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イースター島と春日大社の関係って?世界ふしぎ発見が繋いだ縁とは?

更新日:

 

こんにちは、猫の下僕です。

 

モアイ像で有名なイースター島と、

奈良県にある春日大社。

 

実はこの遠く離れた場所にある二つには

ある共通点があるのだそうです。

 

イースター島と密接な関係がある

「世界ふしぎ発見!」で放送される

春日大社特集。

 

そこで紹介される驚くべきイースター島

との繋がりとは。

 

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イースター島

 

イースター島といえばモアイ像ですよね。

 

ちなみに、イースター島ってどこに

あるかご存知ですか?

 

とても有名な島な割に、意外に場所を

正確に把握している方が少ない印象が

あります。

 

イースター島は、チリにあります

 

チリは、南アメリカ南部の西側に

細長く位置している国ですよね。

 

イースター島は南アメリカ大陸から

2000マイル近く離れた太平洋上に浮かぶ

で、周囲にほとんど有人島がない

絶海の孤島です。

 

チリのサンディエゴからも飛行機で

5時間半以上かかります。

 

 

どのくらいかかる?時間は?料金は?

 

イースター島に行くには、タヒチ経由の

便か、アメリカ経由の便があります。

 

 

アメリカ経由サンディエゴ回りのイースター島

 

アメリカを経由し、チリのサンディエゴ

からイースター島へ向かう場合は、

乗り継ぎがアメリカとチリの2回あり、

乗り継ぎ時間を省いた飛行機の搭乗時間

だけでも24時間、丸一日近くあります。

 

国際便の乗り継ぎは最低でも3時間は

確保する必要がありますし、そもそも

日本からのイースター島への便は多く

ないため、接続も悪く乗り継ぎに10時間

以上かかることも。

 

なんだかんだで、成田からイースター島

まで50時間を越えることが多いようです。

 

気になるお値段ですが、夏休みなどの

繁忙期を外せば30万円程度の航空券が

見つかりました

 

これを高いと取るか安いととるかは

人それぞれですが、あの有名なモアイに

会えると考えたら、30万は非常に

リーズナブル、良心的な価格です。

 

 

タヒチ経由のイースター島

 

タヒチまでであれば、なんと15万円台

の航空券が存在します。

 

さらに、タヒチからイースター島へは

直行便が5時間ほどで到着し、お値段も

10万円台が存在しました。

 

合計で25万円となるため、アメリカ経由

よりも安くすみそうです。

 

ただし、タヒチからイースター島へ

向かう便は、週に数本しかないそうで、

かなりの時間的余裕がないと難しい

でしょう。

 

タヒチ自体もすばらしいリゾート地

なので、時間さえ許されるのであれば

こちらのルートもよさそうです。

 

 

モアイ像

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非常に有名なあのモアイ像。

 

イースター島(イースター=復活祭)の

名前からも想像できる通り、神々の

復活を願って作られたものという

説が有力です。

 

いつ・なぜ・だれが・どうやって。

 

その全てが未だになぞに包まれており

様々な説があるようです。

 

 

モアイ像はイースター島内になんと

1000体ほど存在し、頭だけが地上に

出ていますが、中には地面の中に体部分

が存在するモアイ像もあります。

 

 

また、モアイ像は部族の象徴でもあり、

部族の戦士たちの士気を高める効果も

あったとされています。

 

このことが、部族間抗争でのモアイ倒壊の

原因となっていると指摘する専門家が

多いようです。

 

 

モアイ像修復に尽力した日本の会社タダノ

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イースター島が発見された当時、すでに

この島の部族間抗争によって多くの

モアイ像が倒されていました。

 

29年前、世界ふしぎ発見でイースター島

の特集が組まれた際にはモアイ像が

倒れたままになっており、出演者の

黒柳徹子さんが「日本の企業が助けて

あげればいいのに」と呟いたのを、

株式会社タダノの社員が視聴、そこから

社長に話が行き、モアイ修復プロジェクト

が始まりました。

 

何気なく言ったであろう黒柳徹子さんの

一言が、国を越えたプロジェクトに

発展しているのは素敵ですね。

 

 

簡単にはいかなかった修復プロジェクト

 

実は、イースター島に外国人が入ること

を地元の住民が反対したり、考古学者

たちが学術的観点から民間企業による

クレーンでの移動に難色を示したりと

難航していました

 

しかし、株式会社タダノの熱心で親身な

活動が徐々に認められ、ついにはチリ政府

も全面協力という形でプロジェクトが

開始しました。

 

 

総額はいくら?全てをタダノが負担!?

 

なんと、このプロジェクトの総額は

1億8千万円

 

その全額をタダノが負担しています。

 

さらには、プロジェクトに使用する

クレーンなども寄贈しており、モアイ像

としてよく紹介される写真のほとんどは

このプロジェクトでタダノによって

修復されたモアイ像です。

 

素晴らしい会社ですね!

 

 

伝説の石工職人って誰?

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このモアイ修復プロジェクトに参加し、

春日大社の石燈籠の修復・保護・製作も

しているという伝説の石工職人は誰

なのでしょうか。

 

調べたところ、左野勝司さんのようです。

 

モアイの修復だけでなく、エジプトの

スフィンクスの保全や高松塚古墳の

解体など、世界中でその腕を発揮して

きた伝説の石工職人さんです。

 

2012年には、カンボジアのアンコール

遺跡群の解体・修復では現地の石工集団

の指揮官としても活躍しました。

 

 

関連:伝説の石工職人・左野勝司!

 

 

生涯、石とともに――

 

左野勝司さんは、2012年にNHKの

プロフェッショナルの流儀に出演した際

 

自分自身をまだプロと感じていないと

語り、自分が死んだとき、周囲の評価

によってプロフェッショナルかどうかが

語られる

 

との想いを伝えてくれています。

 

その姿勢がもうすでにプロであり、

まさに職人と呼ぶに相応しい方ですよね。

 

 

春日大社

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奈良公園内にある神社です。

 

全国に1000社ある春日神社の総本社

で、縁結びのパワースポットとして

有名です。

 

奈良の文化財として、春日大社と

春日山原始林が世界遺産として登録

されています

 

 

燈籠の数がすごい!

 

参道沿いに石燈籠が2000基、

本殿には釣灯篭が1000基近くと合計で

3000基近くあります。

 

これらの修復や保護、製作にも、前述の

左野勝司さんが携わっています

 

この合計3000基ほどの燈籠は、古くは

平安・鎌倉の頃から江戸時代のもの

など、多くの時代に奉納されたものが

あり、時代によって形が違うのだとか。

 

中には、なんとあの「愛」の冑で有名な

直江兼続が奉納したものもあるのだそう

ですよ。

 

 

万燈籠は年2回!

 

全ての燈籠に火が灯る万燈籠はとても

幻想的です。

 

もともとは雨乞いのための儀式で、

時代が進んだ明治頃には常夜灯として

火を灯していた春日大社の石燈籠。

 

※奉納時に、油代も出しており、その

費用がなくなるまで灯をともし続けて

いたそうです。

 

 

現在は年に2回、2月と8月に火が

灯されます。

 

これを万燈籠と呼びます。

 

 

具体的にはいつ?

 

2月の節分の日、18時頃から全燈籠に

灯がつき、20時半まで開場しています。

 

今年の8月には、14日と15日の2日間

万燈籠が実施されます。

 

それぞれ19時頃に灯がともり、21時半

まで開場されている予定です。

 

冬の2月と夏の8月では、燈籠に灯が

ともる時間と閉門時間が違いますので

ご注意ください!

 

 

入場料は?

 

回廊内の特別参拝は500円です。

 

初穂料と呼ばれる、神社への謝礼を

3000円以上払うと、石燈籠への献灯

(灯をともすこと)が可能です。

 

なお、初穂とは、その年初めて収穫

された農作物のことであり、神様に

捧げる供物にあたります。

 

現代では、農業を営む人が減ったため

初穂料は農作物の代わりに金銭でも

受け取ってくれます。

 

 

イースター島と春日大社の共通点とは?

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・イースター島のモアイ像

・春日大社の石燈籠

この二つに共通するのは、材質が石

あることです。

 

そして、この石で作られたモアイ像と

燈籠は、ともに日本人の石工職人が

手掛けています。

 

「石」は、地球上のいたるところに

存在する物質です。

 

我々人間が今の科学文明を獲得する

はるか昔から材料として使われ、機械も

ない時代に精巧な像が作られてきました。

 

また、自然に存在するものだからこそ、

そこに神が宿ると考えられ、そこから

神を造りだそうとモアイ像が建てられ

たり、「石」の神聖性をもって、神様への

敬意を示す燈籠が作られていったので

しょう。

 

そう考えると、チリのモアイ像と、

日本の石燈籠の根っこにある想いは

同じなのかもしれませんね。

 

だからこそ、左野勝司さんはこの

ふたつの修繕を引き受けているのかも

しれません。

 

 

石像の共通点

 

イースター島のモアイには、帽子の

ようなプカオと呼ばれるものが頭に

ありますが、見ようによってはチョンマゲ

に見えます。

 

また、背中を見るとふんどしのような

模様と、刺青が!

 

これらは、魏志倭人伝に伝わる日本人の

姿と同じだそうです。

 

また、イースター島の最も古いモアイの

トゥク・トゥリは正座をしています。

 

春日大社にある、モアイに良く似た石像の

猿石も正座をしています。

 

また、モアイ、猿石ともに、下腹部に

手を当てています。

 

かなりの共通点がありますね。

 

また、この「下腹部に手を当てる」と

いうのは、環太平洋で多く見られるポーズ

だそうで、韓国のトルハンバン、

インドネシアのスラウェシ島、タヒチの

ライババエ島、マルケサスのティキと

本当にたくさんの地の石像に見られます。

 

 

日本とイースター島に共通する遊び

 

日本では子供の頃よく遊んでいた、

あやとりと竹馬。

 

これらは、イースター島でも子供たちの

遊びとして行われていました。

 

チリ版のあやとりは、カイカイと呼ば

れているようです。

 

残念ながら、竹馬の文化は廃れて

おり、現在は名前は残っておらず、

過去の文献にあるのみだそうです。

 

日本でもあやとりや竹馬で遊ぶ

子供たちは減っていますよね。

 

文献の中でしか見たことがない

などとならないように、この文化を

大切にしていきたいものですね。

 

 

最後に

 

ということで、イースター島と

春日大社についてでした。

 

双方を日本の石工職人が修繕していると

いうのは驚きですね。

 

世界ふしぎ発見!での黒柳徹子さんの

一言からモアイ像の修繕プロジェクトが

始まっており、もしもこの番組が

なかったら、もしもタダノの社員が

興味を示さなかったら、もしも左野勝司

さんがプロフェッショナルな職人で

なかったら・・・

様々な要因が奇跡的に噛み合って、

モアイ像が修復されているようです。

 

モアイ像、実際に見てみたくなります

よね!

 

往復で30万以上かかり、移動にも片道

3日かかるという遠い遠い国ですが、

いつか行ってみたいですね!

 

 

 

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