ドラマ版チアダンで全米制覇・打倒JETSを
目指してチアダンス部を創設しようと
奮闘する藤谷わかばたちの前に立ち塞がった
意地悪な教頭先生。
なぜそこまで頑張ろうとする生徒を
邪魔しようとしているのでしょうか。
校長=いい人 教頭=意地悪な人
学園ドラマでは校長や学園長など、
一番偉い人は生徒思いの物分かりの
いい人で、その下の教頭先生はいつも
邪魔をしようとする意地悪なキャラクター
というのが半ばテンプレ化していますね。
ドラマ版チアダンでも、校長先生は
いつもニコニコしておりチアダンス部を
作りたいと直訴したわかばと汐里を
全面的に応援していました。
そんな中、聞く耳ももたず部活の申請を
却下した教頭先生はかなり意地悪に
映っていますね。
実は教師想いのいい教頭先生
部活新設を却下したのは、教師たちを
守るためです。
現実でも学校教師の過酷な労働状況が
話題になることが多く、チアダンの
世界でも同様に多くの教師たちが授業や
担任業務だけでなく部活にも時間を
とられ、「人間らしい生活」ができなく
なっているようでした。
舞台である福井西高校は生徒だけでなく
教師も輝ける学校にするべく労働環境の
改善に取り組んでいるため、これ以上
教師の負担が増える部活動新設を避け
たかったわけですね。
そう考えると、すでにチアリーダー部が
存在しているため、チアリーダー部を
改革すればいいだろうという教頭先生の
主張はあながち間違ってはいませんね。
タロウ先生のことが心配だった!
意地悪な言動が目立つ教頭先生ですが、
その裏にはメンタル面の不調で一時
教職から離れていた漆戸太郎への配慮が
ありました。
心を壊してしまったタロウ先生が再び
教員として働けるよう、まずは担任という
重責を任せず、ゆっくりと学校に慣れて
いってほしいという願いがあった
ようですね。
そのタロウ先生がチアダンス部の顧問を
すると言い出したのですから、教頭と
しては恩を仇で返されたような気持ちに
なりますよね。
娘想いの教頭先生
教頭先生の娘は、イインチョウこと
桜沢麻子です。
非常に厳しく育てており、塾の送り迎えを
するなど勉強を第一に考えるように教育
しています。
桜沢麻子はイインチョウと呼ばれるほど
しっかりした子で、勉強もできるという
設定です。
ただし、通っている福井西高校はいわゆる
底辺校です。
わかばもJETSの福井中央高校の受験に
失敗しこの高校に入っています。
おそらく、桜沢麻子も高校受験に失敗して
しまったのでしょう。
だからこそ、父親である教頭は娘に大学受験
では失敗しないように、より厳しく勉強を
させているのでしょう。
学歴社会が蔓延る日本では、高学歴である
ことは確実に社会に出るときに有利になり
ます。
将来のことを考えれば、チアダンスなど
趣味に邁進するよりも勉強を頑張るべき
という教頭先生の考え方も間違いでは
ないですよね。
最後に
教頭先生は、ただ意地悪をしていたわけ
ではなく教師の労働環境を守るため敢えて
悪役を買ってでた、教師想いの上司でした。
娘に厳しくあたるのも、(おそらく)高校受験を
失敗し底辺校に入ってしまったイインチョウを
なんとかいい大学に入学させ、いい企業に
就職できるようにとの想いがあるようです。
意地悪な悪役に見えても、その理由を考えると
憎めないですね。