昔話法廷 アリとキリギリスの裁判の判決は?アリに罪はあるのか?

   

 

昔話法廷という番組をご存知ですか?

 

NHKで放送している、教育番組です。

 

昔話を、もし現代の法律で裁いたら。

 

あの有名なお話の登場人物は、有罪なのか

無罪なのか。

 

 

子供にむけて親が読み聞かせる際は、

一般的な教訓をそのまま吹き込むことが

多いような気がします。

 

この「昔話法廷」は、その昔話を

もう一度考え直すことができるとても

興味深い番組です。

 

今回は、第4話「アリとキリギリス」を

取り上げたいと思います。

 

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「アリとキリギリス」起訴状

 

起訴状は以下の通りです。

 

被告人アリは、兄弟同然の深い関係に

あったにもかかわらず、キリギリスを

見捨てた。

 

引用:NHK for school

 

アリとキリギリスという寓話は、

たしかにアリがキリギリスを見捨てて

いますね。

 

アリは罪になるのでしょうか。

 

 

アリとキリギリスおさらい

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昔話法廷の内容に入る前に、そもそもの

この昔話「アリとキリギリス」について

軽く思いかえしてみましょう。

 

 

冬が来るまでの間、バイオリンを弾いて

遊んでばかりだったキリギリスを横目に

せっせと食事を集めていたアリ。

 

冬になり、食べ物が採れなくなった頃、

キリギリスはアリに食べ物を恵んで

もらうようにお願いに来ます。

 

しかし、アリはその申し出を断り、

キリギリスは冬を越すことができなかった

のでした。

 

 

改変

 

年代により脚色が大きく変わりますが、

概ねこのような内容ですよね。

 

近頃では、アリが食べ物を分け与える

のはいくらなんでもかわいそうだと

いうことで、最終的にキリギリスへ

食料を分け与えるパターンがあります。

 

昔と比べると、多くの昔話が結末を

マイルドに変更していますね。

 

昔話裁判では、改変前のバージョン

のものです。

 

 

この昔話の教訓

 

キリギリスのように遊んでばかりで

将来への準備を怠ると大変なことに

なる。

 

これが最も有名な教訓ですよね。

 

みなさんも子供の頃に読み聞かせと

ともにこのように教わったのでは

ないでしょうか。

 

海外では「セコセコしている人間は

瀕死の人間すら助けない」という

ような教訓もあるそうです。

 

勤勉なのに人的援助をしない日本

お金はあるのに寄付をしないお金持ち

 

思い当たる像がいくつかありますね。

 

 

アリの問われている罪

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現在の法律に照らし合わせた場合、

以下のようになります。

 

刑法219条

 

保護責任者遺棄致死罪

 

実は、保護責任者というのは親や兄弟など

血縁者だけでなく、近い友人・親友でも

罪を問われることがあるのです。

 

今回の寓話の場合では、アリと

キリギリスは長い付き合いのある

親友同士のため、アリに保護責任が

発生するかどうかが争点となります。

 

 

昔話法廷での追加情報

 

NHK昔話法廷では、視聴者の知る寓話の

バージョン違いなど、前提とされる

情報の食い違いを避けるため、ある程度

情報が追加されています

 

この点についてまとめます。

 

 

キリギリスの交友関係について

 

バイオリンを弾いて遊んでいる姿が

印象的なキリギリスですが、今回は

人見知り」という設定が加えられて

います。

 

その結果、キリギリスにとって友人は

アリだけとなっています。

 

つまり、冬になって食料を分けてもらう

ために頼れるのはアリだけだった

ということですね。

 

 

アリとキリギリス

 

幼い頃から友人関係があります。

 

子供の頃には、溺れるアリを

キリギリスが川に飛び込み、命がけで

救うなどのエピソードが紹介され、

二人が深い親友関係であることが

裏付けられています。

 

※溺れている人間を助けるために

 川に入るのは危険です。

 絶対にやめましょう。

 

 

アリが食料を分け与えない理由

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寓話ではほとんどの場合、なぜ分け与え

ないかまで深堀りされていませんね?

 

今回は、アリに家族がいる設定となって

います。

 

奥さんだけでなく、中学3年生から

赤ん坊まで、8人の子供たちがいる

10人家族となっています。

 

 

アリの食料備蓄量

 

上記の通りの大家族であるアリ一家。

 

夏の間働き続けましたが、備蓄できた

食料は、10人家族が一冬越すための

ギリギリの量でした。

 

キリギリスに分け与えるほど余裕が

あるわけではないのです。

 

 

昨年まではキリギリスはどうやって冬を越していた?

 

バイオリンコンサートを開き、チケット代

の代わりに食料をもらっており、それを

食べることで冬を越していました。

 

 

今年は食糧不足だった

 

今年に限ってキリギリスがアリに助けを

求めたのは、食料不足によってどこの

家庭もキリギリスのコンサートに行く

だけの余分な食料がなかったためです。

 

 

アリは薄情なのか?

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親友であるキリギリスが餓えているにも

関わらず、食料を分け与えなかったアリ。

 

果たしてアリは薄情なのでしょうか。

 

前述の通り、アリには8人の子供がおり、

10人の家族が冬を越すにはギリギリの

食料しかありませんでした。

 

子供は一番上の子もまだ中学3年生で、

一番下はまだ赤ん坊です。

 

病気になったときに、満足な食事を

摂れずひもじい思いをさせることは

避けたいですよね。

 

キリギリスよりも家族を優先させる

のは、一家の大黒柱として間違った

選択ではないのではないでしょうか。

 

 

当日のキリギリスの様子

 

キリギリスが亡くなったのは、アリの

家を訪れた翌日です。

 

しかし、アリから見たキリギリスは、

その日も特別ひもじい思いをしている

ようには見えず、身なりもキレイに

していたとのこと。

 

まさか翌日に倒れるほど限界が近いとは

思っていなかったのでしょう。

 

 

もしあの日に戻れたら

 

親友のキリギリスを失ったアリ。

 

自分しか頼れないということを理解

しつつも、妻や子供を守るための

苦渋の決断をしたアリ。

 

「もし、あの日に戻れたら?」

という質問に、

「きっと同じ決断をする」

といいう答えが印象的です。

 

 

隠されていたアリの気持ち

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キリギリスは憧れの存在だとしていた

アリですが、検察側が押収していた

日記から、複雑な気持ちが発覚します。

 

 

せっせと働くのがキミたちの仕事なんだから

 

事件の発生した年の7/7。

 

アリは、かねてより持っていたキリギリス

への憧れから、彼のバイオリンを

弾く真似事をしていました。

 

それを見たキリギリスは、

 

何やってんの?

 

アリがバイオリン弾いてちゃダメでしょ

せっせと働くのがキミたちの仕事なんだから

 

と発言。

 

 

アリは平凡な自分が恥ずかしくなり、

キリギリスへの憧れが劣等感へと変わり

ました。

 

それ以降、アリとキリギリスの親交は、

冬にキリギリスが食べ物を懇願する日

まで絶たれることになりました。

 

 

キリギリスの発言にはかなりの毒が

ありますよね。

 

この時点で友情にヒビが入っていた

という可能性もありそうです。

 

 

キリギリスがいなくなれば・・・

 

夏のあの日、キリギリスへの憧れが

劣等感へと変わり、暗い気持ちに

苛まれていたアリですが、食料を

わけてほしいと頭を下げてきた

キリギリスに、劣等感は優越感へ

変わりました。

 

それでも食料を恵まなかったのは

キリギリスがいなくなれば、

この優越感を覆されることがなくなる

と考えたからなのでは?

 

法廷でこう問われたアリは、否定する

ことができませんでした。

 

 

アリの判決は?

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さて、これらの情報から、アリの判決は

どうなるでしょうか。

 

アリは、キリギリスを助けられたのに

見捨てたのでしょうか。

 

それとも、どうしても助けることが

できなかったのでしょうか。

 

 

有罪?

 

自分の優越感を満たすため、保護責任を

果たさなかった。

 

家族10人がギリギリ冬を越す食料しか

ないとは言ったものの、10人分ともなれば

かなりの量になります。

 

切り詰めれば、1人分くらいはなんとか

なったのでは?

 

それでも助けなかったのは、保護責任を

果たさなかったと判断されるべきでは

ないでしょうか。

 

 

無罪?

 

助けたくても助けられなかった。

 

アリの家には家族分しか食料がありませ

んでした。

 

分け与えたくても、その余裕がなかった

のです。

 

 

また、キリギリスは夏に遊んでばかりで

冬までに蓄えをしませんでした。

 

この年は、食糧不足でどこの家庭も

やりくりが大変だったことは夏の時点で

わかっていたことです。

 

それでもぎりぎりまで何の対策もしな

かったのは、アリのせいではなく、

キリギリスの落ち度ではないでしょうか。

 

 

正解は

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この番組は、「考えること」が目的の

ため、正解は存在しません

 

一人ひとりが考え、意見を出し合う

ことを目的に作られています。

 

 

私見

 

ということで、ここからは正解ではなく

私個人の見解です。

 

 

アリは、無罪だと思います。

 

理由は3点あります。

 

 

理由その1

 

まず第一に、夏の時点で食糧不足が

わかっていたという点。

 

これはアリの責任ではありません。

 

キリギリスは、夏の時点ではアリの

家に招かれてバイオリンを弾いてい

ますし、それなりにコンサートでの

収入があったと推測できます。

 

であれば、夏に得られた収入を消費

しきらずに、冬に向けて貯蓄すべき

だったでしょう。

 

 

理由その2

 

次に、最期にアリが見たキリギリスが

キレイな姿で普段と変わりないように

見えた点。

 

翌日までの命だと思えなかったため、

保護責任を問うのは難しいのでは

ないかと思います。

 

 

理由その3

 

さらに、アリだけが悪いわけでは

ないという点。

 

キリギリスはアリしか頼れる人が

いなかったとしています。

 

寓話の設定では自治体のセーフティネット

などは出てきませんが、母親が存命で

あることがわかっています。

 

遠くに離れているといっても、どうにも

ならない状況になる前に相談をしていれば

遠くから食料を送ったりすることは

できたはずです。

 

また、遊びほうけているキリギリスが

人見知りで友達がいないというのも

無理があります。

 

コンサートで知り合った人など、アリ

以外にも助けを求めることができたはず

です。

 

もちろん、他に助けられる人がいるから

アリは助ける必要はなかったという

意味ではありません。

 

「自分が助けなくても誰かが助けるだろう」

と全員が考えれば、誰も助ける人がいなく

なってしまいます。

 

 

 

まとめ

 

ということで、「アリとキリギリス」の

アリに対する昔話法廷でした。

 

私はアリを無罪だとしましたが、有罪だと

感じる人がいてもなんら問題はありません。

 

この昔話法廷には正解はなく、全会一致で

決定されるべきものではありません。

 

ご家庭でも話し合ってみてはいかがで

しょうか。

 

他人の意見を聞くと、「なるほどそう

考えられるのか」というような発見が

あって面白いですよ!

 

 

 

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