コンビニチェーン最大手のセブンイレブンが
自販機産業に参入することが話題になって
いますね。
自販機といえば、飲み物のイメージが
強いですが、セブン自販機はセブンイレブンで
買えるものと同じものを自販機で買う
ことができます。
どこに設置されるのでしょうか。
同じものなのであればコンビニで買う
ほうが便利なような気もします。
目次
新たなコンビニ合戦
コンビニ自販機は、すでにファミマが
先行しています。
そもそもはam/pmが手掛けていたもので
その事業を2010年に吸収合併して引き継
ぎました。
12年には750台ほどだっでしたが、17年
には2118台と、3倍近くまで増えています。
本当にもうあるの？見たことないけど？
コンビニ自販機なんて存在、知らなかった
という人は多いはず。
駅のキヨスクではバランス栄養食や
菓子パン、お菓子などの自販機を見かけ
ますね。
あれのことでしょうか。
どうやら違うようです。
ファミリーマートの自販機の場合、こちらの
ように右上にファミリーマートの名前が
入ります。
どこにあるの？設置場所は？
ファミマ自販機は、設置条件が
「100人以上人が集まる場所」
とされています。
※それ以下でも応相談
また、ファミリーマートの自販機は現在
【関東】
東京都・神奈川県・埼玉県・茨城県
【関西】
大阪市近郊・京都市・神戸市・京阪神エリア
【東海】
愛知県
となっています。
※順次拡大予定
物流センターや工場など、コンビニが近くに
ない場所に設置するケースが多いようです。
高層ビルなどの多くの企業が入った建物に
も設置する予定だそうですが、私の知って
いる企業ビルの多くは、通常の有人コンビニ
がテナントとして入っていることが多い
です。
人件費等を考えると、自販機のほうが
安く上がるでしょうし、今後は増えて
いくのかもしれませんね。
何が売られているの？
コンビニ内で売られているものと同じ
ものが置いてあります。
おにぎりやパン、カップ麺など。
さらにパスタやサンドイッチなども
あるのだとか。
\売れ筋商品は？
パスタやそば、サラダなどがよく売れて
いるようです。
工場の近くが多いということで、もっと
ガッツリしたものが売れそうな気がしま
すが、そういったものは移動式のお弁当
やさんなども提供できるため自販機で
買う人が少ないようです。
冷蔵管理が必要なサラダなどは、夏の
炎天下などではなかなか販売に来れない
ため、自販機の出番というわけなんですね。
費用はどのくらい？利益は誰のもの？
初期費用は、なんとゼロ！
通常の自販機ビジネスでは、買上げの
場合はもちろんのこと、リースだと
しても初期費用がかかります。
しかし、ファミマ自販機は初期費用がゼロ。
しかも、リース代などもかからず、コストは
電気代のみとのことです。
補充なども全て業者任せで面倒な作業は
一切なし。
これはいいですね！
新しい自販機ビジネスとして気になります！
・・・しかし。
調べたところ、管轄は近隣の実店舗で、
収入も管轄する店舗のものとなるようです。
つまり、電気代は払うけれど、どんなに
売れても自分の懐には入ってこない
ということです。
なんと・・・。
お金儲けのためというよりは、福利厚生の
ため導入するということになりそうですね。
なぜ急激に増えているのか
自販機は売店を設置するよりコストが
かかりません。
食堂などを設置すると、機材などの
初期費用もかかります。
それに対し、自販機であれば機械を
置いておくだけ。
あとは定期的にファミマが補充に来る
ということで人件費もかかりません。
さらには、右肩上がりだった時代が
変わり、業績を縮小するなどしたことで
ビルの空いた一部スペースの有効利用
にもなるわけです。
時代にあった販売形態と言えそうですね。
前述の通り、売上げは近隣の管轄店舗の
ものとなってしまうようですが、設置場所で
働く人たちが外に出ることなく美味しい
コンビニ弁当が食べられるのであれば、
働く人たちの意欲は上がるかもしれません。
セブンイレブンは先行するファミマに勝てるのか
実店舗の勝負ではセブンイレブンが最も
強いコンビニですが、自販機ではすでに
2000台を越える設置のあるファミマが
リードしています。
セブンイレブンの「セブン自販機」は
2017年9月時点でまだ全国に5台しか
設置がありません。
今年中には100台へ、そして来年度中には
500台へと増やす計画ですが、ファミマも
今がマックスではなく、さらに増やして
いくはずです。
しかも、すでに2000件以上のデータが
あるため、どこに設置すると売れるのか、
どんな商品が売れるのかといったデータが
大量にあります。
セブンイレブンは惣菜が美味しいと
言われます。
自販機でも同様にセブンイレブンだけの
ポイントが作りだせれば、同じ場所に
並べてもセブン自販機から買う人が
増えるかもしれませんね。
最後に
コンビニ競争は実店舗が飽和状態と
なっており、都心などでは100m間隔で
乱立していることも多いですよね。
新たな販売場所として、工場や企業ビル
など、人が多く集まってはいてもテナント
として入るのが難しい場所に目をつけ
はじめたコンビニ業界。
ファミリーマートはいち早く動きだし、
後続のセブン自販機に大きな差をつけて
います。
コンビニ業界トップのセブンイレブンは
巻き返せるのでしょうか。
新たなコンビニ競争から目が離せませんね！