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全生活史健忘症の症状とは?原因は心のブレーキ!治療しないほうがいい?

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全生活史健忘症という病名、なかなか

聞きなれない言葉ですね。

 

健忘症という単語から想像できる通り、

記憶喪失の一種です。

 

症状や原因、治療法などを見てみましょう。

 

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全生活史健忘症とは

 

解離症状の一種です。

 

解離症状とは、自分が自分であるという

感覚を喪失する状態です。

 

これは、正常な状態から病的な状態まで

広い症状があります。

 

正常な状態とは、テレビドラマに没頭

している状態や、ゲームに夢中になって

いる、いわゆる「我を忘れる」状態の

ことです。

 

これらは、テレビなど夢中になっている

対象以外の現実から切り離されている

ため、軽度な解離症状となります。

 

もちろん、ほとんどの人が日常的に

経験しているため、全く問題ありません。

 

 

さて、この解離症状が深くなると、

日常生活に支障をきたすようになります。

 

現実の自分をしっかり把握できずに、

映画を観ているような感覚になったり

離人症)、ストレスを受けるとその

原因や受けた感情などを忘れ、なかった

ことになってしまう(解離性健忘)など

が挙げられます。

 

全生活史健忘症は、文字通りこれまでの

生活の記憶を全て忘れてしまう病気です。

 

どのような生活をしたかという、個人の

歴史は忘れてしまいますが、日常生活の

ための「食事の方法」だとか、「電車の

乗り方」などは忘れないのが特徴です。

 

 

記憶喪失とは違うの?

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ほぼ同じです。

 

医学的には、全生活史健忘という病名で

認められており、記憶喪失という言葉は

俗語にあたります。

 

「記憶喪失」という言葉は、使う人に

よって若干差があります。

 

全生活史健忘は全ての自分の記憶が

思い出せない状態ですが、記憶喪失は

一部だけの記憶を失っている状態でも

使う人がいます。

 

疾患として正式に定義されていないため

どこまでの記憶がなければ記憶喪失と

言うのかは個人の感覚によってしまう

のが現状です。

 

 

全生活史健忘症の原因は?

 

人によってたくさんの原因があり、

原因そのものを忘れてしまっている

ことが多いため、なかなか特定する

のは難しいです。

 

ですが、多くの場合は過剰なストレスを

心が支えきれなくなったという心因性の

症状だと考えられています。

 

 

仕事がうまくいかず苦しんでいたり、

学校でいじめを受けていたりといった

苦しみから発症する人がいます。

 

家族と上手くいかない、怪我や病気で

これまで通りの生活ができないなどの

悩みから発症する人もいます。

 

 

徐々に兆候が現れるものではなく、

ストレスが限界を超えた瞬間、プツンと

弾けるように突然全生活史健忘症が

発生することが多いです。

 

 

また、ドラマなどで記憶喪失になる

パターンに、事故などのアクシデントで

脳に強い衝撃を受け記憶を失うという

ものがありますが、現実でも同様な

外的要因で全生活史健忘症を発症する

例があります。

 

 

心因性=心のブレーキ

 

外的要因で発症した場合を除き、

全生活史健忘症は、その人が耐えられ

ないほどのストレスを受けたことで

発症する場合が非常に多いです。

 

これはつまり、心がブレーキをかけて

それ以上の苦しみを受けつけないよう

にしているということですね。

 

全生活史健忘症以外でも、恐怖や痛みで

気絶するのも心のブレーキが作用して

いると考えられますよね。

 

これは、一種の防衛反応です。

 

 

治療しないほうがいい場合も?

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全生活史健忘症で記憶を失うのは、

それ以上ストレスを受けると心に異常を

きたしてしまうからという、心のブレーキ

作用によるものです。

 

であれば、記憶を取り戻して再度

ストレスを受ける環境に晒すのは

危険な場合もあります。

 

発症した原因がはっきりしており、

それが取り除けるタイプのものなの

であれば、原因を排除すればストレス

なく元の生活に戻れるでしょう

 

ですが、多くの全生活史健忘症患者が

そうであるように、「元の記憶を取り

戻すのが怖い」「思い出してはいけ

ない記憶があるかも」という不安を

抱えている患者は多いです。

 

家族や友人などは、早く記憶を戻して

ほしいと願うかもしれませんが、

ストレスの原因が家族や友人である

可能性はゼロではありません。

 

記憶が戻った際に、原因だったストレス

や恐怖を思い出してしまうこともある

かもしれません。

 

治療の際には、原因となりうる過去の

関係者からは離れた場所で行うのが

いいのかもしれませんね。

 

 

治療法

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さて、肝心の治療法ですが、実は

まだ全生活史健忘症の治療法は確立

されていません

 

これまで発症した人の中でも、完治して

いるのは10人にも満たないのです。

 

とはいえ、確立されていなくても

苦しんでいる患者がいる以上、なんらかの

治療を行う必要がありますね。

 

現在行われている主な治療方法を

見てみましょう。

 

 

患者に関係のあるものに触れる

 

家族や友人、昔好きだったもの、

記憶を失う前の趣味など、記憶に

結びつきそうな情報を与え、脳内の

途切れた記憶を結びつける手法です。

 

ドラマなどでも多く見られるこの

手法ですが、なかなか効果が発揮され

ないようです。

 

実際、早く記憶を取り戻してほしいと

願う切実な周囲の願いは、脅迫観念

のように本人を苦しめてしまうことも

あるようです。

 

また、前述のように身近な人が発症の

原因となっていることもありえるため、

改善されないということもあるようです。

 

 

関連:全生活史健忘症・田中勇一さんのその後

 

 

催眠療法

 

本人の意識を低下させて、潜在意識に

語りかけることで本人の顕在意識には

出てこない記憶を引き出そうとする

取り組みです。

 

催眠療法というと、どこか胡散臭いと

思われる方もいるかもしれませんが、

実際に過去のことを問いかけるときちんと

答えが返ってくることがあるそうです。

 

 

発症確率は?どんな人がなりやすい?

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ほとんどの場合、ストレスが原因です。

 

となれば、ストレス社会である今の日本

では誰もが発症の危険を持っている

いえるでしょう。

 

毎日辛い思いをしている方は、どうか

自分を追い込まないでください。

 

 

「無理をしないで」といって休める人は

いいのですが、そうでない人たちも

います。

 

誰にも相談できず、ある日突然全ての

記憶を失ってしまったら・・・

 

そうならないように、どうかみなさんは

友人や家族に目を向けてあげてください

 

日頃からほんの少し喋るだけでも、人の

心は軽くなります。

 

もし誰かがストレスを抱えていることが

わかったら、美味しいものを一緒に食べ

たり、気分転換に遊びに誘ったりして

みましょう

 

それだけで、苦しみから逃れられる人は

たくさんいるはずです!

 

 

 

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