借りぐらしのアリエッティ 続編が絶望的な理由とは？翔たちの未来はどうなった？

 

前へ：アリエッティとアンネの日記の相違点

 

借りぐらしのアリエッティは、翔と

アリエッティがやっと心を通わせたと

いうタイミングで、別れなくてはなら

なくなります。

 

翔の手術の結果も、アリエッティたちの

新しい住処もわからないまま、映画は

終わりを迎えます。

 

ジブリ作品の隠れた名作であり、

2017年に公開の「メアリと魔女の花」で

監督を務める米林宏昌の初監督作品でも

あります。

 

結末があいまいなままなので、続編を

希望する人も多いですよね。

 

私も続きが気になります。

 

しかし、借りぐらしのアリエッティの

続編は絶望的なようです。

 

スポンサーリンク

 

借りぐらしのアリエッティには続きが存在する

 

借りぐらしのアリエッティには原作小説

があります。

 

イギリスの小説「小人たちの冒険」です。

 

小人の冒険シリーズ

 

この小説はシリーズで5巻まで執筆されて

おり、完結済みです。

 

タイトルを見ればわかるかと思いますが、

「小人たちの冒険」は、アリエッティ

たち家族が、新しい住処を探して川を

下っていく冒険譚です。

 

そして、「借りぐらしのアリエッティ」は

原作の1巻、そして2,3巻でスピラーと

ともに川を下るシーンが少しという、

ストーリー序盤の入り口部分のみに

焦点が当たっています。

 

つまり、「借りぐらしのアリエッティ」は

続編を作ろうと思えば作れるだけの

原作が存在するのです。

 

 

それでも続編は絶望的

スポンサーリンク

 

翔との別れの後、どんな出来事がある

のか、まだまだ語ることは多いです。

 

しかし、続編は絶望的です。

 

それはなぜか。

 

大きく３つの理由があります。

 

 

絶望的理由１・ジブリの暗黙のルール

 

実は、ジブリは明確な続編は作って

いません。

 

強いて言うなら、となりのトトロの

続編に当たる作品に「めいとこねこ

バス」というものがありますが、

こちらも「となりのトトロ」の名は

冠しておらず、ジブリ美術館でのみ

上映される短編アニメーションです。

 

映画としての正式なナンバリングを

持つ続編というのは、ジブリの暗黙の

ルールとして作成してきていません。

 

各作品の中に、別の作品の主人公や

キャラクターが登場することはあり

ますが、あくまで別の世界の話と

いうことになっていますよね。

 

 

絶望的理由２・監督不在

 

前述の通り、監督は米林宏昌です。

 

米林宏昌はすでにジブリを退職して

おり、自分のスタジオを持っています。

 

続編をジブリで作るとすると、監督が

変わることになりますし、米林宏昌が

作るのであれば、ジブリの持つ権利を

どうするかという問題があります。

 

宮崎駿自身が監督した映画のほうが

まだ可能性が高いということになり

ますね。

 

 

絶望的理由３・翔の出番がない

 

借りぐらしのアリエッティの魅力の

一つに、神木隆之介による翔の存在が

あります。

 

初めから神木隆之介をモデルに作られた

翔は非常に人気が高く、声優自身の

ファンの力で映画の人気が押し上げ

られていることは否定できません。

 

しかし、続編となると、アリエッティの

川下りとなるため、翔の出番が全く

なくなってしまいます。

 

原作では序盤に住んでいた家の人間と

会うことはありませんので、もし

翔との今後を語るのであれば全く別の

物語となってしまいます。

 

原作者のメアリー・ノートンはすでに

他界されているため、原作改変に対し

許可を取ることができません。

 

これらの理由により、アリエッティの

続編は絶望的と言えるでしょう。

 

 

続編では何に焦点を合わせるか

スポンサーリンク

 

借りぐらしのアリエッティには、二人の

主人公がいます。

 

翔と、アリエッティです。

 

 

タイトルにもなっているアリエッティを

主人公とするのであれば、原作に準拠

した川下りの冒険でいいでしょう。

 

そこでは、スピラーを初めとした、

ステキな異性の小人たちがたくさん

登場しますので、翔とは「種族が違う

から結ばれない」ということでそちらに

シフトするのもアリなのかもしれません。

 

 

翔を主人公とするのであれば、劇中でも

言われていた通り、数日後の手術の話が

メインになるでしょう。

 

その後、アリエッティに会えるかどうか。

 

手術が成功し、アリエッティに会うため

に様々な場所を探し回るというストーリー

も考えられるかもしれません。

 

こちらの場合は、最後にはアリエッティと

出会ってハッピーエンドとなるのでしょう。

 

どちらにせよ、すぐに二人が再会し、

人間と小人の二人が愛を育むという方向

にはなりそうにありませんね。

 

そもそも翔は12歳、アリエッティは

14歳と年齢も幼すぎますし、子供の

恋愛模様をそこまで壮大に描くのも

大変そうです。

 

 

それでも気になる翔の未来

スポンサーリンク

 

続編が難しいとしても、翔の手術の

結果だけは気になりますよね。

 

心臓というのは人間にとって非常に

重要な器官です。

 

そこに病気を抱え、翔自身も生きる

ことを諦めていました。

 

薄幸の少年がアリエッティと出会い、

少しずつ生きる気力を取り戻してきて

いたのに、自分の軽率な行動により

アリエッティと別れなくてはならなく

なりました。

 

あのタイミングで生きる希望を失えば

手術に失敗する可能性だってあります。

 

劇中に手術の結果に対するヒントが

存在するとはいえ、続編がないのは

モヤモヤしますね。

 

 

次へ：翔の手術は成功？失敗？