時間では無理がありますよね。
原作では昼休みを2時間ほどにしている
原作小説では「時間単位年休」という制度を利用して毎回2時間程度のセッティングをしています。
やはり1時間では無理がありますよね。
ドラマではその設定を端折っているのではなく、実際に12時50分にアラームをセットしてお開きにしています。
個人的には残り10分で話をまとめ、次につなげつつも会計をして会社に戻るのは無理があるような気がします。
私は5分前には自分のデスクに戻っていたいタイプなので、20分前にはレストランを出たいです。
時間に年休とは
厚生労働省のサイトによると、労働基準法第39条を基にしたもので、年次有給休暇を時間単位で取得することができるとしたルールです。
一般的には有給は1日単位で取得するものですが、それでは取得がしにくいことなどが時間単位での有給が作られた理由です。
1年間に合計で5日の範囲内で時間単位の有給を取得できるとのことです。
1日8時間として5日なら40時間ということになります。
もしこの制度をフルでランチ合コンに使うのであれば、1年間に40回のランチ合コンが可能になります。
1年間は52週間なのでほぼ週1ペースで合コンができることになりますね。
注意点:どの会社でも取得できるわけではない
1日単位の有給はアルバイトであっても取得できるように義務付けられていますが、2020年1月現在は時間単位の有給は労使協定を締結する必要があるそうです。
つまり会社によっては時間単位での有給は取れない場合もあるということです。
企業側としては制度を締結するのは面倒かもしれませんが、1日単位で休まれるよりも1時間単位でいなくなられたほうが作業効率は高いはずです。
多くの企業で採用されるといいですね。
大企業などが取り入れて効果が認められれば、今後法律ですべての従業員に認められる日が来るかもしれません。
1日まるまる休みを取るのは周りの目が気になるという方でも1時間単位なら気軽に取れるかもしれませんね。
最後に
日テレドラマ「ランチ合コン探偵 ~恋とグルメと謎解きと~」は阿久津麗子と天野ゆいかが昼休憩中に合コンをしています。
ドラマではどうやら1時間以内に収めているようですが、原作小説では1時間の「時間単位年休」を取得してゆっくりと合コンを楽しんでいます。
相手も「時間単位年休」を取得できているのかは描かれていませんが、エリートが多いので大丈夫なのでしょう。
「時間単位年休」はランチをゆっくり楽しみたい人だけでなく、子どもの送り迎えなどにも使える優れた制度です。
現在は労使協定を締結しないと利用することはできませんが、多くの企業に導入されれば働きやすい社会になります。
早く「全ての従業員に認められた制度」になるといいですね。